ラ モッラ村に根付くバローロ有数の歴史的名門「コルデロ ディ モンテツェモロ」突撃インタビュー

2024/05/09

2024/03/28

アルベルト コルデロ ディ モンテツェモロ氏 Mr. Alberto Cordero di Montezemolo

ラ モッラ村モンファレットの丘の畑をひとまとまりで所有!エレガントで上品な味わいを約680年継承するバローロ有数の歴史的名門「コルデロ ディ モンテツェモロ」突撃インタビュー

「コルデロ ディ モンテツェモロ」はバローロに唯一残る貴族階級所有のワイナリーです。彼らは1340年からバローロ地区ラ モッラ村のモンファレットの丘に根付く歴史的名門。バローロでは珍しく、カンティーナ周辺にある畑をひとまとまりで所有し、偉大なクリュ「ガッテーラ」にも多くの畑を所有しています。伝統であるエレガンスと優れたバランスを重視して造られたワインは、飲みやすく洗練された上品な味わいが表現されています。今回は、19代目アルベルト コルデロ ディ モンテツェモロ氏をお迎えしてお話を聞きました。

1340年、ラ モッラ村モンファレットの丘で創業
広大な畑をひとまとまりで所有するバローロ有数の歴史的名門

――アルベルトさん、ボンジョルノ。今日はよろしくお願いいたします。

ボンジョルノ。コルデロ ディ モンテツェモロは、私たち家族の名前であり、1340年からラ モッラ村モンファレットの丘に拠点を置くワイナリーの名前です。創業から家族経営を貫き、19代目である私は醸造と輸出部門を担当しています。

偉大なクリュ「ガッテーラ」など、バローロでは珍しく畑をひとまとまりで所有
私たちの特徴の一つに畑があります。一般的なバローロ生産者の畑は各地に小区画が点在することが多いですが、私たちはカンティーナを囲うように1ヶ所にまとまった畑を28ヘクタール所有しています。地続きに広がる区画を所有するのはバローロでは珍しいです。

モンファレットの丘の一番標高の高いところにレバノン杉がありますが、そこからはクリュ(MGA)ガッテーラを見渡すことができます。
 カンティーナ周辺に広がるモンファレット(とMGAガッテーラ)の畑

56ヘクタールの全所有畑でオーガニック栽培を行う
――所有畑は全部で何ヘクタールありますか?

ラ モッラを中心に全部で56ヘクタールです。カスティリオーネ ファッレットやアルバ、ロエロなどにもあり、全てオーガニック栽培を行っています。一部アルタランガでは契約農家のブドウも使用しています。私たちはバローロの造り手として主に赤ワインを生産していますが、実は1988年から長い間アルタランガを造り続けています。

ランゲのブドウで造るアルタランガを先駆けて生産
――今でこそアルタランガはイタリア最高峰スプマンテとして注目されていますが、当時から本格的に瓶内二次発酵を造っていたんですね。他に生産者はいましたか?

ロッケ デイ マンゾーニやデルテットなどがいました。15年前まではランゲでメトドクラシコを造る生産者は約10社で、そのうちの1社が私たちです。オルトレポ パヴェーゼなど他の地域のブドウを用いる生産者はいましたが、アルタランガのブドウで造る生産者は非常に少なかったです。

初めてバローロエリアでアルネイスを植樹
実はアルネイスも私たちにとって歴史的に重要なワインです。ブルーノ ジャコーザなど5、6社と協力してアルネイスを復活させ、1986年にはバローロエリアで初めてアルネイスを植えました。

畑や品種の特徴を引き出す緻密な醸造哲学
「熟成途中で樽を頻繁に変更」「長期の樽熟成はしない」

品種の個性によって異なるワイン造りのコンセプト
造るワインによってコンセプトが異なります。アルネイスやドルチェット、バルベーラ ダルバ、ランゲ ネッビオーロは、品種そのもののポテンシャルを表現しています。シャルドネや単一畑のバルベーラ(フンターニ)、バローロは品種に加えてテロワールと造り手の個性を表現したいと考えています。

