
イタリアワインの偉大な「3B(バローロ、バルバレスコ、ブルネッロ)」の一角を占め、本国では「特別な贈り物にはブルネッロを」と称されるほどの圧倒的ステータスを誇ります。その堅固なストラクチャーと複雑な熟成美は、どのようにして生まれたのでしょうか。
- 孤高のブドウ「サンジョヴェーゼ・グロッソ」100%
- 歳月が磨き上げる「5年」の沈黙と熟成
- 多様性のモザイク:北と南で異なる「二つの顔」
- 歴史を創った二人の立役者:ビオンディ・サンティとバンフィ
- 至福のマリアージュ:力強さには「鉄分」と「野性」を
目 次
孤高のブドウ「サンジョヴェーゼ・グロッソ」100%
ブルネッロのアイデンティティは、サンジョヴェーゼ・グロッソ(大粒のサンジョヴェーゼ)
のみを使用することにあります。
グロッソ種(大粒):
厚い果皮に凝縮された濃厚なエキス分と力強いタンニンが特徴。
ピッコロ種(小粒):
他の地域で見られる、華やかで軽やかなタイプ。
ブルネッロは、サンジョヴェーゼ100%での醸造が義務付けられており、他品種の混醸は一切許されません。
歳月が磨き上げる「5年」の沈黙と熟成
ブルネッロは、市場に出るまでに驚くほど長い時間を必要とします。最低でも合計4年(リゼルヴァは5年)の熟成が義務付けられ、そのうち2年以上は木樽での熟成が必須となります。
収穫から実に5年の歳月を経てようやく解禁されるその液体は、まさに「100年先でも飲めるワインを」という生産者たちの執念と、時の魔法が具現化された結晶と言えます。
収穫から実に5年の歳月を経てようやく解禁されるその液体は、まさに「100年先でも飲めるワインを」という生産者たちの執念と、時の魔法が具現化された結晶と言えます。
多様性のモザイク:北と南で異なる「二つの顔」
モンタルチーノの土壌は驚くほど多様で、わずか数メートルで地質が変わる「モザイク状」のテロワールを形成しています。
【北側:モンタルチーノ村周辺】
標高が高く冷涼なエリア。ガレストロ(粘板岩)土壌から、非常にエレガントでアロマが高く、鋭いタンニンを持つ長期熟成向きのスタイルが生まれます。
【南側:サンタンジェロ地区周辺】
なだらかで暑く乾燥したエリア。熟した果実の濃密な甘みと重厚なボディ、穏やかな酸味が特徴の、力強くモダンなスタイルが楽しめます。
歴史を創った二人の立役者:ビオンディ・サンティとバンフィ
ブルネッロの歴史は、19世紀末、フェルッチョ・ビオンディ・サンティ
が「100年後も飲める偉大な赤」を夢見て、突然変異の大粒種を選別したことから始まりました。
が「100年後も飲める偉大な赤」を夢見て、突然変異の大粒種を選別したことから始まりました。
しかし、当時貧しかったこの村で、リリースの遅い赤ワインは当初歓迎されませんでした。
その窮地を救ったのが、1970年代に登場したバンフィ社
です。アメリカでのマーケティング力を活かし、ブルネッロの名を世界中に轟かせたことで、この地は世界的な高級ワイン産地へと一気に駆け上がりました。
至福のマリアージュ:力強さには「鉄分」と「野性」を
ブルネッロの芳醇な香りとタンニンには、食べ応えのある肉料理が最適です。
赤身肉の極み:
ブランド牛「キアニーナ牛」の炭火焼きやラムチョップ。
ジビエとキノコ:
鴨や鳩などの野禽類(やきんるい)が持つ鉄分のニュアンス、熟成香に寄り添うポルチーニなどのキノコ料理。
至高の晩酌:
羊乳のハードチーズ(ペコリーノ・トスカーノなど)を少しずつ齧りながら、ワインそのものの変化をゆっくりと楽しむのも贅沢な過ごし方です。
ブルネッロの生みの親「ビオンディ サンティ」超長期熟成を可能にする強靭な酸とミネラル!伝統的な王道ブルネッロ |
ビオンディ サンティ |
ブルネッロ ディ モンタルチーノ |
| ブルネッロの象徴「ビオンディ サンティ」の歴史と伝統が詰まった逸品「ブルネッロ ディ モンタルチーノ アンナータ」です。いかなるヴィンテージであっても「ビオンディ サンティ」は常に最高峰の実力を持ち、常に非常に入手困難な一本といっても過言ではありません。そのあまりにも強靭な酸とミネラル感により可能熟成期間は50年~100年ともいわれています。 |
ブルネッロ ディ モンタルチーノを世界に広めた最大の功労者「バンフィ」のスタンダードブルネッロ |
バンフィ |
ブルネッロ ディ モンタルチーノ |
| ブルネッロの一等地サンタ・レスティトゥータの南西斜面が育む、濃密な2019年。熟した果実や花の香りに、古樹由来の力強い骨格とミネラルが共存。リッチな果汁感と熟成タンニンが調和した、本物の農民の傑作です。 |
