ラツィオ州の知られざる土着品種チェザネーゼ種とそのテロワールの本質に迫る!

2016/05/20

 

古代ローマ法王にも愛されたチェザネーゼ
トレビッキエーリ

中部イタリアラツィオ州唯一の土着の黒ブドウ品種「チェザネーゼ」。その最初の記録は古代ローマにまで遡り、当時の王族やローマ法王に愛されてきた非常に古い歴史を持つブドウ品種で、森林だった場所を開墾したことから「木を伐採した土地」を意味する「チェザエ(cease)」に由来しています。
若きゲーテも愛したワイン
また、チェザネーゼは古代ローマの博物学者プリウニスの記録にも残されています。また、若きゲーテもチェザネーゼを愛していたとされていて、非常に高品質な赤ワインになると認識されていました。

 

1920年代に入るとチェザネーゼはブリュッセルやパリの国際コンクールで金賞を獲得し、またミラノやローマの国内品評会でも高い評価を受けていました。

 

 

絶滅的状況から復活しD.O.C.G.に昇格した「チェザネーゼデルピリオ」

テレンティ
しかし、第二次世界大戦後は産業の社会的変遷によりブドウ畑は放棄され、チェザネーゼはその数千年の長い歴史にもかかわらず、ほとんど絶滅しかけてしまいました。もともと素晴らしい品質のワイン産地だったこともあり、2008年に「チェザネーゼ デル ピリオ」としてD.O.C.G.に昇格することになります。クオリティワインに高い興味を持つ世界各国からチェザネーゼへの関心が今、高まってきています。

 

 

 

カンポ ノーヴォ チェザネーゼ デル ピーリオ 2012 希少種「チェザネーゼ ダッフィーレ」種100%で造られる

ローマ時代から続くチェザネーゼ種は「チェザネーゼ ダッフィーレ」と呼ばれ一般的なチェザネーゼ種と区別され、病気に弱く生育が難しいので限られた造り手しか栽培していません。「カサーレ デッラ イオリアが造るカンポ ノーヴォ チェザネーゼ デル ピーリオ は凝縮した果実感と品種由来の酸味とタンニンの力強さが絶妙に重なります。味わい深く表情が豊かで彫りの深いワインです。この地方の名物料理「カルボナーラ」との相性は抜群だそうです!


 

トッレ デル ピアーノ チェザネーゼ デル ピーリオ スペリオーレ リゼルヴァ
年産僅か5000本!バリック熟成による濃密な味わい

トッレ デル ピアーノ チェザネーゼ デル ピーリオ スペリオーレ リゼルヴァ は火山性の粘土製の土壌で育ったチェザネーゼダッフィーレをバリックで7~8ヶ月間熟成させた濃密なトップキュヴェです。年産僅か5000本と極めて希少なワインです。

 

 

 

 

古代ローマ時代から続く歴史のあるチェザネーゼ。この機会に是非お試し下さい☆☆☆