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2018年10月29日 ポッジョ レ ヴォルピ社 ダニエレ ジローラミ氏
抜群の人気を誇るプリミティーヴォ&新「ローマ」DOCの先頭に立つ最大規模のリーダー「ポッジョレヴォルピ」
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2018年9月10日~9月15日までワイナリー視察研修にイタリアに行ってきました!プリミティーヴォ、フラスカーティで不動の人気を誇る「ポッジョ レ ヴォルピ」を訪問、自社畑管理と最新設備を用いた高い醸造技術を見る事が出来ました。ワイナリーを案内してくれた『ビベンダ』ソムリエ マスター クラスに在籍する実力派ソムリエで「ポッジョレヴォルピ」輸出マネージャー、ダニエレ ジロ―ラミ氏が来日、2011年に造られた新「ローマ」DOCワインへの取り組み、「ポッジョレヴォルピ」を代表する素晴らしいプリミティーヴォを飲み比べと、たっぷりとお話を聞きました。 |
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『ビベンダ』ソムリエ マスタークラスに在籍ダニエレ ジロ―ラミ氏
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『ビベンダ』ソムリエ マスタークラスに在籍
こんにちは。ダニエレジローラミです。現在ポッジョ レ ヴォルピとマスカデルタッコのエキスポート マネージャーとして3年勤務しています。もう20年以上ワイン業界で働いています。『ビベンダ』ソムリエマスタークラス在籍しています。ローマの出身で学生の時は卓球でイタリア代表になった事もあります、それはもう25年も前の話ですけどね、、。20代前半はワインショップで働き、ワインに目覚めました。それ以降ワインビジネスに興味を持ち、ロンドンに渡りチーズと小規模の生産者だけを扱うシャンパーニュ専門店で働き、シャンパーニュのマスターコースも受講しました。
ポッジョ レ ヴォルピは以前から良く知っていて、私がローマ出身という事もあり休暇の度にローマ郊外にあるポッジョ レ ヴォルピのワイナリーに良く訪問していました。そのポッジョ レ ヴォルピから仕事のオファーが来たときは本当にラッキーだったと思いました。 |
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ローマ郊外美しい小さな町々「カステッリ ロマーニ」
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ローマ郊外美しい小さな町々「カステッリ ロマーニ」地区にワイナリーを構える
ダニエレジロ―ラミ氏が来日する1ヶ月半前、9月10日から9月15日までポッジョ レ ヴォルピのワイナリーを訪問しました。
ポッジョレヴォルピは100年以上続くオーナー一族で、ワイン販売が軌道に乗り始めたのは1996年頃からです。ワイナリーはローマ郊外の標高300メートルの丘陵地帯、コッリ アルバーニに位置するモンテ ポルツィオ カトーネにあります。この美しい小さな町々は「カステッリ ロマーニ」と呼ばれていて、凝灰岩の丘の上に鎮座する風光明媚な町の周囲には、18世紀の栗林が広がっています。ポッジョレヴォルピ(キツネの丘)の名前の由来は、以前この丘にキツネが良く現れていた事から付けられています。
エリアを代表する白ワイン「フラスカーティ」
ラツィオ火山の活動によって形成されたコッリ アルバーニは、火山由来の肥沃な土壌に覆われ、昔から農業に最適な地域として知られてきました。カリウム、リン、硫黄、マグネシウムなど豊富なミネラル分と溶岩、凝灰岩、砂などで構成された層化した土壌は、良好な排水と吸水を促し、豊かな農地となります。このエリアを代表するワインはフラスカーティで、カステッリ ロマーニの町々の中でも特にワイナリーの数が多く、生産されるワインのほとんどが、近年DOCGに格付けされた「フラスカーティ」を生産しています。モンテ ポルツィオ カトーネの斜面とローマの田園地帯に、50ヘクタールの畑を所有しています。
フラスカーティに欠かす事の出来ない「マルヴァジア ディ プンティナータ」
