ラ モナチェスカは1966年カシミーノ チフォラ氏がこの丘を買取り、丘の斜面にブドウを植樹。醸造所を建設。1982年には現当主「アルド」が参加し、醸造面を大きく改善しました。現在もマテリカ地区で素晴らしいワインを造り続けています。ラ モナチェスカのミルムは1988年に初めて造られ2018年で30周年を迎えました。これを記念してミルムの最良年である 2010,2012,2015,2016年の4ヴィンテージをアッサンブラージュした特別キュヴェが「ミルム 30アンニ」です。6,000本だけの限定リリースとなっています。

『ワイン王国』2022年にヒットしたワイン「Italian Wine Hits 2022」選出！

『ワイン王国』132号（2022年12月発売）の2022年にヒットしたワイン“Italian Wine Hits 2022”で「ミルム 30アンニ」NVが選出されました！

「ミルム 30アンニはボリューム感、熟成感、深み、複雑性があり、ワンランク上のミルムです。黄色い果実が印象的で、ナッツやハチミツの香りも漂います。ビロードのような口当たり、酸味もしっかりあります。フラワリーな香りと濃密な果実感、丸い印象で、骨格の大きさとのバランスもいい。彫刻的な美しさを感じます。」とコメントされています。

ミルムの最良4ヴィンテージをアッサンブラージュ

ミルムはヴェルディッキオ100％使用。「ミルム」の畑は樹齢50年を超える樹もあります。収穫は遅く10月初旬で全て手作業。選別と同時に極めて軽いプレスをかけて発酵槽へ。 収穫時に亜硫酸は一切使用していません。発酵は小型ステンレスタンクで行い、15度から始めて28度を超えないようにしています。発酵終了後に 何度か移し替えを行い自然に清澄。熟成は 4,000リットルの大型ステンレスタンクで18ヶ月。ボトリング後6ヶ月の瓶内熟成を行っています。これがミルムの基本的な工程です。このミルム30回目の醸造を記念して造られたのが「ミルム 30アンニ」。ミルムの最良年である 2010,2012,2015,2016年の4ヴィンテージをアッサンブラージュした特別なキュヴェです。

圧倒的な密度感とボリュームの壮大なワイン

4ヴィンテージのアッサンブラージュにより深さ、広さだけでなく濃縮されています。新鮮さとバランスの良さは、この特別なキュヴェを説明するのに適しています。キャラメリゼしたアプリコット、パッションフルーツ、トーストしたアーモンドのノートが、深い味わいと非常に長い余韻を生み出しています。圧倒的な密度感とボリューム。奥深くに硬質なヨード感が感じられる壮大なワインです。

カステリ・ディ・イエジに比べて認知度の低いマテリカ地区。　しかし、意外にもカステリ・ディ・イエジよりも早くから存在する産地であり、熟成という観点から見ると数段上のポテンシャルを持っている。

産地の規模が非常に小さいことと、山々に囲まれ陸の孤島となる物流条件の悪さがマテリカワインの普及を妨げてきた。　アルド・チフォラ氏はこのマテリカの可能性を信じ、その塩分を感じさせるミネラル感、高い酸度からくる長い余韻、透明感溢れる造りながらも豊かな表情・複雑味を見事に表現することに成功し、マテリカの名を広めた。

豊富なミネラルを含んだ土壌。　元々塩田であった関係で、表面は灰色がかった粘土質が覆っているが、ミネラルに富む土壌が地中深くまで続いていて、複雑な構成となっている。　高い樹齢から密度の高さを、複雑な土壌から味わいの深みを、南向き斜面から強い果実感を。　そして、比較的冷涼で昼夜の温度差の大きさから高い酸度を得ている。　まさにヴェルディッキオにとって最高の条件が揃っている畑と言える。