イタリア最大のガルダ湖に最も近い場所に畑を所有!自然豊かなテロワールを映し出すDOCルガーナの実力者「レモレッテ」

2019/06/25
突撃インタビュー
 
2019年6月7日 レ モレッテ社 ファヴィオ ゼナート氏

イタリア最大のガルダ湖に最も近い場所に畑を所有!DOCルガーナの実力者「レモレッテ」

レ モレッテ社 ファヴィオ ゼナート氏と
イタリア最大の面積を誇る湖「ガルダ湖」に最も近い場所に約30ヘクタールの畑を所有するヴェネト州のワイナリー「レ モレッテ」。塩度の高い豊かな粘土質土壌、加えてガルダ湖北部から吹く季節風により平地でありながら目を見張る程の酸とミネラル、塩味に支えられた味わい豊かな白ワイン「DOCルガーナ」を産み出しています。DOCルガーナはヴェネト州とロンバルディア州にまたがる、イタリアでも珍しいエリアでもあります。2000年も前から存在する古代白ブドウ品種「トゥルビアーナ」に拘り、3代でその素晴らしさを世界に知らしめるルガーナの実力派レ モレッテ社のオーナー、ファビオ ゼナート氏にお話を聞きました。

「全ての品質は畑から」手作業にこだわる

ワイナリー外観

100年前にルガーナで創業「レ モレッテ」
今から約100年前に祖父ジーノ ゼナートがルガーナで創業、私で3代目となります。私はミラノ大学で農学を学びました。創業時は20ヘクタールの畑でブドウの苗木を栽培、販売をしていましたが、祖父は同時に自分自身でもワイン醸造をしていて、1981年に父のヴァレリオへ後を継がせました。ヴァレリオはワイン醸造により力を入れ、高品質で個性のあるワイン造りを始めました。父の造るワインはそのミネラル感、ストラクチャー、テロワールを感じさせるエレガントな味わいが評価され、イタリア国内での知名度が上がりました。現在は父が畑仕事を担当しています。気が付けば1日中畑にいますね。弟のパオロが畑と醸造を、私は7~2月まではカンティーナで仕事、それ以外のオフシーズンに世界各地にプロモーション出かけています。

ゼナート親子「全ての品質は畑から」手作業にこだわる
レ モレッテが創業時から一番大切にしている事はアルティジャナーレ(職人)のように手作業でワインを造る事、自然や土地をリスペクトする事、バランス(調和)させる事にあります。私達のようにブドウを造る人間にとってはとにかく「ブドウが一番大切」なのです。「全ての品質は畑から」と考えています。ワイナリー名にもなっている「レ モレッテ」とはこの地を代表するガルダ湖に生息する野鳥モレッラ(マガモ)の事で自然環境が残る、野鳥が生息する地域である事を表現しています。

湖に一番近く塩度の高い粘土質土壌。平地でありながら北から吹き抜ける季節風が産み出す特別な気候

ガルダ湖

イタリアで最も大きな湖「氷河由来のガルダ湖」
まず私達のテリトリーについてお話しましょう。ワインとは、その土地を表現したものであり、それがワインの持つアイデンティティーだと思っています。ガルダ湖は、氷河由来の湖で、イタリアで最も大きな湖となります。特に「シルミオーネ」はガルダ湖畔に伸びる観光地で世界中からツーリストがやってきます。

ガルダ湖はヴェローナから約15キロでヴェネチアまでは車で約1時間位でしょうか。ガルダ湖は1年間で2500万人が訪れるイタリアでもローマ、ヴェネチアに次いで大変人気のある観光地です。

地図ガルダ湖南側、ヴェネトとロンバルディアにまたがって造られるDOCルガーナ
DOCルガーナの生産地域は主にガルダ湖の南側がとなります。DOCルガーナはヴェネト州とロンバルディア州にまたがって造られる生産地域です。ロンバルディアの方が畑の面積は広いですね。ヴェネトの生産者はロンバルディアにもヴェネトにも畑を持っているケースが一般的です。

湖に一番近く粘土質土壌が強い。北から吹き抜ける季節が織りなす特別な気候
氷河の進行が止まった場所が現在のパダーノ平野であり、ルガーナの生産地域となっています。ほぼ水面と等しい高さにブドウ畑はありますが、その湖に一番近い事(1キロあるかないか)、とりわけ塩度の高い粘土質が強い土壌である事、ガルダ湖の北から吹き抜ける季節風(冬は暖かく夏は乾いた風)がある事で、ガルダ湖には山と湖と畑が産み出す特別な気候(ミクロクリマ)があります。

