2021年10月13日 バーバラ ウィドマーさん Ms. Barbara Widmer
「カステッリーナ」「ラッダ」「マレンマ」の三つの銘醸地から個性豊かなキャンティクラシコとスーパートスカンを輩出!創業40周年を迎え、時代と共に輝きを増す「ブランカイア」オンラインセミナー |
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1981年創業の「ブランカイア」は、トスカーナの銘醸地の三箇所に拠点を置く家族経営のワイナリーです。エレガントで調和の取れた独自の個性を持つキャンティクラシコやスーパートスカンは、毎年のように高く評価され、エントリーワインである「トレ」は『ワインスペクテーター』で年間トップ100に輝いた実績を誇っています。今回、そんな「ブランカイア」が所有する「カステッリーナ」、「ラッダ」、「マレンマ」の土壌の違いや、今年で40周年を迎え、拡大を広げてきたワイナリーについてオーナーのバーバラさんにお話をしていただきました。 | ||||||||||
創業40周年!初代オーナーの夢をつなぐ家族経営ワイナリー
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創業早々に「キャンティクラシコ テイスティングコンテスト」で見事1位を獲得 1980年に初代オーナーのウィドマー夫妻がトスカーナ旅行中にブランカイアの丘に惹かれ、81年にカステッリーナ、ブランカイアの丘に土地を購入したことから「ブランカイア」の歴史が始まります。彼らは、その土地の特徴を反映した一流ワインをここで生産できるはずだと考え、ワイン造りに取り組みます。 そして創業早々、キャンティクラシコの1983ヴィンテージが、『ヴィノム』の「キャンティクラシコ テイスティングコンテスト」で見事1位を獲得し、その名を一気に世界に知らしめるのです。90年代に入ると、サンジョヴェーゼを知り尽くす名醸造家カルロ フェリーニ氏を迎え入れます。また、現オーナーのバーバラさんがブランカイアに参画し、ブランカイアはどんどん発展を遂げます。 94年には「イル ブルー」が『ガンベロロッソ』最高賞トレビッキエリを初めて獲得し、その後毎年のように受賞。98年にはマレンマに土地を取得し、後のワイナリーを代表するトップワイン「イラトライア」を輩出します。 「両親は、次世代にワイナリー事業を継承するという夢を叶えることができました」 その後、彼らは二つの新しい夢を持つことになります。一つは、世界的に高品質なワインを生産すること。もう一つは、ビジネスとして確立して家族でワイナリーを継続させることです。1981年に最初の畑を購入し、今やキャンティクラシコエリアの中心部に二つ(カステッリーナとラッダ)、マレンマにも畑を所有しています。そして、マーケットに関しては世界45か国にまで輸出網を広げています。こうして、私の両親は夢を叶えることができたんです」 |
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個性が際立つ「カステッリーナ」、「ラッダ」、「マレンマ」の異なる土壌!
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「ブランカイアは、エレガントで調和の取れた独自の個性を持つワインを望んでいます。それぞれ多様性を持つ三つのエリアの強みを引き出し、完全に熟したブドウを収穫することを優先しています。そうすることで、独自の個性が生まれるんです。すべてはテロワールのなせる業です。カステッリーナは豊かな果実味とコク、ラッダはエレガントさ、マレンマはやわらかいタンニンを引き出します。 キャンティクラシコはラッダとカステッリーナのブドウがブレンドされているワインです。異なる個性が見事に融合し、優雅さが引き出されています。一方で、ナンバー2という新しいワイン(カベルネソーヴィニヨン100%)は、マレンマの土壌のブドウのみで造られていて、素晴らしい柔らかさを持ったワインとなっています。世界中のワイナリーと同じように、ブランカイアの個性は土地に大きく由来しているのです。それぞれアイデンティティを持った私たちのワインを探していただけると嬉しいです」 |
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2019年にEUのオーガニック認証「ユーロリーフ」を取得し、持続可能性を追求 |
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「私たちのワイナリーは、サスティナビリティの観点を重要視しています。ブドウ管理はもちろんCO2の排出量チェックなど、畑を360度見渡して持続可能な観点から様々なことに取り組んでいます」とバーバラさんは話します。
有機栽培 CO2排出量のチェック ボトルの軽量化 段ボールの品質改善 その他にも、畑の緑化や太陽光パネルなど多くのことを実践しています。 |
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■インタビューを終えて | ||||||||||
創業40周年を迎えた「ブランカイア」。真のスーパートスカンとの呼び声高い「イル ブルー」2018ヴィンテージも30周年を迎えています。それを記念して2018ヴィンテージは特別ラベルが施されています。このイル ブルーは現在入荷待ちの状態で、来年1月に入荷予定となっておりますので、もうしばらくお待ちください…!
ブランカイアと言えば、他と一線を画すラベルデザインも特徴の一つです。「これはチューリッヒの広告代理店のオーナーだった初代オーナー、ブルーノ氏がアートディレクターと一緒に作ったもので、当時はショックを受けるほどインパクトのあるデザインでした」と現オーナーのバーバラさんは振り返ります。今や「ブランカイアといえばこのラベル」と、自他ともに認めるラベルデザインとなっています。 今回試飲したブランカイアのワインは、3本ともジューシーで細やかなタンニンがあり非常に心地よい味わいでした。特にキャンティクラシコ リゼルヴァは印象に残っています。クリーンで落ち着きがありながらも凝縮系果実がぐっと口の中で広がり、スパイス、わずかなミネラルなど複雑な風味の余韻が長く続きました。新シリーズ「ナンバー2」も、これでもかというほどソフトな飲み口、と同時に味わい深さのあるカベルネソーヴィニヨン100%でとても驚きました。 スイスからイタリアへ渡り、トスカーナの旅行中に惹かれたというキャンティの地で挑戦を続けてきた「ブランカイア」。今年で40周年を迎え、オーガニック生産者へと変貌を遂げています。また、現在ビオディナミにも取り組んでいるそうで、今後の動向も楽しみです。そんなブランカイアのワインをぜひお楽しみください。 |
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「カステッリーナ」「ラッダ」「マレンマ」の三つの銘醸地から個性豊かなキャンティクラシコとスーパートスカンを輩出する「ブランカイア」オンラインセミナー
2021/10/29