『ワインエンスージアスト』96点!「イタリア最高峰の白ワイン」に挙げられる素晴らしい口当たり!
ソアーヴェの銘手ピエロパン極上クリュ「カルヴァリーノ」
常に「イタリア最高峰の白ワイン」に挙げられる素晴らしい口当たり
『ワインエンスージアスト』96点(2015ヴィンテージ)
「常に「イタリア最高峰の白ワイン」に挙げられるピエロパンのゴージャスなカルヴァリーノ2015年は更に新たな指標を築き上げた。春の白い野花、柑橘類の花、アロマティックなハーブ、砕いた岩のミネラルのアロマが即座に立ち上り、続いてレモンドロップ、完熟リンゴ、ジューシーな西洋梨、イキイキとしたミネラルの風味が層を成す素晴らしい口当たりがある。凝縮感のある味わいだが、優美で終始一貫して見事な出来映えだ。2025年までに飲むのが良いだろう」(2017年12月)
「クリュソアーヴェ」を初めて手掛けたピエロパン誇りの畑「カルヴァリーノ」
高品質なソアーヴェが生まれる丘陵地の中でも中心部に位置する畑で造られるクリュ ソアーヴェである「カルヴァリーノ」を造り始めた1970年代当時はソアーヴェでは「クリュ」の概念が存在していなかったそうです。そこで一から単一畑によるワインを手掛けたのもピエロパンで、今でも彼らの誇りとなっている畑です。標高200〜300メートルに位置する火山質土壌で樹齢は30〜60年と古木の多さに驚かされます。
突出した特徴を持つ2つのクリュ「ラ ロッカ」と「カルヴァリーノ」
「ピエロパン」はクラシコ地区におよそ23区画の畑を所有。その中で「クリュ ソアーヴェ」として造っているのは南向きの「ラロッカ」の畑と西向きの「カルヴァリーノ」の畑の2つ。なぜなら、この2つのクリュが突出した特徴を持っているからなんです。
キレのあるドライな「カルヴァリーノ」と複雑味のあるフルボディ「ラ ロッカ」
「ラ ロッカ」は石灰質の土壌で全体的に白い土壌。一方「カルヴァリーノ」は火山性で黒っぽい土壌です。黒いため周辺の熱を吸収し、空気が涼しくなることで、結果、「カルヴァリーノ」はキレのあるドライな味わいとなります。逆に「ラロッカ」は香りに厚みがあり凝縮した果実感があるためその個性を生かし、他の畑よりも遅めに収穫。過熟気味にすることで貴腐菌がつき、複雑味がありフルボディでよりスパイシーなトーンが味わいに出てきます。
ステンレスタンク熟成の「カルヴァリーノ」と木樽熟成の「ラ ロッカ」
「ラロッカ」と「カルヴァリーノ」の特徴の違いが際立っているため、よりその個性を引き出すために醸造方法も変えています。「カルヴァリーノ」は果実のエレガンスとミネラルを生かすためにステンレスタンクのみで醸造し、一方「ラロッカ」は、木樽で熟成させ、より深みと凝縮感を表現しています。
「ソアーヴェを知るにうってつけのピエロパン」はその他キュヴェも素晴らしい評価!
木樽熟成の濃密なクリュソアーヴェ「ラロッカ」
ソアーヴェ クラシコ ラ ロッカ 2015 ピエロパン
過熟気味の絶妙な時期に収穫、木樽で熟成させた濃厚クリーミーなソアーヴェ
1976年にラロッカの畑を購入してすぐに、ピエロパンは「これは他の畑とは全然違うブドウができる!」と確信しました。標高200〜300メートルで石灰岩に粘土質が混ざる土壌、ソアーヴェではピエロパンのみが取り組むギュイヨ仕立てで栽培され、ブドウは樹齢10〜50年と様々。そして、その独特な微細気候(ミクロクリマ)のおかげで、ユニークで独特な香りが生まれます。2500リットルの大樽醗酵、14ヶ月間樽熟成を経てリリースされます。オーガニックの認証も受けた「ラ ロッカ」の畑は凝縮された厚みのある味わいをさらに生かすためにあえて10月末ごろまで過熟させてから全て手作業で収穫します。トロピカルフルーツのようなふくよかなアロマとスパイシーなニュアンスが感じられる複雑味あふれる味わいとなっています。2015年は『ワインエンスージアスト』94点。
『ガンベロロッソ』のブラインド企画でブルゴーニュワインに混じって第2位!
