![]() |
||||||||||
2022年11月30日 マルチェッロ ルネッリ氏 Mr. Marcello Lunelli
最高峰「ジュリオ フェッラーリ」は1972年の初ヴィンテージから8年熟成!まさに長期熟成スパークリングの先駆け!2022年には5回目の世界最優秀スパークリングワイン生産者を受賞!「トレントDOC」を世界に知らしめた“キング オブ スプマンテ”「フェッラーリ」突撃インタビュー |
||||||||||
![]() |
||||||||||
キング オブ スプマンテとしてイタリアンスパークリングの顔とも言える存在のフェッラーリ社。標高の高いトレンティーノの山岳地帯で造られる山のスパークリングとして、フランチャコルタともシャンパーニュとも違う個性を持つ瓶内二次発酵スパークリング「トレントDOC」の存在を世界に知らしめています。2022年には5回目となる年間世界最優秀スパークリングメーカーとしての栄誉に輝きました。2021年にF1公式スパークリングワインとなるなどますます活躍の場を広げています。フェッラーリ社の歴史と現在、代表的な「ペルレシリーズ」、そして長期熟成型「ジュリオフェッラーリ リゼルヴァ デル フォンダトーレ」などについてお話を聞きました。
マルチェッロ ルネッリ氏(写真の左から2番目) |
||||||||||
1902年創業、120周年を迎えたフェッラーリ。2世代目が長期熟成スパークリングの礎を築き、現在の3世代目がルネッリグループとして拡大発展させる |
||||||||||
1902年に創業したフェッラーリ社は今年120周年を迎えました。現在では、フェッラーリのあるトレンティーノだけでなく、トスカーナ州の「テヌータ ポデルノーヴォ」、ウンブリア州の「テヌータ カステルブオーノ」でもワイナリーを経営。さらにミネラルウォーターやジュースなどイタリアの高品質飲料も手掛けています。これらの商品をプロデュースするにあたり、すべてに共通してフェッラーリ社が大切にしているのが「品質」「伝統」「土地」の3つです。
創業者ジュリオ フェッラーリから託された初代ブルーノ、そして長期熟成のスパークリングの先駆け「ジュリオ フェッラーリ」を誕生させた2代目マウロ 初代のブルーノはこのジュリオ フェッラーリの意思を受け継ぎ、そして2代目のマウロが熟成させるスパークリングに挑戦しました。そうして1971年ヴィンテージが初となる「ペルレ」が、1972年ヴィンテージが初となる「ジュリオフェッラーリ」が誕生しました。当時として大きなチャレンジでした。
3世代目はアレッサンドロ、私マルチェッロ、マテオ、カミッラの4人でルネッリグループを経営しています。フェッラーリ社の社長がマテオ、生産全般についてはアレッサンドロ、技術的なことが私マルチェッロ、そしてプロモーションを担うのがカミッラです。
|
||||||||||
ジュリオ フェッラーリ、ペルレなど長期熟成ポテンシャルを持つスパークリングワインを生む「トレント」 |
||||||||||
![]() さらに、昼夜の寒暖差もトレントのワインのポイントです。昼の気温が高いことでアロマと骨格がワインにもたらされ、夜間の冷気が酸を与え、背骨が通ったような確固たるスタイルのワインが造られます。 2017年にトレンティーノの全ての畑がオーガニック認証を受けました。EUとフェッラーリが取り決めたオーガニックに関するプロトコルを契約農家たちにも守ってもらっています。これらを遂行するにはときに非常に困難が伴いますが、私たちの理想を実現するためには必要なことなのです。 全ての畑には蜂の巣箱があります。ブドウは受粉が必要な植物ではないのですが、ミツバチは環境の健全さを見るために重要な生物になります。ミツバチの状態を見ることで私たちの畑の環境のレベルを図ることができます。さらに生物多様性およびサステナブルにも取り組み、biodiversity friendの認定を受けています。これにより、私たちの畑(空気中、土中、水中)にどれぐらいの生物が生きているのかをデータ化し、どれぐらいの生物多様性があるのかみることができます。 ![]() |
||||||||||
3つのブラン ド ブラン ~ペルレ、ペルレビアンコ、リゼルヴァ ルネッリ~ 比較試飲 |
||||||||||
