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こんにちは!ロッチャです。
100年以上にわたる無農薬栽培を行うエリア屈指の伝統的実力派バルバレスコ「ロアーニャ」試飲会に行ってきました!今回は入荷した2012ヴィンテージのバルバレスコ、バローロを中心に、愛好家垂涎の最上キュヴェ「クリケットパイエ」2008年も!素晴らしい試飲となりました!
2012ヴィンテージの特徴
ロアーニャの2012年は比較的穏やかな冬でしたが、2月1日が雪が降り、17日には過去最低の気温マイナス17度にまで下りました。6月はひどい嵐が何度も到来、7月には暑くなりましたが湿気が非常に多くなり、8月は中旬からとても暑くなり37度にまでになりました。8月31日に30ミリも雨が降り急激に温度が下がり、9月には乾燥した良い天気が続き、気温も正しい気温が続きました。出来上がったワインは総じてエレガントなスタイルとなりました。
ロアーニャ最上キュヴェ、希少な「クリケットパイエ」2008年を試飲する事が出来ました!!
0.5ヘクタールの区画から産まれる世界的名声を誇るバルバレスコ!
染み入るようなエキス分のある旨みは思わずため息が出る程の美しさ
僅か0.5ヘクタールの区画から産まれる世界的名声を誇るバルバレスコ
バルバレススコ「パイエ」の中にあるクリケット(ピエモンテの方言:丘の頂上)と呼ばれる僅か0.5ヘクタールの
小さな区画から産まれる世界的名声を誇るバルバレスコです。先代のジョヴァンニ ロアーニャが1953年に購入した畑で試行錯誤を繰り返し産まれた歴史的傑作。初リリースは1978ヴィンテージで、以降最優良年(40年で10ヴィンテージ程)しかボトリングされていません。
樹齢60年以上の「自根」のブドウのみを使用
タナロ川を臨む白亜の石灰質に富む南西向きの微気候が発生する畑です。クリケットパイエでは樹齢60年以上の「自根」のブドウのみを使用しています。
80〜90日間にも渡る長期マセラシオン
収穫は完熟したブドウのみを手摘みで行い、涼しい時間帯の午前中に行われます。10月から小さなカセット(木箱)を使用して収穫。発酵は自然酵母のみを使用し。大樽で約10日間行われ、その後80〜90日間の長期マセラシオンを行い、ゆっくりと抽出を行います。
10年の歳月を費やしてリリースされる「複雑性と生命力に溢れるバルバレスコ最上の表現」
大樽でゆっくりと熟成されるクリケットパイエは複雑性と生命力に溢れるバルバレスコ最上の表現として収穫から、おおよそ10年の歳月をかけ満を持してリリースされる名品です。生産量は非常に少なくヴィンテージによっては1000本を下回る時もあり、最大でも2000本強となります。全てのボトルにシリアルナンバーが記載されています。
染み入るようなエキス分のある旨みは思わずため息が出る程の美しさ
オレンジがかったガーネットの色調でレッドチェリー、スミレ、ヨード、仄かなスパイスのニュアンスが溶け合い、清らかさと深みを魅せる優美で美しい印象。飲むと重々しさを感じさせない洗練された果実感、非常に細やかな粒子のタンニン、しなやかで酸の旨みが重なり、染み入るようなエキス分のある旨みが包み込むように上品に広がります。緻密でアルコールの粗さやブレを感じさせない無い隙の無いウルトラスムーズな仕上がりで、思わずため息が出る程の美しさ。2008年は僅か1490本がボトリングされただけで、世界中でもクリケットパイエを目にして口に出来る方は非常に限られています。人生の特別なひと時に開けてみたい偉大なワインの一つです。
見逃せないロアーニャの白!ブルゴーニュ的ミネラルと酸を備えた白眉の出来映え!
