スーパートスカンの聖地『ボルゲリ』の歴史的重鎮!
「サッシカイア」「オルネッライア」「グラッタマッコ」
今やスーパートスカンの聖地として世界的に知られるようになった『ボルゲリ』地区。現在39ものワイナリーがひしめき合うイタリアを代表する銘醸地となりました。地中海に近い温暖な土地『ボルゲリ』でこれまでの既成概念にとらわれずに、カベルネソーヴィニョンやメルロー、カベルネフラン等、フランスのボルドー品種を栽培し、全く無名の土地から、一躍世界最高峰の銘醸地に上り詰めたシンデレラゾーンでもあります。今回はボルゲリの歴史的重鎮の「3大ボルゲリ」の生産者「サッシカイア」「オルネッライア」「グラッタマッコ」をご紹介します!
スーパトスカンの元祖「サッシカイア」が誕生
全く無名の地『ボルゲリ』を開拓し、一番最初にワイン造りを始めたのがテヌータサングイドです。造りだすのはスーパートスカンの元祖「サッシカイア」です。当主のマリオインチーザ侯爵は無類のワイン好きで特にボルドーワインを好んで飲んでいたそうです。第二次世界大戦でワインの輸入が滞りだしたのを契機にインチーザ侯爵は、ボルドーの特級格付け1級のシャトー ラフィット ロートシルトからブドウの苗木をもらい、自身が所有するボルゲリでワイン造りを始めます。
人目の付きにくい石の多い荒れた土地でブドウ栽培
しかし当時は、イタリアのブドウ品種でないボルドー品種等を植えているというだけで、奇異の目で見られる時代です。インチーザ侯爵はボルゲリの内陸部の標高が高く、人目に付きにくい石の多い荒れた土地で、ブドウ栽培を始めます。元々は自家消費用で造っていたものでしたが、畑の標高が高いので暑くなりすぎない環境が返って功を奏し、素晴らしいブドウが育っていきます。そして1968年に「サッシカイア」(石の多い土地の意味)をリリースさせます。
シャトーマルゴーを抑え素晴らしい評価を得たブラインドテイスティング
評判が評判を呼び、世界的に販売も拡大してきます。エノロゴにジャコモタキスを迎え、決定打となったのが、1978年イギリスの世界的ワイン権威誌『デカンター』のブラインドテイスティングで、あのシャトーマルゴーを抑え、「ベストカベルネ」の素晴らしい評価を得ます。しかしながら、当時のイタリアのワイン法では国際品種であるカベルネソーヴィニョンを85%以上使用したサッシカイアにトスカーナの原産地呼称すら名乗る事を許さなかったのです。
スーパートスカンの一大ムーブメントを起こした偉大なボルゲリ
しかしワイン愛好家からの熱狂的な声は止むことがなく、市場はトスカーナの枠を超えた銘酒『スーパートスカン』としてサッシカイアを讃え、一大ムーブメントを起こしていきます。1994年にサッシカイアにのみ単独で新しいDOC「ボルゲリ」の呼称名が与えられました。ワイン法さえも変えてしまったサッシカイアはまさに偉大なボルゲリと呼べます。
名門アンティノリ家が設立した「オルネッライア」
サッシカイアの目覚ましい躍進から数年後、1981年に「オルネッライア」がボルゲリ地区に創立されました。 オルネッライアの創始者はフィレンツェの名門アンティノリ家の次男マルケーゼ ロドヴィーコ アンティノーリ伯爵で、実はサッシカイアの血縁関係にあり、設立当初はとくに、サッシカイアからオルネライアへワイン造りのアドバイスも行われていたと言います。ロドヴィコ侯爵は、「カリフォルニアでワイン造りを」考えていたようで、カリフォルニアに渡りワイン造りを学びました。
「ボルドー右岸ポムロルやサン テミリオンの土壌に、カリフォルニアの気候ともつ素晴らしいテロワール」