ラ ロッカは、現在では世界中のワイン評価誌で高く評価されるようになっていますが、ソアーヴェが「軽いワイン」と言われていた時代はそのイメージとのあまりにもギャップがあったため、全く受け入れてもらえなかったそうです。ところが、『ガンベロロッソ』のブルゴーニュ白の企画にこっそり1997年のラロッカを潜り込ませたところ、なんとブラインドテイスティングで22本中の2位に選ばれたのです。それ以来、ラロッカに対する評判が一変。それ以来、ソアーヴェを代表するワインとして評価されるようになりました。
伝統のクラシコ地区、コクとミネラルを感じる本来のソアーヴェ
ソアーヴェ クラシコ 2016 ピエロパン
ソアーヴェでもっとも尊敬されている造り手として知られる「ピエロパン」のスタンダードソアーヴェです。伝統地区ソアーヴェクラシコエリアの斜面地の一等地で造る、高品質ソアーヴェの代名詞としてその名を広く知られています。
あえてDOCGを名乗らないクラシコ地区の造り手としての誇り
世界でもっとも有名なイタリアの白ワインとして知られるソアーヴェ。1967年にソアーヴェDOCが誕生した当時、このDOCの指定地区は全て現在のクラシコ地区だけでした。クラシコ地区は全て丘陵地の火山性土壌で、ミネラル分が豊富な深みのある味わいになるのが特徴。ピエロパンが所有する畑もすべてこのクラシコ地区の中にあります。ところがソアーヴェの人気が高まるとともに、クラシコ地区以外の平野部で造られる軽いタイプのワインも「ソアーヴェ」として販売されるようになります。こうして本来のソアーヴェとは全く異なる非常に軽いタイプものが、ソアーヴェという名前で爆発的に市場に出るようになり、クラシコ地区でミネラル豊富なコクのあるソアーヴェを造るピエロパンのような造り手はその状況に危機感を感じていました。
そして、ついにソアーヴェがDOCGに昇格することになった2002年、ピエロパンは5つの品質規定を守る項目を協会に要求しますが却下されてしまうことに。それに反発したピエロパンは、あえてDOCGを名乗ることをやめ、現在に至っています。
たとえDOCGを名乗らなくとも、ピエロパンがソアーヴェのトップに君臨し続けていることは、品質を追求し続ける姿勢があるからこそ。そして、ワインだけで楽しむのではなく食事と一緒に飲んでもらうことこそがワインの役割と考えて造り出されるその味わいからは、長い年月愛され続けるピエロパンの真髄を感じます。
ソアーヴェの名門ピエロパンが造る伝統的甘口デザートワイン「レチョート」
乾燥ブドウ由来の複雑な風味が広がる至福の味わい
「レ コロンバーレ レチョート ディ ソアーヴェ 2012 ピエロパン 500ml [甘口白]
ソアーヴェでもっとも尊敬されている造り手として知られる「ピエロパン」が造る伝統的甘口ワイン「レチョート」。上品な甘い香り、口の中で複雑に広がっていく、何ともいえぬ上品な甘み。地元で長く愛され続ける至福のデザートワインです。
レチョートは「ブドウの耳の部分」に由来したもの
レチョートというのは、ブドウの房の耳の部分Recieにちなんだもの。そのRecieの部分は日が最も良く当たるしっかり熟した粒ができることから名づけられています。現在は、特にその耳の部分にこだわらず、完熟した粒の中からより健全なものを厳選して乾燥。5ヶ月間ゆっくりと乾燥させたブドウはすっかり水分がなくなって糖分が凝縮します。なんと70%もの水分が減るのです。
20リットルの果汁を発酵させ、その後少しずつ新しい果汁を加えては発酵、また加えては発酵、という長い長い仕事が続きます。果汁が多いと酵母が働かず、発酵が始まらないためこのように細かく分けているのです。粒の選別から、乾燥、そして発酵から熟成に至るまで丁寧で手間のかかる仕事が延々と続けられて造られるレチョート。ヴェネトでは昔から来客をもてなす「歓迎のワイン」としてふるまわれていました。造り手の愛情が伝わってくる上質のデザートワインです。
ソアーヴェのリーダー「ピエロパン」が造る注目のアマローネ
凝縮感かつエレガント。食事と一緒に楽しめる感動的味わい
「アマローネ デッラ ヴァルポリチェッラ 2013 ピエロパン
ソアーヴェのリーダー「ピエロパン」が造る話題のアマローネ
イタリアを代表する白ワイン「ソアーヴェ」の造り手として常にその先頭であり、人気、実力ともにトップクラスを維持し続けるピエロパンの「アマローネ」!100年以上も白ワイン専門だった彼らが造る「赤」、しかもアマローネと言うことで初リリースからいやがおうにも世界中から期待と注目が集まりました!
本来のアマローネとは、力強く優美でバランスが良く、食事と一緒に楽しめるワイン
ヴェネトに生まれ育ったピエロパン家にとって、白ワインのソアーヴェと同じように愛着のあるワインがアマローネ。1890年からソアーヴェで農園を営んできたピエロパン家は創業者の孫で現オーナーのレオニルド氏の代になって大きく飛躍、ソアーヴェを代表する造り手となりました。レオニルド氏の息子たちが仕事を受け継ぐようになった1999年、ついにアマローネへの挑戦をスタート。息子のアンドレア氏は「白ワインを100年以上造ってきてそろそろ別のことがしたくなったんだよ」と冗談混じりの本音?とともに「父(レオニルド)は僕たち息子に新しい世界にチャレンジさせようと考えたんじゃないかな」と話します。
ピエロパンのアマローネは究極なまでにエレガントなスタイル。それは、アマローネとは本来食事と一緒に楽しむものだと考えているからにほかなりません。アンドレア氏は言います。「近年、アメリカの消費者のし好にあわせたアマローネが造られるようになってしまった。つまり、甘くてチョコレートのようなニュアンスがあって、食事とは別に楽しむようなものに。私たちが造るアマローネはそういうものではなく、本来のアマローネでなければならない。それは、力強く優美でバランスが良く、食事と一緒に楽しめるワインだ。」
1890年から4世代にわたる歴史を持つソアーヴェで最も尊敬される造り手「ピエロパン」。「質の良いワインしか造らない」がモットーで、それは畑の選び方にも表れています。所有する畑はソアーヴェ・クラシコエリアの斜面地の一等地にあり、「すべての仕事は畑から始まる」というのがレオニルド氏の持論です。
大量生産に走りすぎたことによる質の低下で、いっときソアーヴェ全体が陥った評判の低下を嘆き、不屈の精神で名誉回復に努めました。ブドウ畑自体に重点を置くことへのこだわり、常にさらなる高品質を追求する姿勢、醸造工程の革新がピエロパンワインの個性を特徴づけています。
品質を常に追求するピエロパン。常に「イタリア最高峰の白ワイン」に挙げられる素晴らしい生産者です。近年益々評価を高めています!是非お試し下さい。
「行ってきました」→ピエロパンセミナーはこちらから(2015年12月)