自然派の人気者カンティーナジャルディーノ来日パーティーに行ってきました!!

2019/05/29

カンティーナジャルディーノイタリアワインを「もっと楽しく」、「さらに身近に」飲んで楽しんで頂きたく、
トスカニースタッフが都内各所に出没いたします!

大人気の自然派カンティーナジャルディーノのアントニオ デ グルットラ氏と奥様のダニエラさんが来日しました!☆輸入元ヴィナイオータ社の太田さんの説明を頂きながら、その幅広いラインナップのワイン17種類と料理を楽しみました!!

カンティーナジャルディーは南イタリアのアリアーノ イルピーノという街で6人の若者によって始められたワイナリーです。彼のエリアはタウラージといった長期熟成タイプで世界的に知られた赤ワインの銘醸地にあるのですが、その分投資の対象になってしまうため土地の値段が高く、新しい生産者が開業しにくい状況です。そして一般的な造り手がたちが、高樹齢になると生産性が落ちてしまう事から(本来ならそれがブドウを凝縮させ素晴らしいワインを造るために必要な要素ですが)、古いブドウ樹を抜いて作業効率を重視した現代風の仕立てに植え替えている現状に立ち向かうべく、彼らのプロジェクトはスタートしました。

契約農家のおじいちゃんたちから多少高くともブドウを毎年安定した量買い取ることで、おじいちゃんたちが今までの高樹齢&有機栽培のブドウ畑を存続させられないかと考えるわけです。醸造を担当するアントニオは、いつどんなときもワインへの探求を忘れない一流の飲み手で、自らの感性で、好奇心と茶目っ気たっぷりなワインを造ってくれます。奥様のダニエラは持ち前の陽気さで周囲の皆を笑わせたり巻き込んだり太陽のようなパワーの持ち主です。世界中を旅しながらワインが大好きな人たちと意気投合して色々な話をするのが大好きな二人。皆さんとの交流を楽しみに日本まで来ました。(輸入元資料抜粋)

 

カンティーナジャルディーノ

 

輸入元ヴィナイオータ社
太田さんがカンティーナジャルディーノについて話してくれました。

カンティーナジャルディーノ『ことナチュラルワインの消費量に関して日本は「世界屈指」だと思うんですね』
カンティーナジャルディーノに会いに来てくれてありがとうございます。今回の彼の旅は少し変わっていまして、イタリアから撮影クルーを連れての来日となっています。

何故こんなことになっているのか、僕の方から説明するとカンティーナジャルディーノにとって日本が世界最大のマーケットになんですね。例えば、皆さんご存知かどうか解りませんが、アメリカに比べて日本って一人当たりのワインの消費量って「1/10」にしかならないんですね。プラス、アメリカって人口的には(日本の)倍以上です。と考えると「1/20」のポテンシャルしかないはずです。

しかし、恐らくですが(僕がナチュラルなワインを比較的専門に扱っているインポーターだから、こんなことを言いたいわけではないですが)ことナチュラルワインの消費量に関して日本は「世界屈指」だと思うんですね。じゃ、なんで(アメリカと比べて)そんな逆転現象が起きているかと。それはもしかしたら、とある伝え手が(私が)居たせいかも知れません(笑)

もしくは私も含めて皆さん、日本人の文化、伝統といった物の考え方にナチュラルワインの中にあるコンセプトとかフィロソフィーを理解、想像するのに必要な要素にみたいな物が元々僕たちの中にあるのではないかと。そんな仮説を彼ら(イタリアからの撮影クルー)なりに立て、日本の造り手(皆さんも含めて)との対話の中から、何故日本でナチュラルワインが広く愛されるのかって言う事を若干浮き彫りにするのが今回のテーマで、カンティーナジャルディーノに同行して日本に映像を撮りに来ている訳です。