「ティモラッソ」&「ソレア」
デルトーナ ビアンコ モンテマルツィーノ ティモラッソ 2015 ロアーニャ
土着品種白ティモラッソ100パーセント。やや明るいイエローの色調。完熟リンゴ、西洋梨の果実香。奥底から感じる、すましバター、ナッツの香ばしさに清々しいミネラルと石灰のニュアンスが寄り添う。上品の樽の風味があり、仄かにスモーキー、かつミルキーさが感じられるが、終始一貫タイトで伸びのある酸がしっかりと主張するダレていないハリのある味わい。時間が経つにつれ、果実の厚みが増し、ゴージャスでリッチな味わいに。サーモンのバターソテーに、アクセントでケッパーを添えて。
シャルドネにバローロ ピラの畑のネッビオーロを少量ブレンド。澄んだイエローの色調。グレープフルーツ、ミネラルの涼し気な第一印象。ほんのりバタースコッチキャンディのニュアンスが混じる香り。酸がしっかりと主張するシャープさ、厚みのミネラルが織りなす凛としたスタイル。中盤から豊かな果実感、芯のしっかりとした強さを感じ、余韻にはミルキーさと複雑味が層を成し、複雑な味わいながら洗練されています。タップナードソースやドライトマトを使った火を通した魚料理と。
2012ヴィンテージはエレガントで近づきやすい!
今からでも熟成させても楽しめるバルバレスコ&バローロ
『アントニオガッローニ』95点(2012ヴィンテージ)
バルバレスコの中心に位置している畑。標高は230メートル。南~南東向きの畑で石灰比率が非常に高い歴史的畑で700万年前に形成された海の堆積物に由来しています。パイエの畑はランゲの丘の中でも完璧な場所。周りを丘に守られ、タナロ川からの風が冬の寒さを和らげ、夏の酷暑を和らげている。ロアーニャではすり鉢状の1.83ヘクタールにネッビオーロを植え、下部にドルチェットを栽培しています。ワインは柔らかく女性的な印象。
樹齢25~50年以上のブドウ。トノー樽で70~90日間マセレーション。艶やかなガーネット色。エッジにはオレンジが入る。スミレ、ドライチェリー、ヨード、ミネラルのスパイスに土っぽさが入り混じる。しなやかでエレガントな口当たり。タンニンは豊富ですが、粒子が細かく果実味と共に綺麗に広がる。しっとりと舌に残る柔らかな果実味。パワーや強さで押しきるタイプではなく、静かで落ち着いた深みある味わい。ピエモンテ伝統料理「アニョロッティ ダル プリンのトリュフかけ」と。
バルバレスコ パイエ ヴェッキエ ヴィーニュ 2012 ロアーニャ
『アントニオガッローニ』97点(2012ヴィンテージ)
バルバレスコの中心に位置している畑。標高は230メートル。南~南東向きの畑で石灰比率が非常に高い歴史的畑で700万年前に形成された海の堆積物に由来しています。パイエの畑はランゲの丘の中でも完璧な場所。周りを丘に守られ、タナロ川からの風が冬の寒さを和らげ、夏の酷暑を和らげている。ロアーニャではすり鉢状の1.83ヘクタールにネッビオーロを植え、下部にドルチェットを栽培しています。ワインは柔らかく女性的な印象。
樹齢50年以上のブドウ。トノー樽で70~90日間マセレーション。2012年は2263本のみボトリング。粘性が高いガーネット色。スミレ、レッドチェリー、茶葉、スパイス、土の風味が重なる重厚かつ重心の低い香り。骨格がしっかりとしたボディに清らかな酸とミネラルが屋台骨に確りと走る。果実味は非常にしなやかで上品。中盤から深みを感じ、舌に残るタンニンの旨みが秀逸。余韻も長く終始エレガント。鴨肉のグリル、若しくは和食と。
バルバレスコ モンテフィーコ ヴェッキエ ヴィーニュ 2012 ロアーニャ
『アントニオガッローニ』97点(2012ヴィンテージ)