ステンレスタンク熟成:アルネイス、ドルチェット、ランゲ ネッビオーロ
品種のクオリティを引き出したいアルネイス、ドルチェット、ランゲ ネッビオーロには樽を使用しません。特にドルチェットとネッビオーロは、約20%カーボニックマセレーションを行い、果実のフレッシュさを引き出しています。

樽熟成:シャルドネ、バルベーラ、バローロ
一方でシャルドネ、バルベーラ2種、バローロ3種には樽を使用しています(スタンダードのバルベーラは数ヶ月程度の使用)。哲学であるバランスも意識しているので、容量や形状、木の産地、新樽、旧樽など様々な樽を使用しています。

長期の樽熟成より瓶内熟成を重視
――一般的にはどういう使い方が多いですか?

決まった使い方はありません。毎年バランスは変化するので熟成途中で樽を頻繁に変更します。小樽から大樽に移すこともあります。熟成期間に関しては、歴史的に長期の樽熟成はしていません。逆に瓶内での長期熟成を行うスタイルです。樽で十数ヶ月熟成した後、20ヶ月ほど瓶内熟成させています。

ラ モッラ村だけで造られたフラッグシップバローロ「モンファレット」
私たちのバローロは3種類あり、中でもモンファレットはワイナリーを代表するワインです。いわゆるクラシック バローロは各地域の畑をブレンドさせたものですが、モンファレットはそのような特徴は持っていません。なぜなら、全てラ モッラのネッビオーロを使用しているからです。

標高など条件が異なる畑をブレンドしているので、ラ モッラを表現したバローロと言えるでしょう。繊細で女性的なラ モッラの個性が現れています。

ラ モッラのクリュバローロ「ガッテーラ」
カスティリオーネ ファッレットのクリュバローロ「エンリコ VI」

モンファレットが柔らかさを重視する一方で、クリュ2種はリッチさや力強さを求めています。クリュバローロ「ガッテーラ」は、モンファレットの丘にある樹齢50年ほどの限定された場所で造っています。特別な個性を持つクローンを表現するためのワインですが、樹齢の経過や温暖化の影響で味わいが変わってきています。同じスタイルを生むために、ガッテーラの中でも異なる場所のブドウを用いるなど微調整し続けています。

唯一ラ モッラ以外の畑で造るクリュバローロが「エンリコ VI」です。私の祖父が1959年に購入したカスティリオーネ ファッレット、MGAヴィッレーロの畑です。全部で2.2ヘクタール所有しています。

バローロで造りバローロ同等の熟成期間!単一畑バルベーラ「フンターニ」
――単一畑のバルベーラも香り高くて素晴らしいですね。

フンターニは1958年にバローロに植樹されたバルベーラです。フレッシュさを保ちながら凝縮感に溢れていますよね。樽熟成期間はバローロに近く約16ヶ月です。市場に出る時期は同じヴィンテージのバローロとあまり変わらないです。

時代の変化に適応しながら伝統のエレガンスを継承

食事との相性を考慮し、チームで議論を深めてワインのスタイルを決定
食事と一緒に楽しめるようなワインを造ることも大事にしています。醸造後にブレンドしてサンプルを造りますが、醸造所だけでなく自宅に持ち帰って試飲をします。最初は良い出来だと思っても、食事と合わせると全く違うイメージが湧いてきたりするんです。

――アルベルトさんが一人でワインのスタイルを決めているのですか?

