2018年7月3日 レ コンテッセ社 フランチェスカ チェオットさん
最新の醸造技術から産まれる魅力的なフレッシュ感!伝統と革新が息づく高品質プロセッコ「レ コンテッセ」 |
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レ コンテッセ社は1976年にヴェネト州ピアーヴェで創業した3代続く家族経営のワイナリーです。元々赤白ワインを造っていましたが、2代目からスパークリングワイン造りの技術を習得、現在では最新鋭の設備を導入し、他生産者からボトリングの依頼が入る程のプロセッコの代表的生産者としてイタリア国内外にその名を馳せています。170ヘクタールの自社畑ではオーガニック栽培を実践、現在75ヘクタールの畑で厳しい規定を持つ有機認証を取得しています。プロセッコのみならず、ピノネロを使ったロゼスプマンテ、リボッラジャッラ100%の骨格の確りとしたスプマンテをリリースさせるなど、常にその進化は止まる事がありません。家族経営のブレない強い信念と革新的最新醸造技術が共存するエリアを代表するワイナリー、レ コンテッセ社のフランチェスカ チェオットさんにお話を聞きました。 | ||||||||||
1976年に祖父がテッツェ ディ ピアーヴェで「レ コンテッセ」を創業 |
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1976年に祖父がワイナリーを創業 私達は家族経営で運営しています。祖父の代にスタートし私達の代で3代目になります。 1976年に祖父がこの地を取得し、ワイナリーを立ち上げました。イタリア北東部ヴェネト州テッツェ ディ ピアーヴェを中心に170ヘクタールの自社畑を所有しています。現在75ヘクタールをオーガニック栽培に転換しています。すこしずつオーガニック栽培を広げています。 家族経営のワイナリーとしては大きい方だと思いますが、プロセッコ全体でみれば中間規模と言えます。年産約400万本です。スパークリングワインを造っている会社の生産規模としてはイタリア全体で16番目の会社です。 父がエノロゴ、私の主人ダヴィデが生産に携わっています。息子のファビオが栽培の全般を見ています。創業当時は畑も30ヘクタールほどで、赤白のスティルワインしか造っていませんでしたが、父がスプマンテ造りの技術を習得し、スプマンテが新たにラインナップに加わりました。 |
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果汁を0度で保管する独自の醸造システム |
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ヴェネト州テッツェ ディ ピアーヴェにワイナリーを構える カンティーナはヴェネト州、テッツェ ディ ピアーヴェに位置しています。土着品種ラボーゾで有名な場所です。 プロセッコの中心地、コネリアーノに程近い場所です。DOCGプロセッコヴァルドッビアーデネエリアには40ヘクタールの畑を所有しています。プロセッコ以外にも赤白ワインを造っています。全部で12品種のブドウを植えています。畑は平野部、丘陵部と様々な場所にあり、隣のフリウリ州にも畑を所有しています。 モストを0度で保管する独自の醸造システム レ コンテッセでは独自の醸造システムがあります。収穫したモスト(果汁)を0度で保管しておきます。0度に保管する事でモストは醗酵を始めません。そのモストを使い、オーダーに応じて、発酵させてスプマンテを造っています。私達のカンティーナに来ていただけたら、ワインだけではなく、果汁を保管しているステンレスタンクが沢山あります。 SO2添加を極力下げることに繋がっている 「品質にこだわりたい」 その他15~16カ月間酵母と寝かせるシャルドネのスプマンテ、最近ではピノネロを使ったスプマンテも造り始めました。日本で販売を始めて16年目になります。16年前のプロセッコの状況と今とでは非常に変わりました。大手の生産者のプロセッコも数多く販売されています。私達は家族経営のワイナリーです。やはり品質にこだわりたいと思っています。 |
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他メーカーからボトリング依頼が入る程の最新の醸造設備を導入 |
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Q.スティルワインとスプマンテの生産量の比率はどれくらいですか?
