2016年1月21日 グッチョーネ社 フランチェスコ グッチョーネ氏
シチリア注目の自然派グッチョーネ!標高500メートルの畑、ビオディナミ農法で表現する唯一無二のワイン |
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グッチョーネは、シチリア自然派ワイナリーとして近年注目を集めている造り手です。パレルモ近郊のモンレアーレ村で何世紀にもわたって農業を営んできた家族に生まれたフランチェスコ氏が兄マンフレディ氏とともに2002年にワイナリーを立ち上げてスタート。シチリアでは珍しいトレッビアーノや、土着品種カタラット、ネレッロマスカレーゼ、ペリコーネから、土地を最大限に表現するワインを造り、評価を受けています。グッチョーネのワイン造りのポリシーについてオーナーのフランチェスコグッチョーネ氏にお聞きしました。 | ||||||||||
シチリアの北西部、パレルモ近郊の標高500メートルの丘陵地帯の中にある畑 |
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グッチョーネは、シチリアの北西、パレルモ県のモンレアーレ村にあります。パレルモからは約35~40キロメートルぐらいの距離です。私の家族は代々ここで農業を営んできて、私がワイン造りを始めました。
パレルモから南西部のシャッカまで、オリーブ畑や古代遺跡が丘陵地帯の中を続いていくとても美しい道があるのですが、私たちの畑はその丘陵地帯の始まりあたりです。畑は標高500メートルの場所にあります。 近所には数社ワイナリーがあります。大きな協同組合もあります。最近、私たちと同じぐらいの小規模のワイナリーもいくつかでき始めました。エリアとしてはアルカモDOCの地区になります。 |
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トレッビアーノは実は1400年代からシチリアのチェラーザ地区で栽培されてきたブドウ |
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「シチリアでトレッビアーノ?」と不思議に思われるかもしれませんが、実はこのあたりのチェラーザ地区では1400年代からトレッビアーノの栽培がされてきたのです。
トレッビアーノの仕立てはテンドーネ(棚仕立て)を採用しています。シチリアでトレッビアーノを育てるのにはこの方法が最適です。地面からの高い熱から守られること、ブドウ樹の作業がしやすいので管理が行き届きます。 昔から造られている品種ですが、100%トレッビアーノでワインを造っている人はほとんどいません。だいたいがカタラットとの混植になっていて、混ぜこぜにして収穫してそのままカタラットとして販売している農家がほとんどです。外見上も似ているので見分けがつかないんですね。きちんと調べればトレッビアーノとカタラットはDNA上は全く違う品種であることがわかるのですが(笑)。 |
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有機栽培とビオディナミはワインの品質を左右する違いがある |
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有機栽培は1995年ぐらいから始めています。そして、ビオディナミは2005年から取り組んでいます。自分が造りたいワインを模索している中でビオディナミになりました。有機栽培とビオディナミの違いはワインの品質に現れます。決まりごとは色々ありますが、それを自分自身がどのように使うかをよく考えることが大切だと思います。現在、私はビオディナミの先駆者と言われるニコラ ジョリーが創設した「ルネッサンス デ アペラシオン」にも参加しています。
あまり話すのが得意ではない?、、、というフランチェスコ氏。ワインを飲みながらの方が話しやすいということで、早速試飲をすることになりました。 |
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■インタビューを終えて | ||||||||||
口数のあまり多くないフランチェスコ氏。でもそのひとこと、ひとことに自分のワインに対する信念を感じさせるインタビューでした。グッチョーネのワインを飲むとフランチェスコ氏の人柄がわかる気がしました。
2013年は理想的なヴィンテージ、と言うことで今回は最高の出来のワインを飲むことができました。そして2014年は、湿気が高く、カビの発生もあり、そのくせ雨が少なかったという非常に難しい年になったそうです。でも「初めはもっとひどいと思っていたけど、できあがりはよかった。」とのこと。ただし、生産量はぐっと減ってしまったそう。 「グッチョーネと言えばトレッビアーノ」と言われますが、それに対しては「自分はどのワインにも全て同じ愛情と世話をかけているので、どれが一番なんて言えない。」ときっぱり。 トレッビアーノもカタラットもネレッロマスカレーゼもペリコーネも、それぞれの品種の個性が本当に素晴らしく、全部飲んでみても私自身(好みは置いておいて)、どれが一番とは決められません。すべてのワインを知ることで造り手の姿が見えてくる。そんな風に感じたインタビューでした。 |
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2016年1月21日 グッチョーネ社 フランチェスコ グッチョーネ氏突撃インタビュー
2016/01/26