いつも複数人で決めています。一人だけの意見を通すのはリスクがありますし、正しい行動ではないと思います。長年一緒にワインを造ってきたエンリコ(先代)、畑担当と話し合って決めています。父のジョヴァンニもテイスティングしますし、たまに外部のコンサルタントも来ます。

時代の変化に応じながら伝統的なスタイルを実現
――約680年も続く造り手がスタイルを貫くのは難しいと想像します。

長い歴史の中で物事が変わることは実際にあります。他の数百年続く生産者を見ても変わっていないところはありません。地球温暖化が叫ばれる今、50年前と同じ造り方をしたら全く違うワインができますよね。

その中で、私たちの特徴であるエレガンスやフィネスは決して変えてはいけないと考えています。革新があってこその伝統と言いましょうか、長年継承してきたエレガンスを保ち続けるためには何かを変えないといけません。伝統的なスタイルを実現するために手法を微調整していくことが大切です。

――老舗ならではの気遣いですね。

一気に全てを変えるのではなく、徐々に自分たちが目指す方向へ飲み手が気付かない程度に進んでいくこと。それは世代や家族が描く表現でもあると思います。そのため、人やワインが変わっていくことは当然ですし必要なことなのです。

フレッシュで伸びやかな酸が広がるミネラル豊富なアルタランガ

アルタ ランガ ヴィアヴェンティ メトド クラッシコ

アルタ ランガ ヴィアヴェンティ メトド クラッシコ

アルベルト:
「私の父が1988年に造り始めたメトドクラシコ アルタランガです。まだランゲのブドウで泡が造られていなかった頃に誕生したワインです。Via 20 Settembre(ヴィア ヴェンティ セッテンブレ)という道に自宅とセラーがあり、そこでアルタランガプロジェクトが始まったのでヴィアヴェンティと名付けられました。ピノ ネロ80%とシャルドネ20%、ドサージュゼロ、最低50ヶ月の瓶内熟成で造られています。初リリース時の生産本数は1000本程度で、徐々に増やして現在は7000本程度です。最近畑を拡大させたので、最大で1万本を生産できる可能性はあります。しかし、今植樹しているところですし熟成に50ヶ月を要するので、生産本数が増えるのはだいぶ先の話ですね」
試飲コメント:麦わら色。香り高くミネラルを感じるアロマ。フレッシュで伸びやかな酸が広がり、リンゴやドライフルーツなどの風味があります。飲み応えもありバランスに優れた味わいです。

バローロ、ランゲ、ロエロの畑で造られる骨格に優れたアルネイス

ランゲ アルネイス

ランゲ アルネイス

アルベルト:
「バローロを中心に赤ワインをメインに造っている私たちですが、実はアルネイスもワイナリーを代表するワインの一つです。私たちはブルーノ ジャコーザたちと協力して大学と実験を行うなどしてアルネイスを復活させました。実はバローロエリアでアルネイスを植樹したのは私たちが最初なんです。1986年の出来事でした。このワインは、バローロ、ランゲ、ロエロの3つの畑をブレンドして造っています。標高、土壌、斜面、向きなど特徴の異なるブドウが調和して、バランス感に優れたワインに仕上げています。醸造はステンレスタンクと一部セメントタンクを使用しています。とてもフレッシュで、カモミール、桃、メロンを感じられる直線的な味わいです」
試飲コメント:明るい麦わら色。花の蜜、カモミール、苦みのある香り。フレッシュでありながらボリューム感のある骨格があります。香り同様の味わいに加え、ミネラル感やナッツのニュアンスを感じます。

リッチでクリーミーな味わい!熟成ポテンシャルを秘めた単一畑シャルドネ

ランゲ シャルドネ エリオーロ

ランゲ シャルドネ エリオーロ

アルベルト:
「エリオーロという名前は太陽の丘という意味を持つギリシャ語から由来しています。所有畑の中で最も日照時間が長い丘で造られています。生産本数は年によりますが、およそ4700本程度です。シャルドネはアルネイス同様に1986年に初めて植樹しました。30年ほど造り続ける単一畑シャルドネです。トノーでアルコール発酵をし、約10ヶ月間樽で熟成させます。その後瓶詰めを1年間行った後リリースします。リッチでクリーミー、完熟したパイナップル、乾燥したバナナ、柑橘類、燻製ナッツ、バターを感じる味わいです。熟成ポテンシャルを秘めた逸品です」
試飲コメント:黄金色。バニラやナッツ、バナナ、樽の香り。口に含むと柔らかく力強い風味が広がります。後口まで酸が持続し、飲み疲れない味わい。