『カンティーナジャルディーノを全アイテム飲む機会があるのは日本だけ』
カンティーナジャルディーノ2018年は作柄が良くて、6万本の生産量が予定されています。4~6万本生産量で22種類のワインを造っています。生産量の割にはラベルの数が多いです。ヴィナイオータとして誇れることがあるとすれば、世界で唯一全種類全アイテムを買っているのはヴィナイオータだけです。つまりカンティーナジャルディーノの全アイテムを飲む機会があるのは日本だけなんです。

イタリアでも全アイテムを揃っている酒屋さんはありませんし、(世界中の)どこのインポーターも全アイテムは買いません。新しいアイテムがリリースされたならば、そこに彼らのメッセージとか想いがあるから造ったんだろうなと思う訳です。(味見さえもせずに買っちゃたりする事もあるんですが・・)今日は22種類の内、17種類が出ています。ここまで揃って飲めることは滅多にないと思います。是非楽しんで下さい。

彼らは除草剤、化学的な農薬は使っていません。伝統が産まれるには土地がなければなりません。土地は自然な環境の下に産まれる訳です。自然環境に対してリスペクトする農業を心がけていますし、その考え方はセラーでも同様です。ワインをろ過するような行為は一切しませんし、当然酸化防止剤を一切使わない醸造を行っています。

 

次にダニエラさんにお話を聞きました。

カンティーナジャルディーノ最初は「買いブドウ」からワイン造りをスタートしました
「まず、ブドウを買ってワインを造り始めたのは(趣味レベルでしたが)1990年代後半位から始めました。それから2003年にワイナリーとしてオフィシャルに始めるのですが、その時にはブドウ畑もないし、醸造設備も殆ど全く無いような状態で。あと何よりもお金がありませんでした。そんな状態から始めましたので最初は「買いブドウ」からワイン造りをスタートしました。

「樹齢80年以上の高樹齢のブドウの樹をどうやったら次の世代に残せていけるか」
私達がワイナリーを始めた最も大切な理由は樹齢80年以上の高樹齢のブドウの樹をどうやったら次の世代に残せていけるか、という事です。この地の伝統的な仕立て法はあまり畝が無いような仕立て方です。畝があるという事は農業機械(トラクター)が通りやすい仕立てです。伝統的な仕立ては農業機械が無い時代の仕立て法であり、機械で作業するのは効率が悪いのです。樹齢が古くなり死んだブドウ樹の多いから「植え替えよう」と思った時に伝統的な仕立てだと国からの補助金が出ないのです。つまりより機械化を奨励するような植え方や、トラクターを購入する事で国から補助金が出る訳です。農家にお金を使わせるようなシステムで補助金をだすよと言ったシステムとなっているのです。

ブドウの樹を守ることが土地の伝統や文化、自然との共生の証
ブドウを造って売るだけの仕事をしている農家からすれば、(この制度の補助金は)ちょっと美味しい話に聞こえてしまう訳で、樹齢80年以上の樹でもためらわずに抜いて、新しく(生産性の高い)若いブドウ樹を植えてしまうのです。私達の住んでいるエリアはイタリアでも地震の多い所で、1980年代にあった地震で歴史的な建物が倒壊してしまった。人が建てたものは無くなってしまったのだが、ブドウは80年、中には100年と生きている訳です。だとしたらブドウの樹を守ることが土地の伝統や文化、自然との共生の証として、この古木をどうやったら残せるかと考えた時に、趣味レベルではなくて、商業レベルの規模でワイナリーを始める事にしたのです。なおかつ、農家の人にはブドウを高く買い上げる事で、ブドウの樹を抜いてもらわないようにしようと考えました。ゼロヘクタール(2003年時)の状態から始めまして、2010年にようやくブドウ畑を買う事が出来、今現在はトータルで13ヘクタールの畑でブドウを栽培しています。内、5ヘクタールは自分達で完全に購入した畑で、残りは借りている畑ですがゆくゆくは(所有者が高齢だったりするので)私達が買う事になるでしょう。

 

試飲の中で印象に残ったワインをご紹介します!!


揮発酸が高すぎてリリースするのを躊躇していたタラ ラ2012年がようやくリリースされました!

