イタリアワインを「もっと楽しく」、「さらに身近に」飲んで楽しんで頂きたく、
トスカニースタッフが都内各所に出没いたします!
こんにちは!ロッチャです。
さてさて、今回はバレンタインで賑やかな横浜・桜木町に行ってきました!
シチリア伝説の造り手「マルコ デ バルトリ」のセバスティアーノさんと奥様のエレノオーラさんが初来日され、貴重なワインとお話を伺ってきました!
『ビベンダ』2016でイタリアワイントップ10に選出!「テルツァヴィーア グリッロ エクストラ ブリュット 」
『ビベンダ』2016で、あの「サッシカイア」や「ティニャネッロ」と並び2015年イタリアワイントップ10に選ばれたシチリア産スパークリング「テルツァヴィーア グリッロ エクストラ ブリュット 」!
エレガントかつクリアーなスタイルの申し分ない旨味。輝く麦藁色が綺麗で、酸味と海由来のミネラル感が軽やかに広がり、余韻に広がる風味もてとても豊か。ロッチャ的には魚介類で、特にお寿司など和食には最高の組み合わせと思います!
セバスティアーノさんは「マルサラと同じグリッロ100%で造られます。テルツァヴィーアには【第3の道】という意味があり、スティルワインでもマルサラでもないスタイルを表現している」と教えてくださいました。
奥様はバローロ女性醸造家のエレノオーラさん
セバスティアーノ氏の奥様のエレノオーラさんはピエモンテの古典派バローロ生産者「バラーレ フラテッリ」に生まれた生粋のピエモンテ育ちで、現在は「バラーレフラテッリ」の経営・マーケティング・醸造などワイナリーの仕事のほとんどをエレノオーラさんが管理している凄腕の持ち主!
イタリアの北と南の全く個性の違うワイナリー同士の結婚と聞いてとっても驚きました!
北と南の出逢いのきっかけをセバスティアーノ氏に聞いてみると、
「(奥様が)バカンスでたまたま行った「パンテレーリア」(シチリア南西の小島)で出逢ったんだ。島にはブックラムという畑があるからよく行くんだ。その時はお互いにワイナリー育ちと知らなかったから、(奥様は)後になって、(シチリアを代表する名家で、イタリア国内では10傑に入るヴィンテージワインを保有する偉大なワイナリー)「バルトリ」と聞いてとっても驚いたみたいだね」と笑顔でお話下さいました。
まるでワインの神様が引き合わせたかのようなドラマティックで運命的な出逢い!
平均熟成20年!!
「飲む世界遺産」と称される圧倒的存在感のヴェッキオサンペーリ
せっかく横浜にいらっしゃったと言う事で、急遽横浜名物の中華料理を手配して、「バルトリ」のワインの合わせるマリアージュを堪能しました。
「ヴェッキオ サンペーリ ヴェンテンナーレ NV」はバルトリを代表する銘柄です。1700年代以前に行なわれていた伝統的製法のマルサラ酒です。
通常のマルサラ酒のようにアルコール添加せず、ピュアなブドウを平均20年樽熟させて出来あがる、マルサラ・ヴァージン・ストラヴェッキオで「ヴェッキオサンペーリ」と呼ばれています。
300年以上も前の伝統的製法を守り続けているにも関わらず、現在の法律では「マルサラ」と名乗ることが出来ないのです。この矛盾を抱えながらも、素晴らしいワインを産みだすバルトリは、イタリア国内外からその高い歴史的価値を認められ「これは飲む世界遺産だ」と称えられています。
アルコールを添加したマルサラ酒が一世を風靡し大手メーカーが参入し始め、シチリアに代々伝わってきたマルサラ酒と、そしてその伝統そのものが姿を消え始めていた1970年代に先祖代々200年の歴史を持つ畑を引き継ぎ、もう一度マルサラ酒の伝統を立て直そうしたしたのが、先代のマルコ デ バルトリ氏に他なりません。
聞けば、先代マルコが親戚等から買い集めた1903年や1958年といった歴史的に重要なヴィンテージのものなど約20万リットルもの貴重なマルサーラ&ヴェッキオ サンペーリが今も樽で熟成中で、それは今現在の販売量から換算すると、実に25年分相当の量にあたるそうです。ものすごい・・・
アルコールを添加していないので、辛口ですが、とがったアルコール感は無く飲み口は非常に柔らかいです。20年以上も熟成を経ているので、綺麗な琥珀色で、旨みが凝縮されていて極上の風味に溢れている圧倒的存在感。食後のデザートワインだけではなく、食中酒としても十分楽しめます。麻婆豆腐との相性は驚くほどピッタリ!!
エレノオーラさんは春巻きとの相性の良さを楽しみ、セバスティアーノさんは山椒の効いた麻婆豆腐やピータン等恐らく初めて?のマリアージュを楽しまれていました☆
横浜中華をいたくお気に入りのセバスティアーノさん。とても楽しげな表情が印象的でした。
以上横浜からロッチャの「行ってきました」でした。次回もお楽しみに!