2023年3月6日 アルベルト ヴィベルティ氏 Mr. Alberto Viberti
ラ モッラ村に100年以上根付くバローロの農民「カッシーナ バラリン」の新たな幕開け!新時代を切り拓く若き4代目「アルベルト バラリン」突撃インタビュー |
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ラ モッラ村に100年以上根付き、自然を敬い堅実にワインを造り続けるバローロの農民「カッシーナ バラリン」から、新たなワイナリーが誕生しました。その名も「アルベルト バラリン」。2022年、3代目ジョルジョ氏と4代目アルベルト氏によって起ち上げられました。「これからはアルベルトの仕事。自分自身のワイナリーに120%の力を注ぎなさい」という父(3代目)の想いもあり、伝統あるバラリンの名を継承した形で「アルベルト バラリン」と命名。生産者としての哲学はカッシーナ バラリンと変わらず、あくまで「ブドウ本来の特性を表現する」ということ。3代目の伝統的手法と、4代目の近代的手法を融合させながら極上のバローロや、造り込まない透明感あるランゲネッビオーロを生産しています。今回は、新ワイナリー誕生の経緯や歴史、ご自身について4代目アルベルト ヴィベルティ氏にお話を聞きました。 | ||||||||||
極上バローロの造り手「カッシーナ バラリン」が幕を閉じ、
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――前回いらしたのが2020年なので、3年振りですね。お久しぶりです。 そうですね。2020年2月に、父のジョルジョと一緒にお邪魔させていただきました。 ――カッシーナ バラリンから二つのワイナリーに分かれたと聞きました。 カッシーナ バラリンという名前はもう残りませんが、私たちが積み重ねてきた伝統のバラリンという名前は継承していきます。「これからはアルベルトの仕事。自分自身のワイナリーに120%の力を注ぎなさい」という父の言葉もあり、ワイナリー名には自分の名前であるアルベルトをつけました。私と父は協力し合いながら、二つの手法を同時に行ってワインを生産しています。これまで父が培ってきた伝統的手法と、私の近代的手法です。 3代目ジョルジョ氏、4代目アルベルト氏 ――その二つの手法について具体的に教えてください。 カッシーナ バラリン時代から変わらない哲学「ブドウ本来の特性を表現」 ワイナリーの哲学は“ブドウそのものをワインで表現すること”です。カッシーナ バラリン時代もそうでしたが、私と父はそれ以上にもっとブドウ本来の特性を表現したいと思っています。そのため、ランゲネッビオーロのように無理して樽を使用せずにステンレスだけで造ることもあります。 全て手作業。畑と真摯に向き合い手間暇をかけてきたことが誇り サスティナブルワイナリーとして持続可能性にも注力しています。もちろん除草剤は使用しません。自然由来の肥料を用いるなど、全ての畑に対して環境に配慮した仕事をしています。剪定時に枝が傷つかないような処理など、全ての作業を手で行っています。畑と真摯に向き合い手間暇をかけてきたことが、私たちの誇りでもあります。 |
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ラ モッラ村で100年以上の歴史を持つヴィベルティ家
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3つの村「ラ モッラ」「モンフォルテ ダルバ」「ノヴェッロ」に畑を所有
――所有する畑について教えてください。 ――以前と変わらず、バローロの3つの村にあるのですか? 近年、精力的な生産者が参入し始める注目のラ モッラ村の畑「ボイオーロ」 ――最近、SNSでボイオーロのワインをよく見ます。新しく畑を購入する人が増えているのですか? ――これから注目の畑になりそうですね。 家族の働く姿に影響を受けてワイン造りに情熱を捧げる4代目 ――アルベルトさんはラ モッラ村で100年以上もの歴史を持つヴィベルティ家(カッシーナ バラリン)に生まれ、海外ワイナリーでの経験もあります。その中で、特に影響を受けた人物や出来事があれば教えてください。 次のインパクトは、自分がワインを愛していると気づいたことです。第三者からの影響ではなく自分自身です。自分が造ったワインがどう飲まれているのか、どういう評価がされているのか常に気になります。試飲をして少しでも難しいと思ったら、調整をしながらワインとの対話が始まります。私にとってワイン造りは人生で最大の楽しみの一つです。ワインへの想いがエネルギーになっているのです。 |
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4代目アルベルト氏によるワイン解説 |
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アルベルト バラリンの当主アルベルト氏にワイン解説をしていただきながら、ワインを試飲しました。 | ||||||||||
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■インタビューを終えて | ||||||||||
ヴィベッティ家には、ワイン生産に対する愛と情熱を感じました。先代のジョルジョさんとジャンニさんが偉大なワイナリー「カッシーナ バラリン」を築き上げたことも、二つのワイナリーに分かれたことも全てワインに対する強い想いがあったからだと思います。その想いは4代目のアルベルトさんにも受け継がれています。自身の名を冠したワイナリー名やワイン(造り)を語る姿からは、先代同様の想いに加え「自分が造るワイン」に対する責任感を感じました。
「何に一番影響を受けたか」という質問に対するアルベルトさんの返答も心に響きました。家族の存在と自分自身のことを挙げていましたが、質問に対して考える間もなく即答で興味深い話をたくさんしていただきました。その姿を見て、「本当に昔から家族の姿に影響を受け、自身とワインのつながりに対する揺るがない考えを持っているのだな」という印象を受けました。常に笑顔で話されていたことも鮮明に覚えています。 バローロの新時代を切り拓く若き4代目「アルベルト バラリン」のワインをぜひご堪能ください。 |
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新時代を切り拓く若き4代目「アルベルト バラリン」突撃インタビュー
2023/03/31