畑

平地でありながら、自然環境を色濃く反映したワイン
風が吹き抜ける通り道に沿ってブドウの畝を造っています。これが非常に重要なポイントとなります。それにより平地でありながら、自然環境を非常に色濃く反映した素晴らしいワインが出来上がります。

「土地、自然、歴史、文化、ブドウをリスペクト、バランスを取り調和させていく」
カンティーナは全てレンガで出来ています。粘土質土壌が多い場所なので、建物のレンガに使われる事が多いですね。熟成にはステンレスタンク、トノー樽と500リットルの大樽を使用しています。土地、自然、歴史、文化、ブドウをリスペクト、バランスを取り調和させていく事に趣を置いているので、過剰な樽のニュアンスをつけたテロワールが感じにくいワイン、ブドウ本来の味わいが分かりにくいワインは造りません。ワイン造りに関わる要素をリスペクトし、それぞれのバランスをとっていく事が重要だと思っています。それは味わいのバランスというだけでなく、ガルダ湖でワインを造る全ての要素のバランス、という事でもあります。

粘土質土壌ヴェネト州側でガルダ湖に最も近い場所に畑を持つ
このエリアは非常に粘土質が多い土壌で、このエリアの約45%を占めています。湖に近ければ近い程粘土質土壌の割合が多くなります。私達はヴェネト州側でガルダ湖に最も近い場所にあります。粘土質土壌にミネラル感、塩味というものを与えています。湖に近いエリアには約15社(ヴェネト州側だと僅か6社のみ)の生産者がいて、少し内陸に行くと50社、更に奥に進むと100社以上となります。粘土質土壌多い湖に近い場所でワインを造る生産者が少ないかが分かると思います。

現在約35ヘクタールの畑を所有し、トゥルビアーナをメインに、シャルドネ、ソーヴィニョン等の白ブドウ品種、メルロー、カベルネソーヴィニヨン、コルヴィーナ、ロンディネッラの黒ブドウ品種を栽培、全体の2/3が白ワイン、1/3が赤ワインを生産しています。

 

2000年以上の歴史!ルガーナに使われる古代品種「トゥルビアーナ」

トゥルビアーナルガーナに使われる古代品種「トゥルビアーナ」
私達が情熱を傾けるトゥルビアーナは、イタリアでは一般的にトレッビアーノという名前で普及しています。私達が造るルガーナの白はトゥルビアーナを使っています。私は大学の卒業論文でこのエリアのトゥルビアーナのDNAを調べた事がありますが、トゥルビアーナとトレッビアーノは全く異なるブドウだという事です。。トゥルビアーナは2000年も前からこの地に存在していた古代品種のブドウです。そして粘土質土壌と非常に相性が良いですね。もし別の土壌の畑で植えたら、このような味わいにはなりません。

Q.一般的なブドウ栽培に比べ、トゥルビアーナは仕立ての高さが違いますね。
畝
ルガーナに使われるトゥルビアーナ種はミネラルと酸が特長の爽やかなワインです。野生種的な特徴あり、沢山の葉をつけていくのである程度の高さが必要です。私達は約1メートル20センチ~1メートル40センチの高さで仕立てます。トゥルビアーナは2000年も前から存在していた古代品種のブドウで粘土質土壌で造る事で長期熟成も可能となりますね。粘土質土壌で造ったルガーナは素晴らしい個性をもたらしてくれます。

より厚みと豊かな味わい。ルガーナリゼルヴァ
瓶熟させていくとルガーナの長期熟成のポテンシャルを楽しめるより深い味わいとなります。2013年から一部樽醗酵させたルガーナリゼルヴァをリリースしています。より厚みと豊かな味わいがあり長期熟成させて楽しむべきワインです。