栽培されるブドウの中心が白ブドウの「マルヴァジア ディ プンティナータ」(別名:マルヴァジア デル ラツィオ)はフラスカーティに欠かす事の出来ない重要な品種です。プンティナータとはドット(斑点)という意味があり、ブドウの果実が膨らみ始めた時に斑点が見えるのが特徴で、このエリア一帯でしか栽培されていません。つい最近までこのプンティナータ種の事を「リースリング」だと思われていて、実際リースリング型の細長いボトルで売られていた事もあったようです。その後分析してみたらリースリングでは無いとわかった訳です。
ポッジョレヴォルピはフラスカーティとフラスカーティ スペリオーレを造る事で始まった会社で、私達の会社では現在マルヴァジア ディ プンティナータを使いスプマンテを含めた5つのワインを造っています。
スプマンテ「アソーニア」
3~5年熟成させるメト ド クラシコのスプマンテ「アソーニア」があります。50%マルヴァジア ディ プンティナータ、50%マルヴァジア ディ カンディア種のブレンドで、スプマンテに仕立てるのは珍しいと思います。
「フラスカーティ スペリオーレ」
2.フラスカーティ スペリオーレは(75%マルヴァジア ディ プンティナータ、20%トレッビアーノ、5%ソーヴィニョン ブラン)ブドウの比率は年によって変わります。フラスカーティはご存知の通り街の名前です。スペリオーレは通常のタイプのものよりアルコール度数から+0.5%高く無くてはならないです。香りも良くエレガントでデリケート。繊細な香りもあります。多くの方に好まれる香りだと思います。魚料理も合いますし、野菜料理とか、リゾットなど食事に毎日でも合わせて頂けるワインだと思います。味わいに白い花や果実のイメージがあり、ミネラル感がはっきり感じられると思いますが、畑が火山性の土壌である事が影響しています。品質と価格のバランスが抜群に良いですね。良い天気の日に外でリラックスしながら飲みたいワインですね。
『ガンベロロッソ』でフラスカーティとして初めて最高賞トレビッキエリを獲得「エポス」
3.フラスカーティ リゼルヴァの「エポス」は『ガンベロロッソ』でフラスカーティとして初めて最高賞トレビッキエリを獲得したフラスカーティです。現在は5回以上獲得しています。リゼルヴァ表記が付くと収穫翌年の11月までリリースしてはいけない決まりがあります。セメントタンクでシュールリーを6カ月以上、瓶内熟成6カ月以上行いますので、それくらい期間がかかってしまいます。厳選した房を遅摘みしたのち、オーク樽でアルコール発酵。その後、澱とともに3ヶ月間寝かせます。黄色い果実や柑橘類、そしてナッツやスパイスなどのニュアンスが広がる力強さと複雑味にあふれる香り、たっぷりとしたコクとミネラルを感じる、果実のボリューム感に満ちたまろやかな味わいの中に素晴らしい酸がバランスよく存在し、ダイナミックな美味しさを造っています。
ローマの名物パスタ「カルボナーラ」と抜群の相性の良いワイン「ローマビアンコ」
4.今回初めてリリースされる「ローマ ビアンコ」は100%マルヴァジア ディ プンティナータです。DOCローマの規定では多品種のブレンドが許されていますが、私達は単一のブドウのみでリリースしました。ローマDOCはラツィオ州の中でも一番新しいDOCです。マルヴァジア ディ プンティナータ100%のワインです。先程のフラスカーティスペリオーレに比べ酸味と柑橘のニュアンスが増しています。ドライフラワーのニュアンスもあります。飲むと豊かな酸とミネラルが感じられます。ローマの名物パスタ「カルボナーラ」と抜群の相性の良いワインです。
白のトップキュヴェ「ドンナルーチェ」
5.白のトップキュヴェ「ドンナルーチェ」は60%がマルヴァジア ディ プンティナータで、30%グレコ、10%がシャルドネです。シャルドネのみバリック醗酵しています。それぞれをブレンドされた後でステンレスタンク熟成させます。『ルカマローニ』『ガンベロロッソ』数々の賞を受賞しているワインです。初リリースの1997~2000ヴィンテージまではシャルドネ100%で造っていました。ポッジョレヴォルピを代表するブドウで造り、飲んだらポッジョレヴォルピと分かるようにしたいという事から、品種構成が変わりました。香りをかいだだけでも、その豊かな個性が感じられます。オリエンタルな印象があり、マンダリン、ライチ、オレンジのフルーツ。私の印象としては、日本の繊細なお料理をイメージさせる「エレガントさ」がこのワインから感じられます。個人的な意見ではありますが、日本やイタリア料理のスタイルは中華、フランス料理とは対極にあると思います。「素材」を大切にするか。料理の「濃さ」を大切にするかに分けられると思います。ポッジョレヴォルピのワイナリーの入り口には「ドンナルーチェ」をイメージを模した女性像が建てられています。 |
