イタリア屈指の観光地であり風光明媚な文化的遺産が多い州として有名なカンパーニア州。この州で生産される「タウラージ」は南イタリアを代表する銘醸赤ワインです。
北のバローロ、中部のブルネッロ、南のタウラージと代表して称される赤ワインの1つであり、時にはバローロを凌ぐともいわれる程に長期熟成能力に富んだ濃厚な赤ワインのため、「南のバローロ」とも呼ばれています。
カンパーニアの銘醸ワイン タウラージ
タウラージはカンパーニア州アヴェッリーノ県イルピニア地方で生産されています。州都ナポリから内陸へアペニン山脈を抜けた向こう側に広がる丘陵地帯にタウラージ村があります。カンパーニア州沿岸では温暖な地中海性気候ですが、山を越えた先の内陸部は、大陸性気候で夏は暑く冬は厳しい寒さです。時に雪も降るほどです。
標高400m-700mの畑から造られ、使用品種はアリアニコが85%以上と決められていますが、多くの生産者は100%使用して造る事が多いです。伝統的にはピエディロッソ種など土着品種を一部ブレンドして造ります。最低で3年以上熟成(内1年は木樽使用)でリゼルヴァは4年(内18ヶ月木樽使用)になります。
タウラージの主要品種アリアニコ
イタリア最古の品種と言われおり、以前はギリシャ起源と考えられていたため、「ギリシャの」という意味の「エラニコ(hellanico)」にその名前が由来するとされてきました。近年では、ギリシャ起源説を否定しており、その高い酸度は野生ブドウの典型であると主張されています。
アリアニコには、いくつかのバイオタイプが存在します。全てのバイオタイプに共通して、火山性土壌との相性がよく、高いミネラル感と、スミレやバラのような香りを持ちます。優美さと最も長い熟成能力を持つタウラージ種には、熟成させた後の味わいを期待させてくれます。
火山性土壌の特徴
イタリアは山岳や丘陵地帯の割合が多く、活動している火山もいくつかあります。火山性土壌は赤黒くマグマの噴出によって構成されて多くの鉄分やミネラル分を豊富に含んでいます。標高が高く夜は気温の下がる山岳地帯でも、この土壌は日中に溜めた熱を放出して、ブドウの成熟を助ける力があります。
火山性土壌は、大きく分けると三つに分類されます。玄武岩と花崗岩、そして二つが混じったりシリカなどの違うタイプの風化した岩石が混ざりあって固まった凝灰岩土壌です。カンパーニア州で見受けられるのは凝灰岩土壌で、ブドウにしっかりとした酸とミネラルを与えます。ワインを口に含むと凝縮した果実味と鉄分の印象があります。
タウラージの歴史
ポンペイ遺跡からもブドウ畑の後が見つかったり、当時の居酒屋にあたる遺跡からもワインを飲まれている様子が見受けられたようで、カンパーニアのワインの歴史は最も古い内の一つです。古代ギリシャ・古代ローマ時代から人々に消費されてきました。温暖で豊穣な火山性土壌やアペニン山脈や海からの適切な影響からブドウ栽培に恵まれすぎた環境のため、苦労せずにブドウが育ちます。また生産より消費量の多いカンパーニアではワインが簡単に売れる事もあり、農家も品質を求めずにバルクワインとしての一大産地の時代が長く続いていました。
その中でもマストロベラルディーノが固有品種の可能性を信じて、外国品種やバリック製法などの当時の流行にも影響されずに、カンパーニアの伝統と固有種の単一醸造を貫いていました。彼の尽力によって1970年にDOC、そして1993年にカンパーニア州では最も早くDOCGに認定されてタウラージは今やイタリアの銘醸ワインとして不動の地位に至りました。
タウラージと料理
濃厚な果実味としっかりしたタンニンは、噛み応えのあるお肉が欲しくなります!分厚い牛のステーキなどシンプルな調理法がより合わせやすいです。酸も高いのがタウラージなので、霜降り赤身肉問わずお楽しみ頂けます。山のワインならではで、鹿やイノシシなどのジビエ肉にもピッタリです。
煮込みなどのしっかり濃度をつけたお料理にも合いますので、ご家庭ではビーフシチューのような煮込み料理でも良いですね。ゴロっとカットしたお肉を加えてみるとより楽しめますので是非お試し下さい!