「白い服を纏った赤ワイン」長期熟成可能なポテンシャルを持つルガーナ
ルガーナリゼルヴァリゼルヴァを造ったきっかけは、とても古いヴィンテージのルガーナを見つけて飲んだ時、こんなに長く長期熟成出来るのかと気が付きました。現在イタリアでは2015年をリリースしています。良いヴィンテージしか造りません。生産量も3~4000本しかありません。昨日2013年を飲みましたが、素晴らしい状態でしたね。ワインを保管する事がいかに大切かという事をここ日本で感じました。とあるワインジャーナリストはルガーナのワインを「白い服を纏った赤ワイン」と評しました。赤ワインを好む方にとって、とても重要なワインと言えますね。

アマローネの名門「マァジ」にもブドウの苗木を卸す

苗木アマローネの名門「マァジ」にもブドウの苗木を卸す
私達はワイン造りと共に苗木を栽培し、イタリア全土に販売しています。現在60品種を栽培、それぞれの品種毎に約2~5種のクローンがありますから、栽培している苗木は100種を軽く超えます。自分達が造るワインもそうですが、苗木を栽培するという事は、ブドウ品種への理解が深まります。

苗木業者はイタリア全土で60~70社、ヴェネトで9社がありますね。私達はアマローネの有名生産者にも苗木を多く卸しています。アマローネだけでもマァジ、カラ ビオンダ、コルテサンタルダ、ロッコログラッシ等に苗木を卸しています。レ モレッテではワイン造りの売り上げが全体の2/3、苗木造りの売り上げが1/3を占めています。

バルドリーノキアレット DOCバルドリーノキアレットのみに許されたロゼの呼び名「キアレット」
ガルダ湖の東側はバルドリーノ キアレットの産地で主に泥灰土の土壌となります。ロゼでもなく、ロザートでもない「キアレット」という名称はDOCバルドリーノキアレットのみに許されたロゼの呼び名です。ピエモンテ、トスカーナ、シチリアにはないDOCです。明るい色調のワインを「キアレット」呼ぶ事に由来していますガルダ湖南側とは土壌の性格が異なっています。

またバルドリーノにはクラシコと呼ばれるワインがあります。「クラシコ」とは歴史的にブドウが栽培されてきたエリアの意味があります。元々バルドリーノはガルダ湖に接した場所の事を指していましたが、その後3倍もの栽培面積に広がりました。ですので、現在では「バルドリーノ」と「バルドリーノクラシコ」と住みわけがなされています。それは「ヴァルポリチェッラ」「ヴァルポリチェッラクラシコ」に関しても同様の事が言えます。私達のDOCルガーナはとても小さなエリアなのでクラシコというワインは存在していませんし、7年前にルガーナの栽培エリアを増やさないという事が投票によって可決されました。

特別注文で造られるボトルデザイン

インタビューQ.ボトルデザインが特徴的ですね。

このデザインを採用して5年目になります。ガラス屋さんに特注して造らせているボトルです。このようなデザインのボトルは非常に重いものが多いのですが、ボトルの高さを2ミリ下げる事で全体の重量を50グラム軽くしています。全体のフォルムイメージを崩す事無くボトルの軽量化しています。非常に重厚な瓶にボトリングする生産者もいますが、ワインは中身が大切です。例えば一流のフランスワインはボトルデザインが実にスッキリしています。ルガーナ エリアは小さなワイナリーが多く、(大手の生産者がボルドー型の瓶を使うのに対して)ブルゴーニュ型のボトルを使っている生産者が比較的多いですね。

黒ブドウについてもお話しましょう。オゼレータは出来る量も少なく、早熟な特徴があり(他のブドウに比べ)鳥等に食べられてしまう被害に合いやすいブドウです。オゼレータとは鳥が好きなブドウを表している言葉になります。コルヴィーナは果皮が黒いブドウで、真っ黒なカラスが由来で、ロンディネッラは小さな鳥という意味があり小鳥たちが好んでついばんでいる事が由来とされています。モリナーラは黒ブドウなんだけれども、明るいロゼのような色調があります。モリナーラとはヴェネト地方の方言で「小麦挽きの仕事をする人」を表しています。小麦挽きをする人はいつも(小麦を被って)明るい色をしている事が由来とされています。土着品種ブドウの名前も土地に由来したストーリーがあるのですよ。

リンゴや桃を思わせる果実のフレッシュさ!トゥルビアーナ100%の珍しいスプマンテ
セパージュ スプマンテ ブリュット NV
セパージュ スプマンテ ブリュット NV


