2018年10月9日 株式会社ボンヴィーノ 代表取締役社長 川頭 義之氏
イタリア最高峰評価でありながら驚くほどのお値打ち価格!目覚ましい進化を遂げる極上フリウリ「ディレナルド」 |
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イエルマンやグラヴネルと言った偉大な生産者と並び『ガンベロロッソ』最高賞を獲得した「ディレナルド」のシャルドネ モノヴィティーニョ。通常『ガンベロロッソ』でトレビッキエリを獲るワインは、スーパートスカンやワイナリーの最上キュヴェ、リゼルヴァクラスが多い中、1000円台で販売する「シャルドネ モノヴィティーニョ」がイタリア最高峰のトレビッキエリを獲得したニュースは瞬く間に世界中に配信されました。
伝統に固執せず、常に新しいテクノロジーをいち早く取り入れる時代感覚に長けた3代目オーナー、マッシモ ディ レナルド氏の大改革により、ここ10年で目覚ましい進化を遂げたワイナリーとして大変な注目を集めています。造りだす白、赤の双方で『ルカマローニ』が絶賛する等、「ディレナルド」への賞賛の声は止む事がありません。それでいて、驚くほどの良心的な価格設定と抜群の安定感があり、日本では特にレストラン、ソムリエから高い評価を得ています。「ディレナルド」を日本に初めて紹介した、「イタリアワイン最強ガイド」の著者である川頭 義之氏にお話を聞きました。 |
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「イタリアワイン最強ガイド」の著者。「闘うワイン商」川頭 義之氏 |
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川頭 義之氏 株式会社 ボンヴィーノ 代表取締役社長 1962年神奈川県湘南生まれ。明治学院大学卒業。在学中は体育会ラグビー部でFW。 「闘うワイン商」という異名を持ち、一年の大半をイタリアで過ごし、イタリアワインの真の魅力を伝えるべく現地ワイナリーとインポーターとの懸け橋となっています。 父は映画監督で、故川頭 義郎氏。俳優の川津 祐介は叔父にあたる。 イタリアソムリエ協会AIS会員。 |
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近年、飛躍的にワインの個性、品質を向上させることに成功 |
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イギリス留学時代に縁あって知り合う事になる「マッシモ ディ レナルド」氏 「ディレナルド」が日本に輸入されたのが1997年です。1996年からイタリアワイン輸入の仕事をしていますが、ディレナルドは1996年、私が初めて行ったワイナリーの一つです。「ディ レナルド」のオーナー、マッシモ ディ レナルド氏(1964年生)は僕より年下で、もう22年のお付き合いになります。 マッシモと知り合ったキッカケが面白くて。僕が学生時代にイギリスに留学していた事があって。その時のクラスメイトがフリウリ出身の子がいて、ワインの仕事を始めようかと彼に相談したら、知り合いを紹介してくれたんです。それがマッシモだったんです。つまりイギリスで、フリウリにいる彼の存在を知る事になったんです。 ワイナリー「テレザライツ」のパオロ社長もフリウリ出身の子のお父さんの紹介でしたね。その2つのワイナリーに向かったのが1996年の冬でした。ですので、評価誌等を見て探したわけではなくて(笑)。ただディレナルドの「トォー フリウラーノ」はその当時から品質と価格のバランスが非常に良くて、『ベーレベーネ』(ガンベロロッソが選ぶお値打ちワイン)には選出されていましたね。イギリスでフリウリ出身の彼と知り合えたのは本当に良かったと思っています。 10年位前からコンサルタントを一切やめて栽培、醸造面もマッシモ自身が行う 近年、飛躍的にワインの個性、品質を向上させることに成功 伝統に固執せず、常に新しいテクノロジーをいち早く取り入れる時代感覚 |
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1800年初頭からのブドウ栽培の歴史をもつ伝統的「ディレナルド」一族 |
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「ディ レナルド」のワイナリーはフリウリ南東部、オンタニャーノにあり、畑は平地でフリウリ グラーヴェ D.O.C.エリアでワイン造りを行っています。海から直線距離で30キロ程離れたエリアです。さらに南東に向かって進むと、コッリ オリエンターリ、コッリオ、イソンツォ、カルソ等が見えてくるグラ―ヴェの東側のエリアとなります。ワイナリーの場所自体も昔からあって非常に歴史のある地となっています。 「オンタニャーノ」「グラ―ヴェ」エリア以外にもパルマノーヴァ、コッリ オリエンターリ デル フリウリ(リボッラジャッラのみ栽培)地区と4か所に畑を所有しています。地区を分ける事で、雹害等のダメージから回避できるようにしており、毎年安定した品質、生産量を保っています。 1800年初頭からのブドウ栽培の歴史をもつ伝統的一族 |
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新ヴィンテージが発売直後には全て完売する状況がずっと続く人気の高さ |