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ブルネッロおける「バンフィ」のような存在。新ローマDOCにおける先頭を走る「ポッジョレヴォルピ」
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注目を集めるラツィオで最も新しいDOC「ローマ」
世界中の芸術、文化遺産の約3割が集まる歴史ある都市「ローマ」の名を冠したDOCローマは2011年に認可されたばかりでラツィオで最も新しいDOCとなります。
ローマDOCにおける先頭を走る存在でなければならないと思っています
ポッジョ レ ヴォルピはフラスカーティを造るワイナリーではあるのですが現在ローマDOCにも力を入れています。その為にこのエリアの畑を40ヘクタール購入しました。ローマDOCは今後益々重要なDOCとなるでしょう。何故なら「ローマ」の名前は世界中の人が知っているからです。そこで造られているワインだと容易にイメージ出来るからです。重要なDOCの一大生産者なる為に注力しています。品質はもちろん高くなければなりませんし、価格も買い求めやすいものでなくてはなりません。ローマDOCにおける先頭を走る存在でなければならないと思っています。例えるなら、ブルネッロにおける「バンフィ」のようなリーダー的存在でしょうか。
Q.ローマDOCの生産者は何社くらいですか?
現在15~20社くらいがワインを造っています。白ブドウのマルヴァジア ディ プンティナータ種100%でボトリングしている会社はポッジョレヴォルピ、フェデリーチの2社しかありません。『ガンベロロッソ』2019で最高賞トレビッキエリを獲得したのが私達が造る赤、「ローマ ロッソ エディツィオーネ リミタータ」(2015年)になります。ローマDOCで初めてトレビッキエリを取った記念すべきワインとなりました。
ローマDOCのワインは特に海外での反応が良いですね。また、昔に比べイタリア国内でもラツィオのワインは現在高い注目を集めています。2017年には『ビベンダ』で最も有力なイタリアワイン10本としてラツィオから「アベームス」のワインが選ばれています。
ローマDOCにおけるワイン構成は?
ポッジョレヴォルピではローマDOCで白4万本、ローマロッソが7万本、エディツィオーネリミタータが1万4000本造っています。ローマDOCで量、品質共にトップとなっています。ラツィオと言えば一般的に白ワインがメインだとイメージを持たれる外国の方が多いですね。フラスカーティの印象が強いのでしょう。ラツィオでは白も赤も両方造っています。昔から赤ワインも造っていました。実際ラツィオ南部では黒ブドウの栽培がおおく、ローマ周辺のラツィオ北部では白ブドウの栽培が多くなっています。
リストランテ「バリック」でDOCローマのワインと料理のマリアージュを堪能
ボトリング工程は最新の設備が導入され実に近代的でクリーン。コンピューター制御により、1時間7000本ボトリング可能!シーズンによっては、なんと1日5万本ボトリングする時もあるほど。見学のあとは、ワイナリーに併設されたリストランテ「バリック」で話題の新ローマDOCから「ローマビアンコ」「ローマ ロッソ」「ローマ ロッソ エディツィオーネ リミタータ」を中心に料理に合わせて素晴らしいランチを頂ました。
ランチフルコースの中でも特に印象的だったのが、パスタ「フジッリのカッチョ エ ペペ 雲丹のソース」は赤ワイン「ローマ ロッソ」2017年と合わせる意表を突く「雲丹と赤ワイン」のペアリング。ローマロッソの緻密かつ滑らかな味わいと上質な雲丹ソースのクリーミーな味わいが寸分の狂いのなく、口の中でピッタリと調和する味わいには思わずため息が出る程の好相性。ちなみにローマロッソ2017年は新ヴィンテージの世界初披露!となり記念すべきランチとなりました。
レストラン支配人のレオナルド氏のペアリング、サービスのタイミング、しっかり温度管理されたワインサーヴも素晴らしかったです。
お話で印象的だったのが「ローマDOCは2012年に制定された新しいDOC。しかしポッジョ レ ヴォルピは、その為に何か新しい事を始めた訳ではありません。元々育てていた樹齢30~40年のブドウを使い、以前にIGTラツィオとして栽培していたブドウの中から選びローマロッソを造っています」と話してくれました。ポッジョレヴォルピらしい安定した「品質」が伺えるエピソードでした。 |
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大人気ポッジョレヴォルピのプリミティーヴォを飲み比べ!