1929年から所有している0.24ヘクタールの畑で標高230メートル。南西向きの畑で700万年前に形成された海の堆積物に由来する粘土石灰土壌。いくつかのブドウ樹はフィロキセラ出現直後に植えられました。ワインは線の細い伸びのあるワインに仕上がる。
樹齢50年以上のブドウ。トノー樽で70~90日間マセレーション。2012年は1224本のみボトリング。深みのあるガーネット色。フラワリーで目の詰まった完熟フルーツの華やかな印象。熟した艶やかな果実感、タンニンはきめ細かくウルトラスムーズ。中盤から広がるボディの厚み、深みが感じられ、外交的で実に柔らかい味わい。現時点でも非常に楽しめる味わい。ジビエ、赤身肉のグリルと。
バルバレスコ アジリ ヴェッキエ ヴィーニュ 2012 ロアーニャ
『アントニオガッローニ』96点(2012ヴィンテージ)
1961年から所有している0.22ヘクタールの畑。標高は250メートルの南東向きの畑でアジリの丘の中心部に位置する。700万年前に形成された海の堆積物に由来する土壌で粘土石灰が主に木目状に砂質が混じっています。
樹齢50年以上のブドウ。トノー樽で70~90日間マセレーション。2012年は1220本のみボトリング。明るいガーネットの色調。熟したフルーツ、ミネラル、ミント、鉄分、フラワリーな要素が綺麗に重なる。果実の厚み、酸、タンニンが心地よく調和するエレガントなスタイル。舌触りは極めて滑らか。中盤から熟した果実の旨み、甘草、スパイスの複雑なニュアンスが層を成す。最後の最後まで突出したモノがない素晴らしいバランスの良さ。銘醸畑の素晴らしいポテンシャルが楽しめます。ジビエ、赤身肉のグリルと。
『アントニオガッローニ』96点(2012ヴィンテージ)
セッラルンガとペルノを向く南西向きの畑。7ヘクタールがブドウ畑で4ヘクタールが森となっています。1989年からロアーニャ家族が単独で所有しています。鉄などのミネラルを多く含む土壌で石灰岩層、泥灰土層、砂質が重なった土壌。ネッビオーロ、シャルドネ、バルベーラを栽培しています。
樹齢25~50年のブドウ。60~75日間マセレーション。2012年は9418本ボトリング。淡いガーネット色でしっかりとした粘性があります。スミレ、レッドチェリー、ミントの香り。強い酒質で酸とタンニンがボディを締める豊かな味わい。果実味は厚みがあり滑らか。数年寝かせる事でタンニンとの調和も進み、向上していく。強い味わいだが、その滑らかさは見事。ジビエ、赤身肉と。
バローロ ラ ピラ ヴェッキエ ヴィーニュ 2012 ロアーニャ
『アントニオガッローニ』96+点(2012ヴィンテージ)
セッラルンガとペルノを向く南西向きの畑。7ヘクタールがブドウ畑で4ヘクタールが森となっています。1989年からロアーニャ家族が単独で所有しています。鉄などのミネラルを多く含む土壌で石灰岩層、泥灰土層、砂質が重なった土壌。ネッビオーロ、シャルドネ、バルベーラを栽培しています。
樹齢80年のブドウ。80~90日間マセレーション。2012年は2253本のみボトリング。凝縮した風味。エネルギーに満ちていて果実、ミネラル、スパイス、ハーブの豊かさが溶け合う。酸とタンニンがしっかりとありつつも、グリップの効いた果実の深みが舌に残る。旨みエキスの塊のようなワイン。時間をかけてゆっくりと飲みたい。抜栓は1日前に行いたい。
ロアーニャのエレガントで胸に染み入るような深い味わいが印象的でした。白も秀逸な出来映えでした☆☆☆
以上ロッチャの「行ってきました」でした。次回もお楽しみに!
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