ガンベロ最高賞!名だたる巨匠が惚れる地に根差す“本物の農民”ファットーイ |
ファットーイ |
ブルネッロ ディ モンタルチーノ |
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力強さと親しみやすさをあわせ持つ名門コルドルチャのブルネッロ ディ モンタルチーノ! |
コルドルチャ |
ブルネッロ ディ モンタルチーノ |
| モンタルチーノ最大手の生産者のひとつであるコルドルチャ社のブルネッロは、大樽熟成の力強さと親しみやすさを併せ持つ洗練された味わいです。大手ならではの、高い品質と破格のコストパフォーマンスを併せ持つ偉大なブルネッロ。今飲んでも数年寝かせてもお楽しみ頂けます。 |
伝統派ブルネッロの最高峰「ポッジョ ディ ソット」がつくる希少なブルネッロ |
ポッジョ ディ ソット |
ブルネッロ ディ モンタルチーノ |
| 伝統派ブルネッロの最高峰「ポッジョ ディ ソット」のブルネッロは、ファンが多く世界中の愛好家が探し求める希少なブルネッロです。もともと自家消費用に始められただけに生産量は少なく、日本への入荷も限定本数となっています。南斜面の畑から来る、華やかで複雑なアロマが魅惑的です。純粋な瑞々しさもあり飲み飽きない独自のスタイルです。 |
唯一無二の佇まいを持つ自然派ブルネッロ「イル パラディーゾ ディ マンフレーディ」 |
イル パラディーゾ ディ マンフレーディ |
ブルネッロ ディ モンタルチーノ |
| モンタルチーノの北東斜面にある僅か2.5ヘクタールの畑を家族5人で年間9000本という極少量生産を続けている現在では珍しいカンティーナ。世界的な人気を博す入手困難なブルネッロとなっています。ヴィンテージの違いに関わらずエネルギーに満ち溢れ、それでいて柔らかく、エレガントで繊細、そして複雑、唯一無二の佇まいがあります。 |
伝統的な大樽熟成と北と南の区画のブレンドが生むエレガンス、清涼感、力強さの見事なバランス!「イルコッレ」のブルネッロ |
イルコッレ |
ブルネッロ ディ モンタルチーノ |
| 家族経営イル・コッレが放つ伝統派ブルネッロ。南北の区画をブレンドし、大樽熟成でピュアな果実味と美しい酸、力強いミネラルを融合させました。年ごとの個性を慈しみ、優しくも気品あるサンジョヴェーゼを表現。 |
濃密な凝縮感と気品!名地南部で造る、3年大樽熟成のテッレ・ネレ「ブルネッロ2020」 |
テッレ ネレ |
ブルネッロ ディ モンタルチーノ |
| 名地南部の標高220m、南東向きの畑から生まれる大樽熟成のブルネッロ。清涼なハーブやスパイスが香る美しい透明感。滑らかに広がる濃く柔らかな果実味に、タンニンが溶け込んだ優美で心地よい美味しさを堪能。 |
優美なブルネッロの造り手として頭角を現す「リドルフィ」単一畑で良年のみ造られるリゼルヴァ「メルカターレ」 |
リドルフィ |
ブルネッロ ディ モンタルチーノ リゼルヴァ メルカターレ |
| 新体制になった初作2014ヴィンテージから国内外で高い評価を受けている注目の生産者リドルフィは、繊細な感性と近代醸造技術への深い理解を感じるワインを送り出しています。リドルフィは、醸造家ジャンニ氏の手がけるサンジョヴェーゼには、いずれも果実味の透明感があります。特にブルネッロに備わる例外的なまでの澄明軽快な果実味には、酸味と塩味が加わり、高い次元で絶妙なバランスを実現しています。リゼルヴァは、他のワインには使わないスラヴォニアオークの使用と無濾過で瓶詰されていることがポイントです。 |
「シルヴィオ ナルディ」の異なる偉大な2地区のブドウをブレンド!「ゴージャスな長さ」の余韻を持つエレガントなブルネッロ |
シルヴィオ ナルディ |
ブルネッロ ディ モンタルチーノ |
| エレガントさが身上の名手「シルヴィオ ナルディ」のスタンダードなブルネッロ ディ モンタルチーノ。北西部と東部の2箇所にまたがる36区画に分かれた畑からブレンドを行っています。非常に滑らかな口当たりでサンジョヴェーゼの優美さが見事に表現されています。エレガントで洗練されたボディですが、内に秘めたパワー、構成する味わいの要素が複雑に重なり合い、寸分の狂いのない精妙なハーモニーが展開されています。1990年代からシルヴィオの娘、エミリア女史がワイナリーに加わり、名声は揺ぎ無いものとなっています。彼女の造るブルネッロは「ソフト&エレガント」で余韻も長く、厚みがありながらも、エレガントなスタイルは保たれていて実に好感が持てるブルネッロです。 |