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ポッジョレヴォルピの「プリミティーヴォ」飲み比べ!
白ワイン、DOCローマのワインの後は。絶大な人気を誇る「ポッジョ レ ヴォルピ」「マスカデルタッコ」のプリミティーヴォを飲み比べてみました。
全て自社畑!圧倒的コスパと品質「プリミティーヴォディマンドゥーリア」
栽培方法はコルドーネスペロナート(垣根仕立て)を採用しています。買いブドウは一切ありません。全て自社の畑のブドウから造られています。滑らかで果実味が柔らかいですね。このプリミティーヴォはDOPプリミティーヴォディマンドゥーリアとなっています。プリミティーヴォにとって非常に重要なエリアです。品質からすれば非常にコストが抑えられているワインだと思います。非常にフレッシュでフルーティー、アルコールの高さもありますが、酸がしっかりとしているのでバランスがとれていると思います。
一回りも二回りも凝縮感のあるブドウ「タトール」
伝統的なアルベレッロ仕立てのプリミティーヴォを使用しています。ラベルに人間の手が描かれていますが、栽培法のアルベレッロ仕立てというは機械が入らず、人の手を加えないと育てられないようなブドウの仕立てとなっています。それをイメージしたラベルとなっています。このワインが好きな方は「なんで有名なDOPプリミティーヴォディマンドゥーリアが安くて、知名度の低い「タトール」の方が高いのか?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、飲んで頂いたら、違いは直ぐに分かって頂けると思います。エレガントな香り、味わいは一回りも二回りも広がりがあります。これは私達が大切にしているアルベレッロ仕立ての畑の影響が大きいです。アルベレッロ仕立ては通常の仕立ての半分以下の生産量にしかなりません。その分出来上がるブドウは凝縮感のあるものとなります。 |
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ポッジョレヴォルピが手掛けるブティックワイナリー「マスカ デル タッコ」
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ポッジョレヴォルピが手掛けるブティックワイナリー「マスカ デル タッコ」
マスカデルタッコは1949年に生産者協同組合として産まれました。1960年代に組合が消滅して、ポッジョレヴォルピが2007年に購入し、畑、カンティーナの全てを一から作り直しました。マスカデルタッコの畑は50ヘクタールに及びます。近年25ヘクタールの畑を新たに購入しました。中には1963年に植樹した樹齢50年を超える伝統的アルベレッロ仕立てのブドウも残る貴重な区画も残っています。
プリミティーヴォの力強さを表現「ル ラッパイオ」
「ル ラッパイオ」とはプーリアの方言で「ブドウの粒」と言う意味があります。プリミティーヴォの力強さを表現したワインです。プリミティーヴォはプーリアの伝統的なワインと位置付けられています。少し残糖を感じる昔ながらのスタイルです。酵母が全部糖分に変える前に酵母が役目を終えるので、残る糖度はブドウ由来の自然な糖度です。プーリアには辛い料理が多いですが、この心地よい糖度のお陰で辛さが収まり料理ともマッチングしやすいと言えますし、このワインの造りたての時は生魚と合わせる事もあります。実際に畑から海まで2キロあるかないか、の距離で伝統的に魚介料理も食べられています。その昔はプーリアで白ワインは今ほど多く造られていなかったので、歴史的に昔の漁師たちは釣ってきた魚とフレッシュな赤ワインを楽しむ慣習が今も残っていますね。
1週間程収穫を遅らせて更なる凝縮した味わい「リ フィリッティ」
ルラッパイオを同じ畑から造られる「リ フィリッティ」はその中でも良いブドウの房だけを厳選し、1週間程収穫を遅らせて更なる凝縮した味わいを目指しています。ステンレスタンク醗酵、マロラクティック醗酵を終え、通常の大樽より遥かに大きい160へクトリットルの大樽に詰めて18~24カ月間樽熟成させています。2015ヴィンテージは一昨日ボトリングしました。2014年は日照量が少なく白は良いヴィンテージでした。2015年は一転して良いヴィンテージで間違いなく2014年とは違う内容になるだろうと期待しています。まだ若い味わいですが、既に複雑味が感じられ、赤土土壌由来の鉄っぽいニュアンスも感じます。合わせる料理はしっかりとした力強い味わいのジビエ、イノシシ肉、熟成したチーズ等が良いでしょう。ワイン単体でも楽しめます。