森の果実と柔らかいタンニン! 7、8年後も楽しめる熟成型ドルチェット

ドルチェット ダルバ

ドルチェット ダルバ

アルベルト:
「バローロ同様に最初の頃から造ってきたドルチェット ダルバも私たちにとって重要なワインです。ワイナリーの歴史の一部ですし、自分自身大好きな品種です。ネッビオーロと違ってイタリア国内で愛されるワインですが、どんな料理にも合わせられるし日常的に楽しめる農民のワインです。しかし、実はものすごくポテンシャルを秘めるワインでもあるんです。若いうちに飲むのが基本ですが、酸もしっかりあるしバランスに優れているので、7年、8年後に飲み頃を迎えられる素晴らしいワインです。フレッシュさも楽しんでもらいたいので、全てステンレスタンクだけで造っています。使用する畑は2ヶ所あり、1ヶ所はバローロエリアです」
試飲コメント:ルビー色。ダークチェリーなど森の果実の香り。その香り同様の果実感と柔らかいタンニン、苦みのある味わいです。全体的にしなやかで落ち着きのある印象です。

豊かな果実味とタンニンが調和する飲み心地の良いバルベーラ

バルベーラ ダルバ

バルベーラ ダルバ

アルベルト:
「アルネイス同様に、特徴の異なる各地の畑(バローロ、ランゲ、ロエロ)のブドウをブレンドして造っています。それによってバランス感に優れた味わいに仕上がっています。このバルベーラは、リリース後数年のうちに楽しめるように5、6ヶ月間のみの樽熟成で造っています。バローロと同じように、新樽、旧樽、小樽、大樽、様々なタイプの樽を使用しています」
試飲コメント:濃い紫色。プラムやセージ、スパイスなど豊かな香り。果実味豊かでふくよかな味わい。柔らかいタンニンが綺麗に溶け込んだ飲み心地の良さがあります。

滑らかな舌触りと優れたバランス感! バローロで造る単一畑バルベーラ

バルベーラ ダルバ フンターニ

バルベーラ ダルバ フンターニ

アルベルト:
「バローロエリアにある単一畑のバルベーラです。その畑の下に自然の泉があるため、泉を意味するフンターニと名付けています。畑の広さは1.5ヘクタール、樹齢は約70年です。1本の樹に3つの房しか出さないので、凝縮感溢れる味わいがあります。それでいてフレッシュさも保っているので、決して重たくはないです。醸造はバローロと似ていて、16ヶ月樽熟成をした後、12~15ヶ月瓶内熟成をしています。15年後も楽しめる長期熟成ポテンシャルを秘めたバルベーラです」
試飲コメント:濃く深みのある紫色。凝縮果実、ドライフルーツ、ミネラルの香り。シルキーで滑らかな舌触り。樽のニュアンスがありながらも果実感やスパイスと見事に調和した持続性のある味わい。

フレッシュさと奥行きを兼ね備えたランゲ ネッビオーロ

ランゲ ネッビオーロ
ランゲ ネッビオーロ

アルベルト:
「ランゲ ネッビオーロはバローロの導入部として考えていただきたいワインです。各地の畑のブドウを個別で醸造し、最後にブレンドしてバランス感を引き出しています。品種そのもののポテンシャルを表現するために、樽を使わず、ステンレスタンクとセメントタンクのみで醸造しています。サクランボやイチゴなどフレッシュな赤い果実、早めに飲める柔らかさがありながら品種特有のタンニンが感じられる味わいです。樹齢は若干若めで、古くて30年です。バローロの畑で8年以内のものは全てランゲ ネッビオーロとして使用しています」
試飲コメント:明るいルビー色。イチゴ、ラズベリーなどの赤系果実とミネラルの香り。フレッシュで若々しさと奥行きを兼ね備えた味わいです。

