2019年10月10日 バローネ リカーゾリ社 フランチェスコ リカーゾリ男爵
1141年創業リカーゾリ32代目当主が挑む新たな挑戦!
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バローネリカーゾリ社は、1141年から続くトスカーナの名門ワイナリーです。現オーナーのフランチェスコ リカーゾリ男爵は、2005年にサンジョヴェーゼの本質を追究するため壮大なプロジェクトを開始しました。自社の広大な畑の地質調査を実施し畑ごとの土壌を化学的に解明したのです。その結果、19種類の土壌に分けられ、さらに、主に5つの土壌基質に分類出来ることが判明しました。その中から、3つの畑に植えられたサンジョヴェーゼに特別な個性を見出しました。それが今回限定リリースとなる「ラリタスグランセレツィオーネ」3本セットです。今回は、「ラリタス」お披露目のために来日したフランチェスコ リカーゾリ男爵に今回の3つのクリュグランセレツィオーネについて詳しくお話を伺いました。 | ||||||||||
2005年から始動した240ヘクタールに及ぶ自社畑の土壌調査プロジェクト |
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今までの経験や感覚ではなく化学的に土壌を研究したいと思い、2005年にイタリアの農業研究機関と協力し、ブローリアにある240haに及ぶ自社畑の土壌分析を開始しました。12年間に及ぶ地質調査の結果、19種類の土壌の性質がありそれらは主に5種類の土壌基質に分けられることが判明しました。
【バローネリカーゾリの自社畑の5タイプ】
■Scaglia Toscana(トスカーナの石灰質及び粘土に富む岩石): ■Monte Morello(モレッロ山): ■Marine deposi(海成堆積物): ■Ancient fluvial terrace(古代河岸段丘): 壮大な土壌分析プロジェクトは、古くからブローリアでワイン造りを行い、広大な畑を持っていたから私たちだからこそ、実現できたプロジェクトだと思います。個性の異なる様々なタイプの土壌を持っているということは、私たちの強みです。 |
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リカーゾリが追い求める理想のサンジョヴェーゼの本質 |
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サンジョヴェーゼは、土地を反映しやすい品種です。私たちはサンジョヴェーゼをどの区画の単一畑で瓶詰めするのが興味深いのかを追求していきました。単一畑で作るには、毎年ある程度一貫性の個性があり、表情が変わらないものでなければなりません。5種類の畑のサンジョヴェーゼを検証し、特に畑の個性をはっきりと表現する3つのクリュを「クリュグランセレツィオーネ」として2015年ヴィンテージで初リリースしました。それが今回の「ラリタス」3本セットです。 今後、残りの2か所の畑のサンジョヴェーゼの個性がはっきりと見出せ、毎年、一貫性のあるテロワールが表現できるようになれば、それもクリュグランセレツィオーネとしてリリースする予定です。気候や醸造によって現れたり消えたりするのではなくそれらに関係なくきちんと現れる特徴こそ、バローネリカーゾリが追い求める理想のサンジョヴェーゼの本質です。 |
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■インタビューを終えて | ||||||||||
キャンティの基礎を築いた歴史的生産者、バローネリカーゾリ。その現当主であるフランチェスコリカーゾリ男爵は、いい意味で男爵らしくない、とても気さくな方でした。今回通訳で同席して下さった宮嶋さんと長い付き合いで、一緒に宮崎県日向市に行き、日本刀で竹を切る体験をしたというお話をしてくれました。男爵は、「宮嶋さんは上手だった。僕は力が入りすぎてうまく切れなかった。日本刀は難しい。」と悔しそうにしていて、男爵のおちゃめな一面も垣間見ることができることができました。
伝統を重んじながらも、革新の道を進むバローネリカーゾリの新たな挑戦から生まれた「ラリタスグランセレツィオーネ」3本セット。果実味を核とした酸とタンニンの見事なバランスの「コッレディラ」、華やかで印象的なミネラルをたたえたエレガントな味わいの「ロンチコーネ」、骨格のしっかりとしたスタイルで重厚かつ濃厚な「チェーニプリモ」。サンジョヴェーゼの本質を追究したバローネリカーゾリの3つのクリュグランセレツィオーネ。飲み比べてぜひ感じ取って頂ければと思います! |
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リカーゾリが挑む新たな挑戦!3つの個性が際立つキャンティクラシコ グランセレツィオーネ「クリュ」3本セット限定リリース!
2019/11/12