ギリシャから伝わったアパッシメント製法で造る「ルリ」
「ルリ」の名前の由来ですが、元々「ル ラッパイオ」「リ フィリッティ」のブレンドで造られたワインで2つのワインの頭文字をとって「ルリ」としました。現在はネグロアマーロ70%、シラー20%、カベルネソーヴィニョン10%のブレンドとなっています。ルリはギリシャから伝わった非常に古い造り方「アパッシメント」を採用しています。アパッシメントはブドウを干す作業となりますが、古代ギリシャでは食品、特に果物を干す事で長持ちさせる技術を持っていました。プーリアでは干したブドウから造ったワインがとても美味しくて「ヴィーノメルム」(凄いワイント言う意味)と古来から呼ばれていました。
10キロのブドウから最大でも4リットル!
プーリアではアパッシメントに規定があります。必ずブドウ畑で行う事です。アマローネのように収穫した後に陰干しするのではなく、樹上でブドウが生ったままの状態で干さなければなりません。収穫したブドウからワインにする比率ですが、10キロのブドウから5リットル以上のワインは造ってはいけない、つまり半分以下にしなければならない規定があります。私達は独自でもっと低い目標を持っていて最大4リットルに留めています。次にアルコール度数(残糖値も含めて)トータルで15%を低くならない事としています。ルリはアルコール度数14.5%ですが、残糖度も含めて15%以上となっています。このワインはお求めやすい価格で毎日食事に合わせて楽しめるワインですが、深みもしっかりと感じられます。 |
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白ワイン断トツ一番人気!
大人気ポッジョレヴォルピの
果実感たっぷりローマ伝統白
「フラスカーティ」 |
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ポッジョ レ ヴォルピ(ラツィオ) |
フラスカーティ スペリオーレ セッコ 2017 |
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フラスカーティ スペリオーレは(75%マルヴァジア ディ プンティナータ、20%トレッビアーノ、5%ソーヴィニョン ブラン)ブドウの比率は年によって変わります。フラスカーティはご存知の通り街の名前です。スペリオーレは通常のタイプのものよりアルコール度数から+0.5%高く無くてはならないです。香りも良くエレガントでデリケート。繊細な香りもあります。多くの方に好まれる香りだと思います。魚料理も合いますし、野菜料理とか、リゾットなど食事に毎日でも合わせて頂けるワインだと思います。 |
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試飲コメント:味わいに白い花や果実のイメージがあり、ミネラル感がはっきり感じられると思いますが、畑が火山性の土壌である事が影響しています。品質と価格のバランスが抜群に良いですね。良い天気の日に外でリラックスしながら飲みたいワインですね。 |
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100%マルヴァジア ディ プンティナータ!新DOCローマビアンコ |
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ポッジョ レ ヴォルピ(ラツィオ) |
ローマ ビアンコ 2017 |
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今回初めてリリースされる「ローマ ビアンコ」は100%マルヴァジア ディ プンティナータです。DOCローマの規定では多品種のブレンドが許されていますが、私達は単一のブドウのみでリリースしました。ローマDOCはラツィオ州の中でも一番新しいDOCです。マルヴァジア ディ プンティナータ100%のワインです。 |
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試飲コメント:先程のフラスカーティスペリオーレに比べ酸味と柑橘のニュアンスが増しています。ドライフラワーのニュアンスもあります。飲むと豊かな酸とミネラルが感じられます。ローマの名物パスタ「カルボナーラ」と抜群の相性の良いワインです。 |
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『ルカマローニ』99点!
