2013年9月17日 ビゾル社 アジアセールスマーケティングディレクター ジョヴァンニ オリーヴァ氏来社
|
|||||||||
プロセッコの名門、ビゾル社のマーケティング担当ジョヴァンニさんがトスカニーに来てくださいました。プロセッコの一般的なお話から、最高峰「カルティッツェ」やメトドクラシコの内容と、幅広く知ることが出来ました。この4月にヴァルドッビアーデネにも行ってきたところだったので、イタリアよもやま話にも花が咲き、とても楽しいインタビューになりました。 | |||||||||
■コネリアーノとヴァルドッビアーデネで造るプロセッコDOCGは特別。他のプロセッコとは違うことを理解してほしい! |
|||||||||
2010年にコネリアーノとヴァルドッビアーデネで造られるプロセッコはDOCGに昇格しました。それに併せて周辺のプロセッコはDOCに格上げになりました。でもその違いを理解している人は本当に少ない。私たちはコネリアーノとヴァルドッビアーデネが特別なことをもっと知ってもらいたいと思っています。
|
|||||||||
■コネリアーノとヴァルドッビアーデネの違い。そして最高クリュの「カルティッツェ」とは |
|||||||||
コネリアーノはイタリア最古の醸造学校が造られ、その歴史を受け継いでいる土地ですが、DOCGとしてはヴァルドッビアーデネの方が畑の面積が大きく、生産者数も多いので生産の中心はヴァルドッビアーデネになりますね。ヴァルドッビアーデネのほうが気温が低く、標高も高いです。味わいはフルーティーで、かつ酸とミネラルがしっかりあるのが特徴です。一方コネリアーノはアルコール度の高いプロセッコになる傾向があります。
プロセッコの中でもっとも有名で価値が高いのが「カルティッツェ」です。140軒の栽培農家がそれぞれ小さな区画を持っていて、約50の醸造所がカルティッツェを造っています。カルティッツェは総面積が106.8haなのでひとつの栽培農家が所有する区画はほんの少しずつです。 トスカニー:カルティッツェの畑も見ましたが、すごい急斜面ですね。 それがまさにカルティッツェです。日当たりが良いためブドウがしっかり育ち、残糖値が高く、豊かなアロマのプロセッコを造ります。 |
|||||||||
■プロセッコDOCGの最高区画「カルティッツェ」でビゾルは最も大きくて条件の良い場所に畑がある |
|||||||||
ビゾルはカルティッツェを所有する造り手の中で最も広い3haの畑を持っています。他の造り手はだいたい1.5haほどです。そして、畑の場所も最も日当たりのよい最高の条件のところにあります。雪解けの時期にビゾルの畑の雪が最初に溶け出すのでよくわかります。こういう場所に畑を所有できるのもビゾルが16世紀からブドウ栽培を始めた歴史ある家族がオリジナルだからです。 | |||||||||
ここから試飲をしました。 |
|||||||||
■残糖値は9g/lとブリュットとしてはやや高め。クリーミーで心地よい柔らかさがある。 |
|||||||||
|
|||||||||
■カルティッツェは「スーパートスカン」ならぬ「スーパープロセッコ」! |
|||||||||
|
|||||||||
■ピノネロとメルローで造る華やかでチャーミングなロゼスプマンテ |
|||||||||
|
|||||||||
■メトドクラシコから始まったビゾルの情熱が詰まった瓶内二次発酵スプマンテ |
|||||||||
|
|||||||||
■インタビューを終えて |
|||||||||
ジョヴァンニさんはヴァルドッビアーデネの出身でヴェネトのことをとても愛していることが伝わってくる方でした。私たちがヴァルドッビアーデネで食事したレストランはなんとジョヴァンニさんの実家のすぐそばということもわかり、ひとときローカルな話題で盛り上がりました。チェッケットのオーナーのジョルジョさんのこともよく知っていて、いまさらながらに「イタリアの世間は狭い」と実感。
DOCGプロセッコの特別さの熱弁から始まったのですが、これはまさに私たちも感じていたこと。もっともっとヴァルドッビアーデネとコネリアーノのことを伝えていって、イタリアを代表するスプマンテであるプロセッコのことを理解してもらいたいと改めて強く思いました。 ジョヴァンニさんはびっくりするほど流ちょうな日本語を話されるので今回のインタビューはオール日本語。でも人一倍に故郷イタリアのことを愛していて、イタリアの色々な土地のことを知ってほしいという思いにあふれていました。 |
|||||||||
ビゾルのワインはこちら⇒ | |||||||||
突撃インタビューバックナンバーはこちら⇒ | |||||||||
2013年9月17日 ビゾル社 アジアセールスマーケティングディレクター ジョヴァンニ オリーヴァ氏来社
2013/09/17