カンパーニャの名匠マストロベラルディーノによる偉大なタウラージリゼルヴァ2016年
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マストロベラルディーノ
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タウラージ ラディーチ リゼルヴァ
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創業1878年カンパーニャで長い伝統を誇る名匠「マストロベラルディーノ」が、最上レベルのアリアニコを完璧に熟成させ、合計66か月以上熟成させて造る偉大なタウラージ リゼルヴァです。果実味とタンニン、豊かなアロマが綺麗に調和した銘品です。 |
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実力派フェウディ ディ サン グレゴリオが造る、タウラージの最高峰の「ピアーノ ディ モンテヴェルジネ タウラージ リゼルヴァ」2016年
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フェウディ ディ サン グレゴリオ
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ピアーノ ディ モンテヴェルジネ タウラージ リゼルヴァ
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カンパーニャを代表する実力派フェウディ ディ サン グレゴリオが造るタウラージの最高峰「ピアーノ ディ モンテヴェルジネ タウラージ リゼルヴァ」。タウラージの中でも最高の1本に数えれる別格の存在です。タウラージらしい力強さと繊細さを持ち合わせます。 |
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アリアニコの個性を追求するカンパーニャ新進気鋭「ペリッロ」のタウラージ リゼルヴァ2010年
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ペリッロ
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タウラージ リゼルヴァ
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標高680mに位置するカステル フランチ村は、11月以降にブドウが収穫される世界で最も遅い収穫地です。この地の造り手ペリッロの「タウラージ リゼルヴァ」。樹齢90年超のプレ フィロキセラのアリアニコをメインに使用しています。1つの樹に1房しかつけないというこの老樹から収穫されるブドウの凝縮度は、力強くさと複雑味を持ち合わせた、濃厚で洗練された味わいを生みだしています。 |
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カンパーニャの先駆者「ヴィノジア」のタウラージ2016年
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ヴィノジア
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タウラージ サンタンドレア
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カンパーニャの先駆者フェウディ・ディ・サングレゴリオの設立者の一人が2003年に独立「ヴィノジア」を設立。タウラージならではのボディがありながら、フレッシュでジューシーな飲み心地の良さが魅力です。コストパフォーマンスの良さも評価されています。 |
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伝統的製法を守る自然派「ルイージ テッチェ」つくるの偉大なタウラージ ポリフェーモ2014年
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ルイージ テッチェ
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タウラージ ポリフェーモ
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伝統的製法を守る自然派「ルイージ テッチェ」は、イルピニアという寛大な土地がもたらしてくれるであろう個性を大切にワインつくりを行っています。平均樹齢80年の貴重な古木から産まれる偉大なタウラージ。強いワインですが、インクのような濃さでない、ブドウ本来の瑞々しさが確りと感じられる生命力溢れるワインです。「ポリフェーモ」とはギリシャ神話に登場する巨人の名前です。 |
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タウラージのカリスマ的存在「サルヴァトーレ モレッティエーリ」約14年の熟成を重ねたバックヴィンテージ2008年!
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サルヴァトーレ モレッティエーリ
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タウラージ ヴィーニャ チンクエ クエルチェ
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歴史が浅いワイナリーながら「最高のタウラージ」と称されるサルヴァトーレ モレッティーリが所有する単一畑「チンクエ クエルチェ」で造られる非常に魅力的なタウラージです。古典的な風格と現代的な躍動感の素晴らしいバランス。長い熟成を重ね、果実味とタンニンが一体となった上品な甘みを堪能できる2008年ヴィンテージです! |
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ファルネーゼグループが手掛けるヴェゼーヴォの最上級タウラージ「エンシス」2013年!
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ヴェゼーヴォ
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ヴェゼーヴォ
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ヴェゼーヴォは、ファルネーゼグループがカンパーニャにあった生産者協同組合を買い取って始めたワイナリー。このタウラージはファルネーゼグループの中でもトップキュヴェの一つなるワインで、高級感が伝わるボトルにエンシス(剣)が留められています。ブドウの一部は樹齢250年を超えるアリアニコを使用しており、このワインに素晴らしい表現力を与えています。 |
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愛するタウラージの歴史と伝統の再構築に向け情熱を注ぐアントニオ カッジャーノの最高峰タウラージ「ヴィーニャ マッキア デイ ゴーティ」2017年
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アントニオ カッジャーノ
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タウラージ ヴィーニャ マッキア デイ ゴーティ
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かつてフェウディ ディ サン グレゴリオも手がけた偉大な醸造家ルイジ モイオ氏とともタウラージの新時代を築いたアントニオ カッジャーノの最高峰タウラージ「ヴィーニャ マッキア デイ ゴーティ」。収量を抑え、ブドウの樹1本からボトル1本分のワインをつくります。力強さがありながらソフトな口当たり。滑らかなタンニンと綺麗な酸味が際立ち、それらが見事に調和したエレガントな味わいです。 |
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フェウディ ディ サングレゴリオの設立者の一人マリオ エルコリーノ氏が創設した「ノジア」が造るモダンタウラージ2013年!
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ノジア
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レ ダルミ タウラージ
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ノジアを立ち上げたマリオ・エルコリーノは、フェウディ・ディ・サングレゴリオの設立者の一人で、エノロゴとしてファルネーゼの数々の共同プロジェクトにもして参加していた人物です。ノジアは、タウラージに滑らかさを加え飲みやすいワインに仕上げました。果実味の層がいくつも重なるビロードの様な質感を持ちます。コストパフォーマンスに優れたモダンなタウラージです。 |
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自然派イル カンチェッリエーレが大樽熟成で仕立てたタウラージ「ネーロ ネ」2016年
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イル カンチェッリエーレ
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タウラージ ネーロ ネ
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イルカンチェッリエーレのロマーノ家は、モンテマラーノ村で1800年代半ばからブドウとワインを生産してきました。2005年ヴィンテージから自家ボトリングを開始。除草剤などの化学農薬は使用せず、大樽を使って熟成する伝統的なスタイルのタウラージです。スパイシーでフルーティーながら力強い味わい。包み込むようなふくよかさと生き生きとしたタンニン、程良い余韻が印象的です。 |
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