2019年9月11日 輸出部長 アレッシオ パヴァン氏
ヴェネトからプーリアへ進出し自由な発想で次々とヒットワインを生み出す「チェーロ エ テッラ」!大人気の遅摘みアパッシメント「グラン マエストロシリーズ」 |
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チェーロ エ テッラは1908年、ヴェネト州ヴェローナの葡萄畑より始まりました。先代の3代目から瓶詰を行い、4代目の現在は近代的な設備を導入し、更に品質を向上させています。1999年よりブドウ栽培家組合を設立し、プーリアへ進出しました。現在では本拠地ヴェネトとプーリアに3000件もの栽培家と6000haの畑を擁します。ヴェネト人の気質とプーリアの果実味溢れるブドウの融合により生まれた素晴らしいワイン「グランマエストロ シリーズ」について、輸出部長のアレッシオ パヴァン氏にお話しを伺いました。 | ||||||||||
『ルカマローニ』高得点連発のアパッシメントシリーズ 最大の功労者エノロゴ・マッシモ氏に捧ぐ「グランマエストロ」 |
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『ルカマローニ』高得点を連発し話題を呼んだ「グランマエストロ」はヴェネト出身のエノロゴ、マッシモ マーリン氏の功績により生まれました。 マッシモ氏はヴェネトにあるイタリア初の醸造学校、コネリアーノ醸造学校を卒業し、チェーロ エ テッラに勤め始めました。1908年に創業し、現在では年間3300万本のワインを生産する巨大ワイナリーでキャリアを積み、チェーロ エ テッラが1999年にブドウ栽培家組合設立しプーリアへと進出する際、新しいワインプロジェクトの指揮を執るためマッシモ氏はプーリアへ赴き、さらに活躍を重ねました。
「グランマエストロ」というプロジェクトは30年以上チェーロ エ テッラの醸造責任者を務め、豊かな知識と経験持つマッシモ氏に敬意を表してスタートし、ヴェネト人のマッシモ氏の確かな醸造技術と、プーリアの恵まれた気候の中で収穫されたブドウの融合により、世界からも評価される「グランマエストロ」シリーズが誕生しました。 |
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超遅摘み、樹に付けたままブドウを乾燥させるアパッシメントと圧倒的なコスパ |
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グランマエストロシリーズの特徴は何といっても超遅摘み、樹に付けたままブドウを乾燥させるアパッシメントと圧倒的なコスパにあります。 プーリアにはアフリカ大陸から来るとても暑い風「シロッコ」がコンスタントに吹くため、ブドウ畑で自然な形で乾燥させることができます。この風のお陰で湿度を抑えカビやバクテリアなどの病気を抑制し、健康で品質の良いブドウが生まれます。 「グランマエストロ ロッソ」では、プーリア北部フォッジャの畑で栽培されるサンジョヴェーゼを主体に、南部のレッチェで獲れるプリミティーヴォをブレンドします。サンジョヴェーゼは通常よりも約30日間収穫を遅らせ、糖度と凝縮感を高めます。 「グランマエストロ プリミティーヴォ」は南部レッチェのプリミティーヴォを使用し、同じく30日間ほどの樹につけたままアパッシメントを行います。こちらもとても凝縮感を感じられますが、残糖度とアルコール度を低め仕上げているのでジャミーなプリミティーヴォのイメージとはどこか違い、後味のスッキリする味わいです。 「グランマエストロ ビアンコ」はレッチェのシャルドネとフィアーノを使用します。このうちシャルドネを30日間アパッシメントし、アロマ豊かなフィアーノとブレンドします。シャルドネのしっかりした骨格やミネラルと、フィアーノ由来のいきいきした酸とアロマが融合し、フレッシュ感がありつつ、ふくよかなトロピカルフルーツの果実香が楽しめます。 |
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自由な発想で美味しさとコスパを追求するチェーロ エ テッラ |
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6000haの栽培面積を擁し、そのうち60haの畑でCCPB(イタリア政府のオーガニック認証機関)の認証のもと、ビオロジック栽培がされています。 当店でも人気の「ビオ ビオ シリーズ」はこのビオロジックの畑から収穫されます。「ビオ ビオ シリーズ」はその名の通り「Bio=有機農法(ビオロジック)」で産み出されたワインです。ヒヨコの鳴き声「Pio」と「Bio」を掛けた可愛らしいラベルが特徴です。 このビオ ビオ シリーズの「ビオ ビオ シャルドネ」ではヴェネト産とシチリア産のメルローをブレンドします。ヴェネトのシャルドネの若々しさとシチリア産のふくよかな味わいが楽しめます。「ビオ ビオ メルロー」でも同じくヴェネトとシチリアのブドウをブレンドし、瑞々しい果実味と酸のバランス良く心地よい飲み心地です。 ヴェネトとシチリアのブドウの個性を活かし、チェーロ エ テッラならではの枠にとらわれない自由な発想でのワイン造りが、今世界中で人気を集めています。 |
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■インタビューを終えて | ||||||||||
今回チェーロ エ テッラのアレッシオ氏のお話を聞いて、何よりも「枠に捉われずおいしく品質の良いワイン」を多くの方に飲んでもらいたいという、強い想いを感じました。今回試飲させていただいたワインも手に取りやすい価格で、お値段以上の味わいを感じられるワインばかりでした。特に印象に残ったのは、はやり「グランマエストロシリーズ」の遅積みアパッシメントです。中でもサンジョヴェーゼのアパッシメントは他では見られない珍しいものだと思います。サンジョヴェーゼの酸を活かしつつアパッシメントで優しい甘みを表現する、今までにない新しい美味しさを発見できました。この機会に是非お試しいただきたいワイナリーです。 | ||||||||||
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大人気の遅摘みアパッシメント「グラン マエストロ」突撃インタビュー
2019/09/30