生産量の70%がスプマンテです。スティルワインは少ないですね。弱発泡性のフリッツァンテも造っていますが、夏向き用に造っているのでそこまでは多くありません。 現在カンティーナではレ コンテッセのワインだけではなく、他メーカーのワインもボトリングしています。ボトリングライン等、最新の醸造設備を導入しているので、他メーカーからも依頼が良く来ています。自分たちも良い経験を重ねる事が出来るので他メーカーのワインもボトリングしています。 例えばボッター社のワインは私たちのカンティーナで2000万本ボトリングしています。私達の生産量より遥かに多いです。2019年にはDOCプロセッコの中に、グレラ(白ブドウ)とラボーゾ(黒ブドウ)を使ったロゼスプマンテが認められるようになります。そうした動向もあり、現在は新たにロゼスプマンテ造りにも着手しています。 Q.ポルタレオーネについて聞かせてください 「レコンテッセ」が第一ラインで「ポルタレオーネ」が第二ラインと言ったところでしょうか。両ラインとも品質的には殆ど変わりはありません。「レ コンテッセ」はカンティーナのある地名から付けられています。正式には「コンテッセ ディ ティエポロ ディ ヴェネチア」という名前です。1976年に祖父がこの地を取得し、ワイナリーを立ち上げました。 「ポルタレオーネ」を直訳すると「ライオンの門」となります。昔コネリアーノを囲っていた塀に門がありました。丘陵地であるコネリアーノと平野を分かつ目印となった門となったのが「ポルタレオーネ」の門で、そこから付けられています。 「コルクに使う材質は厳しくセレクションしています」 Q.コルクに物凄く手がかかっているのですね。 そうですね。実験、検証を重ねてコルクがどうなっていくのか慎重に判断する必要がありますね。 |
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「ボトリングしてから飲むまでの時間が短ければ短い程、そのフレッシュさを楽しむ事が出来る」 |
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Q.イタリア国内でブリュット、エクストラドライはどちらが良く販売されていますか? エクストラドライが多いですね。海外の顧客と話をしていると「ブリュット」が良いなという話が出ては来るのですが、ふたを開けると「エクストラドライ」に対するオーダーの方が多いです。 北ヨーロッパや、アメリカはブリュットが多いですね。ひょっとしたら「ブリュット」という言葉のイメージに惹かれているだけかも知れませんが。日本の方はワインの経験を積まれている方が多いので、エクストラドライを好まれる方が多いように思います。 全体的には「ブリュット」、「エクストラブリュット」に実際に大きな差はそれ程ありません。エクストラドライは食前酒、前菜やアペリティフ、和食にも合うと思います。父はプロセッコのトップはコネリアーノ ヴァルドッビアーデネ地区のエクストラドライこそがトップであると言います。 「ボトリングしてから飲むまでの時間が短ければ短い程、そのフレッシュさを楽しむ事が出来る」 美味しいですね!繊細な泡立ちがあります。残糖値が11グラム(1リットル当たり)です。規定ではブリュット11グラム、エクストラドライ16グラム)まで認められています。当初はもっと辛口を造ろうと思ったのですが、父は「No」と。なぜなら、プロセッコに使用するグレラという品種はアロマティックな特徴を持つブドウで、シャンパーニュやフランチャコルタと違い、あまりドライにし過ぎずにこれくらいの残糖値に抑えるべきという父のポリシーがあったからです。 Q.DOCプロセッコとDOCGプロセッコヴァルドッビアーデネでは残糖値の規定は同じですか? はい。一緒です。ブリュット、エクストラドライともに11グラム、16グラム(1リットル当たり)となっています。DOCGの方がアロマに豊かさがありますね。 |
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リボッラ ジャッラ100%を使ったスプマンテを新たにリリース |
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リボッラ ジャッラ100%を使ったスプマンテを新たにリリース リボッラ ジャッラ100%を使ったスプマンテは私達の新しいプロジェクトのワインの一つです。私と主人が中心になって造り上げたキュヴェです。ウーディネのフリウリ グラ―ヴェエリアにある平地の畑を3ヘクタール畑を購入しました。どの畑のリボッラジャッラを一番向いているかを研究しました。 基本的に白ワインとして造るリボッラジャッラですが、特徴的にはプロセッコとそれ程遠くはありません。アロマティックでリンゴやアカシヤの花の香りのニュアンスがあります。残糖値は5グラム(1リットル当たり)でこれまでの試飲の中では一番ドライなスタイルです。4~5ヶ月間酵母と接触させています。 数字の「8」を組み合わせたデザインのラベルとなっています。リラックスする効果のある数字であり、私と主人のラッキーナンバーでもあるんですよ。2年前に初めてヴィニタリーに出展したのですが、それからリボッラジャッラのスパークリングが少しずつ認知されるようになってきました。 |
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■インタビューを終えて | ||||||||||
日本で16年もプロセッコを販売し続けている レコンテッセ社の安定した味わいと品質、良心的な価格設定に改めて驚かれました。現在では多種多様な味わい、価格帯のスプマンテが多く流通する中、決してブレない品質への拘り、それでいて、リボッラジャッラやピノネロを使ったロゼをリリースさせる等、新たなチャレンジにも実に積極的です。ブドウ品種が違えどもプロセッコで培った調和の取れた味わいがしっかりと感じられ実に魅力的です
フラチェスカさんが試飲の度に「美味しい!」と楽しそうに話して下さったのが印象的で、家族経営ならではのプロセッコ愛が伝わってきてこちらも嬉しくなりました。トスカニー直輸入のチェッケットはとても良く知っているご様子でレコンテッセのカンティーナから僅か3キロしか離れていないそうで、地元であるピアーヴェの話もフランチェスカさんも楽しそうでした。 気軽でいて、料理とも幅広く楽しめるとっても使い勝手の良いプロセッコ。果実のフレッシュ感とプロセッコの特有のフローラルな香り、繊細な味わいを是非多くの方に楽しんで頂きたいと思います。 |
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伝統と革新が息づく高品質プロセッコ「レ コンテッセ」
2018/07/19