ラ モッラ村だけで造られるコルデロのフラッグシップ バローロ

バローロ モンファレット

バローロ モンファレット

アルベルト:
「バローロ モンファレットは最もワイナリーを代表するワインで、ずっと昔から造り続けるバローロです。クラシックバローロというと、各地のブドウをブレンドして造るバローロを指しますが、私たちはそのような特徴は持っていません。というのも、使用する畑が全てラ モッラだからです。しかし、標高など条件の異なる畑をブレンドしているので、ラ モッラを代表するバローロと言えるでしょう。繊細で女性的と評されるラ モッラの個性を持っていて、5、6年経ってから味わえるバローロだと思います。これまでワイナリーとして長期間の樽熟成は行っていません。逆に樽熟成後の瓶内熟成を長期に行うことが私たちのスタイルです」
試飲コメント:ルビー色。小さな赤系果実、ドライフルーツ、スパイス、花など複雑でバランスに優れた香り。チャーミングさもあります。口に含むと滑らかなタンニンとピュアな果実が広がります。

洗練された上品な味わいのクリュ バローロ ガッテーラ

バローロ ガッテーラ

バローロ ガッテーラ

アルベルト:
「MGAガッテーラのクリュバローロです。モンファレットは柔らかさが特徴ですがクリュであるガッテーラとエンリコは力強くリッチなワインです。畑の大部分はモンファレットに使用しますが、樹齢50年ほどの特に古いブドウをガッテーラに使用しています。特別な個性を持つクローンを表現するためにクリュバローロとして造っています。初ヴィンテージは1997年、年間生産量は6000本程度です。口の中で直線的に広がる味わいが特徴です」
試飲コメント:ガーネット色。凝縮果実、ドライフルーツ、スパイスの複雑な香り。口に含むと滑らかなタンニンとフレッシュな酸が広がります。飲みやすく洗練された上品な味わいが持続します。

カスティリオーネ ファッレットで造る骨格とバランスに優れたクリュ バローロ

バローロ エンリコ VI

バローロ エンリコ VI

アルベルト:
「バローロ エンリコは唯一ラ モッラで造らないクリュバローロです。畑はカスティリオーネ ファッレットのヴィッレーロにあります。22ヘクタールあるヴィッレーロには18の生産者がいます。私たちはそのうちの10分の1、2.2ヘクタール所有しています。祖父が1959年に購入した中央にある畑です。その年に祖父の6番目の息子エンリコが生まれたため、バローロ エンリコ VIと名付けました。土壌はガッテーラよりも3倍鉄分が含まれていて、石灰も混ざっています。土や血のニュアンスを感じると思います。力強く、タンニンが口の中で広がります」
試飲コメント:ガーネット色。フレッシュ果実から凝縮果実、ドライフルーツまで様々な果実のニュアンス。花の蜜やミネラル、スパイス、ハーブの香りもあります。味わいは香り同様で複雑。タンニンは鋭く、骨格に優れています。バランスの良さも特徴の一つです。

インタビューを終えて

このインタビューの後にラ モッラ村に行く機会に恵まれました。高標高で知られるラ モッラですが、実際に訪れると数字以上の高さを感じ、そこから見る畑は絶景でした。コルデロ ディ モンテツェモロのバローロが持つ香り高くエレガントな味わいは、あの標高からも来ているのだと実感できました。

彼らのフラッグシップ「モンファレット」は、エレガントでありながら素晴らしいバランスです。今飲んでも5年寝かせても楽しめる気軽さと複雑さを兼ね備えた味わいだと感じました。ラ モッラのクリュ「ガッテーラ」は洗練された上品な味わい。それでいて飲みやすさもあり感動しました。あのラ モッラ村からの景色を見ながら味わいたくなりました。

バローロ(ネッビオーロ)以外にもアルタランガ、アルネイス、シャルドネ、ドルチェット、バルベーラはどれも品種と造り手の個性が現れていました。全て美味しくどのワインも大変お勧めですので、ぜひコルデロ ディ モンテツェモロのワインをご堪能ください。