フラスカーティのイメージを180度変えた造り手！カステル デ パオリス社　ファブリツィオ サンタレッリ氏来社

高品質ワインをめざし、実験と研究をスタート。25種類の品種を5500本/haで植樹

1985年に、ミラノ大学のアッティリオ シェンツァ教授とともに祖父の代から所有していた畑の土壌の研究を始め、1993年からワインをリリースしました。

祖父の時代は造った畑を協同組合に販売していただけでした。父は植樹されていたブドウを植え替えて、25種類の品種を密植度は5500本/haで植えました。植えた品種はフラスカーティ地区のブドウ（マルヴァジア プンティナータ、ベッローネ、トレッビアーノ、チェザネーゼ等）以外に、国際品種のカベルネ、シラー、プティヴェルドなどで、どのような品種が適しているかを見極めていきました。1988年にはじめて収穫し、その結果を踏まえて品種を選び、さらに植え替えを行いました。

アロマティックな白、凝縮した赤。醸造設備とグリーンハーベストでさらなる品質向上を狙う

フラスカーティの規定では収量は1haあたり14トンまで認められていますが、カステルデパオリスでは10トンに抑えています。このような取り組みを重ねることで従来のイメージのフラスカーティとは全く異なる、濃厚な味わいのワインを造ることができています。

ラベルはあのマストロヤンニの叔父ウンベルト マストロヤンニがデザイン

すべてのワインでこのデザインを使っていますが、バッカスがブドウの粒で遊んでいるイメージだそうです。ウンベルト マストロヤンニはこのデザインをした数年後に亡くなりました。

そして実は、カステル デ パオリスはトスカニーにとって懐かしい思い出のある造り手。社長は十数年前にワイナリーを訪問、また、逆に福島にも来て下さいました。その際にファブリツィオさんのお父さんが病気になって大変だったこともありました。今回、そういう懐かしいお話を交えながらのなごやかな再会となりました。