イタリア白ワインの頂点に
輝いた濃厚濃密白
凝縮感あふれ強くエレガントな果実味に包まれる極上の美味しさ |
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ポッジョ レ ヴォルピ(ラツィオ) |
ドンナルーチェ 2017 |
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白のトップキュヴェ「ドンナルーチェ」は60%がマルヴァジア ディ プンティナータで、30%グレコ、10%がシャルドネです。シャルドネのみバリック醗酵しています。それぞれをブレンドされた後でステンレスタンク熟成させます。『ルカマローニ』『ガンベロロッソ』数々の賞を受賞しているワインです。初リリースの1997~2000ヴィンテージまではシャルドネ100%で造っていました。ポッジョレヴォルピを代表するブドウで造り、飲んだらポッジョレヴォルピと分かるようにしたいという事から、品種構成が変わりました。 |
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試飲コメント:香りをかいだだけでも、その豊かな個性が感じられます。オリエンタルな印象があり、マンダリン、ライチ、オレンジのフルーツ。私の印象としては、日本の繊細なお料理をイメージさせる「エレガントさ」がこのワインから感じられます。個人的な意見ではありますが、日本やイタリア料理のスタイルは中華、フランス料理とは対極にあると思います。「素材」を大切にするか。料理の「濃さ」を大切にするかに分けられると思います。 |
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『ルカマローニ』98点獲得!
凝縮した果実感と滑らかな
舌触り!ポッジョレヴォルピ
話題の新作DOCローマ ロッソ |
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ポッジョ レ ヴォルピ(ラツィオ) |
ローマ ロッソ 2016 |
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モンテプルチアーノ50%、シラー、チェザネーゼを35%以上使う事がローマDOCの規定にあります。私達は60%モンテプルチアーノ、20%シラー、20%チェザネーゼのローマDOC主要3品種のみで造っています。以前にシラー100%の「インヴィトス」というワインに使っていましたが、ローマDOCに注力する為「インヴィトス」の生産を止めました。チェザネーゼも100%で造っていたワインがありましたが、それも止めました。 |
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試飲コメント:モンテプルチアーノは色合いとストラクチャーを与え、チェザネーゼからはさくらんぼとアーモンドのニュアンス、シラーからはスパイシーさですね。これら3品種を別々に醸造した後、2~3ヶ月間バリックの旧樽で熟成しボトリングします。香りにジューシーな果実、スパイシーさ、少しだけ黒鉛の印象があります。このワインで重要なのが火山由来の土壌を感じさせるミネラルがしっかりとある事です。お肉料理のグリル、特にバーベキューが良いですね。バーベキューの焦げた感じとワインの持つジューシーなニュアンスがとても合います。 |
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初リリースでいきなり
『ルカマローニ』最高99点獲得
衝撃のデビューを果たした
ポッジョレヴォルピ最高傑作! |
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ポッジョ レ ヴォルピ(ラツィオ) |
ローマ ロッソ エディツィオーネ リミタータ 2014 |
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1万4000本しか造っていません。2015ヴィンテージが『ガンベロロッソ』2019で最高賞トレビッキエリを獲得しました。ローマDOCで初めてトレビッキエリを取った記念すべきワインとなりました。リミタータはロッソと同じ畑のより選りすぐられたブドウを使っています。3年間バリック新樽で熟成させています。 |
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試飲コメント:非常に複雑味のある香りです。ロッソよりも黒い果実の強さ、濃厚さ、ミネラルの豊かさがありエレガントさも感じられます。トップワインであるリミタータは力強いだけではなく非常にバランスのとれたエレガントなワインです。リリースのタイミングは全て醸造責任者とエノロゴが納得してからでないと出す事が出来ません。 |