トゥルビアーナ100%、シャルマールンゴ方式で造るスプマンテです。30年前から造っています。トゥルビアーナでスパークリングワインを造ったらどうなるのか?という事から産まれたワインです。100日間の醗酵を行います。品種の特徴をしっかりと感じられますね。リンゴや桃を思わせる果実のフレッシュさに塩味が感じられます。食前酒は勿論、酸がしっかりとしているので食事とも合わせられるワインです。
試飲コメント:16℃-18℃に設定されたステンレスタンクで発酵。二次発酵はステンレスタンクで行います。きめ細かい泡立ち、エレガントなブーケと熟成感を感じさせるほのかな酵母のニュアンスがあります。辛口で程よいボディがあり、余韻が長く続きます。食前酒としてだけでなく、食事と共に楽しむことができます。

アロマティックでエレガント!お寿司とも好相性!フレッシュでイキイキとした味わい「セライビアンコ」
セライ ビアンコ ヴェロネーゼ 2017
セライ ビアンコ ヴェロネーゼ 2017


私達が造る白ワインの中で唯一トゥルビアーナ100%ではないワインです。トゥルビアーナにピノブラン、シャルドネ、ソーヴィニョンの若いブドウ、のちに苗木として販売するブドウ樹の若いブドウを使用しブレンドしたワインです。ブレンド比率は年によって変わります。このワインに関しては8月に収穫を始めます。少し早めに収穫する事で酸が残ったフレッシュさ、香りの良さを表現しています。
試飲コメント:少し緑がかった、輝くような黄色。フローラルでリンゴ、洋梨や杏子を思わせるフルーティな香り。味わいはアロマティックでエレガント。フレッシュでイキイキとした酸があり、食前酒、軽めの前菜や魚料理、和食やお寿司に最適です。

ガルダ湖に近い粘土質土壌から産まれる秀逸なルガーナ!フレッシュかつボディのハリと深みを備えた豊かな味わい
ルガーナ マンドラーラ 2017
ルガーナ マンドラーラ 2017


私達が造るルガーナの中では一番若く、直ぐに楽しめるワインです。低温で醗酵し、ブドウ本来の旨み成分をきちんと引き出したワインです。収穫は9月中旬~下旬、ステンレスタンクのみで造っています。ドライでブドウの豊かな味わいが感じられると思います。既にふくらみと複雑味があり、余韻も長いです。瓶熟させていくとルガーナの長期熟成のポテンシャルを楽しめるより深い味わいとなります。
試飲コメント:緑がかった麦わら色。トゥビアーナ種の特徴であるアーモンドや白い花を思わせる香り。フレッシュでデリケート、ミネラルと適度な酸を感じる味わい。魚料理と好相性。白身の肉料理にも良く合います。

完熟ブドウの濃密かつミネラルに溢れる長い余韻!ルガーナ ベネディクトゥス
ルガーナ ベネディクトゥス 2016
ルガーナ ベネディクトゥス 2016


ベネディクトゥスは、より完熟したぶどうのみを厳選してします。収穫後、1日のスキンコンタクトを行い、温度管理されたステンレスタンクでマセラシオン、温度管理したステンレスタンクで発酵、熟成。一部バリックで発酵、熟成を行います。
試飲コメント:トロピカルフルーツの濃密なニュアンス、アカシアの花やスパイスの香り。フレッシュでミネラルをしっかり感じられる味わいで長く続く余韻が特徴です。淡水魚などの魚介類、リゾット、白身の肉料理やチーズと相性の良いワインです。

長期熟成可能な偉大なルガーナ!酸とミネラル、ボディの美しくエレガントなバランスに樽の風味が重なる魅惑的な味わい
ルガーナ リゼルヴァ 2013
ルガーナ リゼルヴァ 2013


ルガーナリゼルヴァは一部樽醗酵させています。より厚みと豊かな味わいがあります。長期熟成させて楽しむべきワインです。2013年から造っているワインです。リゼルヴァを造ったきっかけは、とても古いヴィンテージのルガーナを見つけて飲んだ時、こんなに長く長期熟成出来るのかと気が付きました。イタリアの白ワインの中でも収穫から2年経ってリリースするワインは珍しい存在だと思います。
試飲コメント:トゥビアーナ種の特徴とルガーナのテロワールを最も表現したワイン。熟した果実の繊細な香り、しっかりとしたミネラル、酸、果実味のバランスのとれた味わい。長期熟成も可能です。ステンレスタンク醗酵、天然酵母と共に12カ月間以上シュールリー。オークの新樽で数カ月間熟成、1年以上の瓶熟後リリース。生産本数2000本しかありません。

