ワインの指導する会社を始めたのは26年前からです。
当時はイタリアにも、アメリカにもニューワールドにもワイン産業と呼べる産業はありませんでした。 この26年間のうちに、ワイン界は急激に変わりました。以前はワインを供給するということが大事で工場生産のワインが多かったのに対して、農家が作る優れたものは少なかったんです。
私はワインはワイン上のもので、文化そのものだと思っています。 技術や醸造のテクニックを超えて、ワイン造りとは個人的な発明でありそれをワインに表現したいと考えています。
技術やワインのスタイルというものも大事だが最も大事なのはエレガンスだと思っています。 もちろん、技術は大事にしていますが、化学薬品などの使用は一切認められないものです。
また、近頃、flying winmaker などといわれて、ワインの向こうにワインコンサルタントが透けて見えるようなワインがあるが私はそういうワインの販売の仕方は嫌いです。
ヴィンテージのことについて話しますと、ヴィンテージは本当に愛すべきもので、各年の出来、ぶどうが違うということは当たり前のことです。 音楽に短調や長調があるように、それは楽しいことなんです。工業生産のワインにはコレがない。年が違ってもワインの味はいつも同じです。
人生においてすばらしいワインを飲むということは喜びで、そんなワインを仲間と飲むと本当に楽しい。 そんなときに、ヴィンテージを語らうことも、また他には変えがたい喜びです。
そして、色々なヴィンテージを飲むと、10人いれば10人が必ずばらばらなヴィンテージが好きだと言います。 ヴィンテージとはそういうものなんです。
26年の経験から重要なのは、それぞれの畑の正確や個性を把握することだと考えています。 そして、有機農法によって、環境に配慮したワイン造りというのは、義務でもあり、また、より優れたワインを作るのに必要なことです。
また、私の妻が非常に厳しい消費者なので、誰よりもそれに配慮しなくてはいけないわけなんです。 |