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『ルカマローニ』98点!ポッジョレヴォルピのフラッグシップ「バッカロッサ」希少品種ネーロブオーノのやわらかくリッチな味わい |
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ポッジョ レ ヴォルピ(プーリア) |
バッカロッサ 2016 |
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バッカロッサはイタリアワインの中でも珍しい存在です。このエリアでしか栽培されていないネロブォーノ種100%で造っているからです。ネロブォーノ種を栽培しているのは、私達とマルコ カルピネッリ、チンチンナート、カサーレ ヴェルデルーナの僅か4社のみで、4社の全てを合わせてもトータル8万本にしかなりません。『ガンベロロッソ』で3回最高賞トレビッキエリを獲得しています。他のワインとは違う特別なワインです。 |
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試飲コメント:ネロブォーノ種には強いタンニンがあり元々はブレンド用のブドウでした。バッカロッサはネロブォーノ種100%で造っています。火山性土壌のミネラルに、ベリーの果実の甘やかさ、八角やスパイス、鉛筆の芯の深い味わいがあります。まだ若いワインでこれから熟成していきます。 |
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大人気ポッジョ レ ヴォルピのプリミティーヴォ
ブドウの力強さがイキイキと感じられる、果実感たっぷりの美味しさ |
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ポッジョ レ ヴォルピ(プーリア) |
プリミティーヴォ ディ マンドゥーリア 2017 |
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栽培方法はコルドーネスペロナート(垣根仕立て)を採用しています。買いブドウは一切ありません。全て自社の畑のブドウから造られています。このプリミティーヴォはDOPプリミティーヴォディマンドゥーリアとなっています。品質からすれば非常にコストが抑えられているワインだと思います。非常にフレッシュでフルーティー、アルコールの高さもありますが、酸がしっかりとしているのでバランスがとれていると思います。 |
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試飲コメント:滑らかで果実味が柔らかいですね。プリミティーヴォの果実味を存分に活かして造る飲み心地抜群の味わいがあります。 |
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『ルカマローニ』98点!
ヴォルピ上級プリミティーヴォ
ジャムやドライイチジクなど
熟した果実いっぱいの魅惑的で芳醇な美味しさ |
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マスカ デル タッコ |
タトール プリミティーヴォ サレント 2017 |
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ラベルに人間の手が描かれています。タトールの栽培法アルベレッロ仕立てというのは機械が入らず、人の手を加えないと育てられないようなブドウの仕立てとなっています。それをイメージしたラベルとなっています。このワインが好きな方は「なんで有名なDOPプリミティーヴォディマンドゥーリアが安くて、知名度の低い「タトール」の方が高いのか?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、飲んで頂いたら、違いは直ぐに分かって頂けると思います。 |
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試飲コメント:エレガントな香り、味わいは一回りも二回りも広がりがあります。これは私達が大切にしているアルベレッロ仕立ての畑の影響が大きいです。アルベレッロ仕立ては通常の仕立ての半分以下の生産量にしかなりません。その分出来上がるブドウは凝縮感のあるものとなります。 |
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2000円以下で『ルカマローニ』97点!
ポッジョ レ ヴォルピが
手掛けるブティックワイン!
