親しみやすいオレンジワインで人気のフリウリ自然派、ダリオプリンチッチのオーナーのダリオさんが来日され、都立大学前の「カーリカリ」で開催された“ダリオさんを囲んでワイワイ飲む会”(こういうネーミングではありませんがそんな感じでした)に行ってきました。
長期マセラシオンで造るワインながらも、ダリオさんの人柄そのままに、難解なところの全くないワインたちが勢揃いです。カジュアルに楽しめるヴィーノビアンコとヴィーノロッソ、伝統的アッサンブラージュ(シャルドネ、ピノグリージョ、ソーヴィニョンブラン)で造るビアンコトレベツ、そして単一品種で造るピノグリージョ、ヤーコット、リボッラジャッラ。さらに今回の目玉!ビアンコ トレベツ セレツィオーネ2012と、ウイヤージュをせずに造った実験的ワイン「ビアンコ トレベツ セレツィオーネ ヌォーヴァ2012」と「ピノグリージョ セレツィオーネ2013」、そしてあまりの美味しさにびっくりしたカベルネソーヴィニョン2007とメルロー2007を楽しませていただきました。
話題はやっぱり、ウイヤージュせずに造った2つの実験的ワイン「ビアンコ トレベツ セレツィオーネ ヌォーヴァ2012」と「ピノグリージョ セレツィオーネ2013」。訪問の先々でも質問が多かったようで、ダリオさんがこのように説明してくださいました。
「この方法はジュラのワインからヒントを得ました。どうしてこのワインを造ったのかと皆から聞かれるけど、それは私がクレイジーだから(笑)。今までやったことのないことをやってみたかった。だから、できたワインの味はもともとこういうワインにしたかった味ではなく、結果的にできた味ってことです。飲んだ人たちからは、「ジュラのワインよりも飲みやすい」と言われますが、それは酸化のニュアンスが少ないからだと思います。私はリスクを冒したけども、試してみたかったんです。」
(左)ビアンコ トレベツ セレッツィオーネ ヌォーヴァ 2012 ダリオ プリンチッチ>>
(右)ピノ グリージョ セレツィオーネ 2013 ダリオ プリンチッチ>>
ちなみに、トスカニーでも一番人気のヴィーノビアンコヴェネツィアジュリアは、今回入荷分からラベルが白から黒にイメージチェンジされました。2015年のブドウをベースに前ヴィンテージを少しブレンドして造っています。例年よりもオレンジが強いかな?と思いましたが、飲み心地の良さはいつもの通り。すいすい楽しめる美味しさをぜひどうぞ。
ヴィーノ ビアンコ ヴェネツィア ジューリア 2015 ダリオ プリンチッチ
ダリオプリンチッチのワインに合わせて、「カーリカリ」のシェフがたくさんのフリウリ料理をご用意してくださいました。味のしっかりとしたお料理が多かったのですが、長期マセラシオンのダリオのワインともしっくりと調和。ダリオさんも大喜びだったようです。