フレッシュかつフローラルな香り! DOCバルドリーノのみに許されたロゼ「キアレット」テロワールを感じさせるエレガントな風味
バルドリーノ クラシコ キアレット 2016
バルドリーノ クラシコ キアレット 2016


ロゼでもなく、ロザートでもない「キアレット」という名称はDOCバルドリーノキアレットのみに許されたロゼの呼び名です。ピエモンテ、トスカーナ、シチリアにはないDOCです。明るい色調のワインを「キアレット」呼ぶ事に由来しています。ブドウは通常より1週間程早く収穫したコルヴィーナ、ロンディネッラ、モリナーラを使用します。収穫したブドウは4~5時間程の軽いマセラシオンを行います。
試飲コメント:輝くロゼ色。フローラルでフレッシュな果実味にあふれる味わいです。デリケートでほどよい酸があり、余韻も長く続きます。前菜、パスタ、白身肉など幅広い料理と相性のいいワインです。

陰干しカベルネを使った濃密かつフレッシュなバランスのとれた美味しさ!気軽に楽しんで頂けるコストパフォーマンス赤
セライ ロッソ ロッソ デル ヴェロネーゼ 2017
セライ ロッソ ロッソ デル ヴェロネーゼ 2017


「メルロー、コルヴィーナ、カベルネソーヴィニヨンのブレンドです。カベルネソーヴィニヨンに関しては3週間陰干しを行います。その他の品種に関してもガルダの穏やかな気候で造られるので、タンニンもデリケートなものとなります。9ヶ月間トノー樽熟成させます。ボディがしっかりとしたワインとなっていますが、タンニンは非常に滑らかでバランスが取れています。気軽に楽しんで頂けるコストパフォーマンスに長けたワインだと思います。
試飲コメント:濃いルビーレッド色。チェリーやプラムのような赤い果実の香り。フレッシュで柔らかいボディがあり果実味と酸のバランスが良く取れている。パスタやリゾット、肉料理や少し熟成したチーズに良く合います。

陰干し由来の濃厚な果実味と樽熟成の複雑かつ長い余韻!
ペルセオ ヴェネト ロッソ 2013
ペルセオ ヴェネト ロッソ 2013


メルロー、カベルネソーヴィニヨン主体に、少しのオゼレータ種をブレンドしています。全てのブドウをアパッシメントした後、2週間発酵させて木樽で2年間熟成させます。濃密さだけでなくエレガントさも持ち合わせています。フレッシュなマラスカチェリーに木樽由来のスパイシーさ、更に時間を経ると出てくるレザーやタバコ、ほろ苦いカカオのニュアンスもあります。
試飲コメント:輝く濃いルビーレッド色。熟した果実やカカオ、スパイスの香り。陰干しによって産まれる濃厚な果実味、酸、余韻の苦味が特徴。余韻も長くしっかりとしたアルコールを感じられる。赤身肉料理、熟成したチーズ、食後にも楽しめます。
インタビューを終えて
白ワイン「ルガーナ」の美味しさを改めて知るとても良い機会となりました。ガルダ湖北部から吹く季節風に加えて、湖に非常に近く塩度の高い粘土質土壌から産まれるレ モレッテのワインは濃密さとミネラル、塩味のバランスが素晴らしく、平地でありながら「こんなにメリハリの効いた美味しい白が出来るなんて」とテロワールの素晴らしさを感じました。

ファビオ ゼナート氏はDOCルガーナは「ヴェネトとロンバルディアにまたがって造られます。州をまたぐDOCはイタリアでも数える程。ルガーナに使用される2000年も前からこの地に存在していた古代品種トゥルビアーナ。そこには多くの歴史とこの地でしか産み出せない特徴的な味わいがある」とも話して下さいました。

平地でありながら、山と湖の自然環境を色濃く反映したDOCルガーナエリアで2000近く続く古代品種の歴史を守り続ける「レ モレッテ」。白ワイン好きな方に是非一度お試し頂きたいワインです。

レ モレッテ社 ファヴィオ ゼナート氏とトスカニースタッフ
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