![]() ペルレとペルレビアンコは、どちらもシャルドネ100%、ステンレスタンクだけで造るトレントDOCになります。通常のペルレはステンレスタンクだけで造られています。トレントのシャルドネに特有の熟したリンゴのニュアンス、フルーティーで酵母のニュアンスもあり、より若々しい印象です。エレガントさの中にイキイキとしたフレッシュさがあります。他の2つに比べると熟成期間は短くなります。 ペルレ ビアンコは、ペルレシリーズの長期熟成ポテンシャルを最大限に表現したワインです。これもステンレスタンクだけで造ります。エレガントさの中により深い熟成感が感じられる、より高い品質を感じ取っていただけます。 リゼルヴァ ルネッリは、前の2つとの決定的な違いは樽を使っていることです。ちょうど創業100周年の2002年が初ヴィンテージなのですが、創業当時に立ち返り、オーストリア産の樽を使っています。ベースのキュヴェを9ヶ月間樽で熟成させています。バニラやスパイスの風味があり、複雑味や苦みがあります。香りの発展、豊かさがより感じられます。 3つのペルレ ~ペルレとペルレビアンコ、ペルレネロ~ ペルレネロはピノネロ100%で造るブラン ド ノワールです。力強く、ピノネロらしさが感じられるワインです。スキンコンタクトを極力減らし、搾ったらすぐに果汁と果皮をわけています。フルーティーさはシャルドネに比べると控えめですが、香りと味に甘やかさがあり、果実系というより品種由来、長い熟成由来の、ピーナッツバターのようなナッツ系の甘みも感じます。ドサージュは3グラム/リットルとかなり少なめです。カテゴリー的にはエクストラブリュットになります。 ![]() |
||||||||||
トレンティーノのポテンシャルを見抜いた2代目マウロ氏のチャレンジ!長期熟成スパークリングの先駆け「ジュリオ フェッラーリ」 |
||||||||||
![]() 初ヴィンテージは1972年です。2代目のマウロ ルネッリが、1972年の収穫によって仕込んでいたワインをこっそりと残して、ひそかに長期熟成させたという実験的に造ったワインです。マウロはこの土地のブドウの長期熟成ポテンシャルを見抜いていて、8年間寝かせてからリリースさせました。 1972年当時は、スパークリングワインは造ったそばから売っていき飲んでいく、という時代です。長期熟成させたワインはシャンパーニュぐらいしかありませんでした。当時イタリアは白はもちろん、赤ワインでも長期熟成させたワインはありませんでした。その時代に白ブドウで長期熟成をやったというのは大きな大きなチャレンジでした。出来上がったワインを飲み、複雑なアロマと複雑味がありながら、まだイキイキ感があったのです。まさに、奇跡のようなワインだと思います。 ジュリオ フェッラーリもそうですが、フェッラーリのボトルは裏ラベルにデゴルジュマンの年数の記載がありますが、この年数はあまり気にしないで頂ければと思います。5年後、10年後に飲んでもらっても十分楽しめます。今飲んで頂いても美味しいのですが、しばらく寝かせて、瓶熟成を重ねて楽しんで頂ければと思います。イタリア国内にもフェッラーリのワインを長く寝かせるコレクターの人たちも多くいます。
ジュリオ フェッラーリのボトルに貼っているマークの鷹は、トレントの町にある噴水に鷹の石像があり、ジーノ氏がこの美しい噴水が好きで、この鷹をラベルに入れたいということで付けました。 |
||||||||||
|
||||||||||
|
||||||||||
|
||||||||||
|
||||||||||
|
||||||||||
|
||||||||||
|
||||||||||
■インタビューを終えて | ||||||||||
常に新しいことへの探求心を感じさせるフェッラーリ社。主力の「ペルレ」は今では5つのラインナップにまで広がっています。今回、スタンダードの「ペルレ ミレジム」、そして「ペルレ ゼロ」「ペルレ ビアンコ」「ペルレ ネロ」と、ペルレロゼを除く白のペルレを飲み比べるという貴重な機会となりました。複数のヴィンテージをブレンドさせたペルレゼロはとてもユニーク。スタンダードのペルレとリゼルヴァのビアンコも熟成させることでの変化を感じさせてくれました。
長期熟成スパークリングの先駆けの象徴、ジュリオ フェッラーリを飲むと、トレンティーノでスパークリングを造ろうと思い立った創業者のジュリオフェッラーリ氏と、この土地の長期熟成ポテンシャルを見抜いた初代ブルーノ氏の先見の明とチャレンジ精神に感動を覚えます。F1や映画祭などとの協賛など華やかな世界でのプロモーションも目立ちますが、それと同時に、地に足のついた、堅実なワイン造りを脈々と続けているフェッラーリは、まさにキング オブ スプマンテと呼ばれるにふさわしいワイナリーです。 山のスパークリングという稀有なテロワール「トレント」で生まれるフェッラーリのスパークリングの数々。ぜひ、ひとつひとつじっくりと味わっていただければと思います。 |
||||||||||
![]() |
||||||||||
フェッラーリのワインはこちら⇒ | ||||||||||
突撃インタビューバックナンバーはこちら⇒ | ||||||||||
長期熟成スパークリングの先駆け!世界最優秀スパークリングワイン生産者を受賞した“キング オブ スプマンテ”「フェッラーリ」突撃インタビュー
2022/12/23