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造った新ヴィンテージが発売直後には全て完売する状況がずっと続く人気の高さ 「ディレナルド」のワイナリーの一番すごい所は、1997年以降、ワインの価格がほとんど上がっていない事です。 一番初めに輸入した銘柄は「トォー フリウラーノ」で、当時販売価格が1500円ほどでしたが、22年経った現在でも1800円(輸入元希望小売価格)と、特にここ3~5年の物価の上昇等を考えてみても、極めて良心的なワイナリーと言えます。 輸出量の約80%がニューヨーク。アメリカで際立った人気を誇る マッシモが造るワインのネーミングも非常に分かりやすく、海外でワインを販売するにあたり、わかりやすさを意識したネーミングとなっています。ニューヨークでは昔からピノグリージョ(5万本程生産)が良く売れているようです。その次がシャルドネ モノヴィティーニョ、フリウラーノでしょうか。 ここからは川頭氏と試飲をしながら、素晴らしい品質とコスパ、イタリア国内外で評価の高いディレナルドのワインのお話を聞きました。 初トレビッキエリ受賞ワイン!「シャルドネ モノヴィティーニョ」 「ディレナルド」にとって初のトレビッキエリとなった「シャルドネ モノヴィティーニョ」2015年はワイナリーにとってはエントリークラスのシャルドネでした。通常『ガンベロロッソ』でトレビッキエリを獲るワインは、スーパートスカンやワイナリーの最上キュヴェ、リゼルヴァクラスが多い中、1000円台で販売する「シャルドネ モノヴィティーニョ」がイタリア最高峰のトレビッキエリを獲得したニュースは瞬く間に世界中に配信されました。 『スローワイン』2019でコストパフォーマンスを認められる土着品種フリウラーノ「トォー」 『スローワイン』2019で「トォー」2017年がコストパフォーマンスを認められる「Vino Quontidiano」に選出されています。 |
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毎年のように高評価を得る「ファーザーズアイズ」「ロンコノーレ」、和食とも好相性「ゴシップ」 |
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『ルカマローニ』高得点連発!樽醗酵、樽熟成シャルドネ「ファーザーズアイズ」 今でこそイタリアの土着品種が世界的に注目を集めていますが、彼らは時代の流れやその傾向を良く分かっていて自分のメインの市場がアメリカというもの変わっていません。そういった意味では土着品種に加えて、インターナショナルなテイストのワインを昔から造っていますね。ファザーズ アイズは毎年世界割り当てとなっている人気ワインです。シャルドネ100%でオーク樽醗酵、熟成を行います。バニラの香りが豊か。パイナップルやナッツ、蜂蜜に、線香のようなニュアンスも感じられる。リーズナブルな価格帯ながら濃密な味わいでとろとろとした質感。北イタリアワインらしい酸もしっかりとあり、飲み応えのある白。 『ルカマローニ』で98点(2015)、97点(2016、2017)と常に高い評価を取り続けている人気キュヴェです。 和食とも好相性。鮮やかな色調が魅力「ゴシップ」 平地でありながらも、私達は素晴らしいワインを造るという自負から名づけられた「ロンコノーレ」 『ルカマローニ』では「ロンコノーレは極上のスパイス感と完全に開いたワインにだけ現れるアロマをもつボルドーグランヴァンのようだ。桁外れに素晴らしいアロマのピュアなバニラの糖衣の中にあるクロイチゴが感じられる。フリウリのワイン醸造のトップに脱帽。」と絶賛しています。 |
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■インタビューを終えて | ||||||||||
ヴィンテージの差を殆ど感じさせず、いつ飲んでも納得できる安定した品質でありながら、非常にお買い得な価格帯を20年近くも保ち続ける「ディレナルド」のマッシモ氏。
試飲した全てのワインにおいて、手間暇を惜しまない生真面目で計画的な性格のマッシモ氏のこだわりが息づく抜群の安定感は、数多あるイタリアワインの中でもトップクラスに挙げられると言っても過言ではないと思います。 1000円台でありながら『ガンベロロッソ』最高賞に輝いた実績をもつ「シャルドネモノヴィティーニョ」。イタリア土着品種が多く選出される『ガンベロロッソ』において、国際品種でありながら、決して見逃す事が出来ない存在だったのではないかと思います。1970年代に植樹した40~50年樹齢のブドウがワイン醸造のメインになっている今、品質が格段に上がりつつあり、今後も大いに期待できます。 『ガンベロロッソ』最高賞、『ルカマローニ』高得点、それでいて「フリウリの良心」が詰まったお値打ち価格の「ディレナルド」。イタリア料理はもちろん、和食や中華にも合う懐の深さも兼ね備えています。ワイン選びに迷った時に是非覚えておきたい「高品質&コスパ」生産者です。 |
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イタリア最高峰評価でありながら驚くほどのお値打ち価格!「ディレナルド」
2018/10/25