その過程で当時カリフォルニアワイン界の重鎮であったアンドレア チェリチェフ氏と運命的に出逢い、「ボルゲリは、ボルドー右岸ポムロルやサン テミリオンの土壌に、カリフォルニアの気候ともつ素晴らしいテロワール」で唯一無二の可能性を持つ土地だと教えられます。ロドヴィゴ侯爵は母の持つボルゲリの土地を引き継ぎ、スーパートスカンのワイン造りを始めます。ワイン産地としてはまだ歴史の浅いボルゲリですが、現在ではボルゲリの特性に関する研究が数多く行われ、ますますこの土地が持つ「唯一性」に対する評価は上がる一方となりました。ボルゲリ研究第一人者のアッティリロ シェンツァ教授(ミラノ大学醸造学)は「ヨーロッパ、いや世界中探しても、ボルゲリのような特性を持つ土地はない」と断言しているぐらいです。
伝説的スーパートスカン「オルネッライア」の誕生
1985年に初めてリリースされた「オルネッライア」は今もトスカーナの最高峰に立ち続ける伝説的なワインです。「ornello」(トネリコの木の意)の大木が、ティレニア海を望むブドウ畑に立っていることから「オルネッライア」の名前が付けられています。徹底した完璧主義を貫いた栽培と醸造で、世界中のセレブに熱烈なファンを持つことでも知られています。1998年が『ワインスペクテーター』でワイン オブ ザ イヤーに輝きました。『ガンベロ ロッソ』、『エスプレッソ』、『ヴェロネッリ』、『ルカマローニ』等のイタリア国内所要ワインガイドでは常にトップランクに君臨し、世界有数ワインメーカーとしての地位を不動のものにしました。
サッシカイアに次いで2番目に歴史の古いボルゲリ「グラッタマッコ」
サッシカイアが『デカンター』誌でセンセーショナルなデビューを果たす僅か1年前、1977年にボルゲリでサッシカイアに次いで2番目にワイン造りに取り掛かったのが「グラッタマッコ」です。ボルゲリ地区の内陸部カスタニェート カルドゥッチの丘に畑があり、カヴァラーリ家によって1978年に初ヴィンテージをリリースしました。ピサ大学を首席で卒業した優秀なエノロゴで幻のブルネッロ「ポッジョディソット」も手がけるルカ マローネ氏を中心に、畑の全てを有機栽培にしブドウ本来が持つ高いポテンシャルを引き出し、「グラッタマッコ」は更なる進化を遂げ、30年は熟成に耐えうるポテンシャルを持つワインとなっています。
世界最優秀ソムリエ「ルカガルディーニ」氏が98点の偉大な評価を付ける
2010年度世界ソムリエ大会において見事優勝したイタリア人ソムリエ、ルカ ガルディーニ氏。エノテカ ピンキオーリやミラノのクラッコなど一流レストランでソムリエとして勤務。現在、ソムリエらしい独自の視点でワインを評価し、そのセレクトに注目を集めている存在です。そのガルディーニ氏はグラッタマッコ2011年に98点の傑出した高い評価を与えています。その他国際的なワイン評価ガイドでも毎年のように90点以上を叩き出す実力派ワインです。
一般的なスーパートスカンとは一線を画したエレガントで芯が強くしなやかな味わい
グラッタ マッコの畑は平地が多いボルゲリの中で、標高100メートルの小高い丘の上に位置する非常に恵まれた場所にあり、ボルゲリ低地では栽培が難しいとされる高品質なサンジョヴェーゼを栽培し、グラッタマッコにもブレンドしています。ボルゲリ地区でサンジョヴェーゼをブレンドしたワインは数が少ないです。一般的な濃密な味わいのボルゲリとは違い、「グラッタマッコ」にはサンジョヴェーゼの美しさと芯の通ったクラシカルな旨みに満ちた味わいが感じられます。
三大ボルゲリが楽しめる贅沢なセット
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