タラ ラ 2012 カンティーナ ジャルディーノ

タラ ラ 2012 カンティーナ ジャルディーノ

揮発酸が高すぎてリリースするのを躊躇していたタラ ラ2012年がようやくリリースされました!2019年5月に試飲しましたが、丸みがあり非常にスムーズな飲み心地。それでいて旨みもしっかりと感じられます。まさに飲み頃です!
樹齢40年のグレーコ種を10日間のマセレーション後大樽で1年熟成させます。オレンジに近い明るい色あいでフルーツ香の奥に感じる蜂蜜やミネラルの豊かさ。ボディは厚みがあるがクドさは無く、飲み口もスムーズで温かみを感じる実にナチュラルテイストに溢れるワインです。

 

 


カンティーナジャルディーノが造る人気の白マグナム「ヴィーノビアンコ」

ヴィーノ ビアンコ(2017年収穫分) 2017 カンティーナ ジャルディーノ 1500ml

ヴィーノ ビアンコ(2017年収穫分) 2017 カンティーナ ジャルディーノ 1500ml

試飲で驚いたのがこのワイン。自然派の不安定な要素がなく、非常にクリーン。軽やかなながら旨みのしっかりとあり。マグナムボトルで4000円台で購入できるので、非常にお得感があります!!
2日間のマセレーションの後、古バリックで12ヶ月間の醗酵・熟成され、無清澄、ノンフィルターでボトリング。

 

 

 


樹齢60年のコーダ ディ ヴォルペ種で造る心地よい飲み口の白

トゥ トゥ 2016 カンティーナ ジャルディーノ

トゥ トゥ 2016 カンティーナ ジャルディーノノ

数年置いて楽しみたいカンティーナジャルディーノの「トゥ トゥ」
フィアーノ100%で造る「トゥトゥ」。テラコッタの壷で30日間マセラシオン、桜樽で6ヶ月間、アンフォラで6ヶ月間熟成。フランスジュラ地方の白を彷彿させる厳格さと酸化熟成のニュアンスがあり、自然派好きなら癖になる1本(試飲は2017ヴィンテージ)

 

 


驚く程スムーズな飲み心地と豊かな風味!
自然派カンティーナジャルディーノの極少微発泡赤ワイン

ヴィーノ ロッソ フリッザンテ(2014年収穫分) NV カンティーナ ジャルディーノ

ヴィーノ ロッソ フリッザンテ(2014年収穫分) NV カンティーナ ジャルディーノ

改めて飲んでみましたが、熟したアリアニコの豊かな風味とスムーズな口当たりが素晴らしいです。軽く冷やして飲みたいワインです。

 

 



樹齢80年のアリアニコ種から造られる「ヌーデ」
銘酒タウラージを彷彿させるスケール感がありながらスムーズな口あたりとエキス分を感じるナチュラルな旨み

ヌーデ 2008 カンティーナ ジャルディーノ

ヌーデ 2008 カンティーナ ジャルディーノ

個人的にはこのワインがとても良かったです。11年熟成の熟したアリアニコの風味がしっかりとあり、余韻も長い。旨みのありつつ、ボディの強さも楽しめるアリアニコです。まだまだ熟成も出来そうです。

ドロゴーネより更にセレクションされた樹齢80年のアリアニコ種からヌーデは造られます。25日間のマセレーションの後、バリックで1年、トノーで1年熟成されます。二酸化硫黄無添加です。豊かな果実味とタンニンを持つボディです。

 

 

料理にはアントニオさんとダニエラさんがレストランのスタッフと造った地元の手打ちパスタ「チカテッリ」トマトソースのシンプルで癖になる美味しさが印象的でした。聞けば毎週日曜日は家族みんなでチカテッリを造って食べているそう。南イタリアらしい家族の絆を物語る温かいエピソードにすっかり癒されました。

見て楽しい飲んで楽しい人気の自然派「カンティーナジャルディーノ」この他にもラインナップ多数!!是非お試し下さい☆☆☆

カンティーナジャルディーノ

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