お肉料理と抜群の相性
複雑フルボディのプリミティーヴォ「ル ラッパイオ」 |
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マスカ デル タッコ |
ル ラッパイオ プリミティーヴォ ディ マンドゥーリア 2014 |
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ル ラッパイオとはプーリアの方言で「ブドウの粒」と言う意味があります。プリミティーヴォの力強さを表現したワインです。プリミティーヴォはプーリアの伝統的なワインと位置付けられています。少し残糖を感じる昔ながらのスタイルです。酵母が全部糖分に変える前に酵母が役目を終えるので、残る糖度はブドウ由来の自然な糖度です。 |
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試飲コメント:プーリアには辛い料理が多いですが、この心地よい糖度のお陰で辛さが収まり料理ともマッチングしやすいと言えますし、このワインの造りたての時は生魚と合わせる事もあります。実際に畑から海まで2キロあるかないか、の距離で伝統的に魚介料理も食べられています。その昔はプーリアで白ワインは今ほど多く造られていなかったので、歴史的に昔の漁師たちは釣ってきた魚とフレッシュな赤ワインを楽しむ慣習が今も残っていますね。 |
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『ルカマローニ』98点の
傑作プリミティーヴォ!
ポッジョ レ ヴォルピが
手掛けるブティックワイン!
濃密で深い味わい
「リ フィリッティ」 |
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マスカ デル タッコ |
リ フィリッティ プリミティーヴォ ディ マンドゥーリア リゼルヴァ 2016 |
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ルラッパイオを同じ畑です。リ フィリッティはその中でも良いブドウの房だけを厳選し、1週間程収穫を遅らせて更なる凝縮した味わいを目指しています。ステンレスタンク醗酵、マロラクティック醗酵を終え、通常の大樽より遥かに大きい160へクトリットルの大樽に詰めて18~24カ月間樽熟成させています。 |
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試飲コメント:まだ若い味わいですが、既に複雑味が感じられ、赤土土壌由来の鉄っぽいニュアンスも感じます。合わせる料理はしっかりとした力強い味わいのジビエ、イノシシ肉、熟成したチーズ等が良いでしょう。ワイン単体でも楽しめます。 |
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1600円台でなんと『ルカマローニ』98点!「最高レベルのエキス分」
圧倒的フルボディと陰干しブドウの濃密な深みポッジョ レ ヴォルピが手掛ける偉大なブティックワイン! |
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マスカ デル タッコ |
ルリ アッパッシーテ 2016 |
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「ルリ」の名前の由来ですが、元々「ル ラッパイオ」「リ フィリッティ」のブレンドで造られたワインで2つのワインの頭文字をとって「ルリ」としました。現在はネグロアマーロ70%、シラー20%、カベルネソーヴィニョン10%のブレンドとなっています。ルリはギリシャから伝わった非常に古い造り方「アパッシメント」を採用しています。 |
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試飲コメント:このワインはお求めやすい価格で毎日食事に合わせて楽しめるワインですが、深みもしっかりと感じられます。 |
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■インタビューを終えて |
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9月に現地ワイナリーで試飲、10月にトスカニー 東京オフィスでジローラミ氏と再度試飲となりましたが、「ポッジョ レ ヴォルピ」「マスカ デル タッコ」の価格帯を超える品質の高さを改めて知る素晴らしい機会となりました。トスカニーでも絶大な人気を誇る赤、「プリミティーヴォディマンドゥーリア」は全て自社畑のブドウを使う拘りぶり。実際にワイナリーを訪問しその徹底した栽培管理と醸造技術のお話を聞いて、納得出来ました。その他「タトール」やマスカデルタッコの「ル ラッパイオ」「リ フィリッティ」とのプリミティーヴォ飲み比べも個性がそれぞれ異なり、様々な味わいを楽しむ事が出来ました
新「ローマ」DOCのお話で印象的だったのが、「(新DOCローマについては)品質はもちろん高くなければなりませんし、価格も買い求めやすいものでなくてはなりません。ローマDOCにおける先頭を走る存在でなければならないと思っています。例えるなら、ブルネッロにおける「バンフィ」のようなリーダー的存在でしょうか」と意気込みの高さを感じました。
トップキュヴェ「エディツィオーネリミタータ」2015が『ガンベロロッソ』2019でローマDOC初トレビッキエリにも歴史的快挙も達成したポッジョ レ ヴォルピ。プリミティーヴォ、フラスカーティは勿論の事、最大規模にして最高品質を誇る新DOC「ローマ」の先頭に立つ、まさにリーダー的存在です。今後のリリースが非常に楽しみなワインです。 |
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