■ 2014年4月10日 コルテ アウラ社訪問 | |||||||||
コルテ アウラとの出会いは2014年のヴィーニタリ。直輸入しているヴィーニャ デル ラウロ(ロンコ デイ タッシ)のブースで、エンリコから「友人が造っているフランチャコルタがあるんだけど、飲んでみない?まだ全然新しい造り手なんだけど、けっこういいから。」と勧められたのがきっかけです。 | |||||||||
■「最高品質のフランチャコルタを造る」すべてはここから始まったコルテ アウラ | |||||||||
コルテ アウラはフランチャコルタの西側エリア、アドロに2010年設立。パドヴァ出身のフェデリコさんと、建築業を営むお母さんのフェデリカさんの「最高品質のフランチャコルタを造る」という強い情熱のもとにコルテアウラは誕生しました。
フランチャコルタはスティルワインと比べて醸造過程が複雑。瓶内二次発酵、さらに最低熟成期間が18ヶ月間(実際はコルテアウラはブリュットが20ヶ月間、サテン、ロゼ、デミセックは24ヶ月間)。つまり最初のワインをリリースするまでにはたくさんの時間と仕事が必要になります。ワイン造りに関して素人だった二人がこの高いハードルを越えられた理由、それは「最高品質のフランチャコルタを造ってみせる」というゆるぎない情熱があったから。 会計士の仕事をしていたフェデリコはヴィーニャ デル ラウロ(ロンコ デイ タッシ)のもとでワイン造りを学びました。同時にフランチャコルタのエキスパートをコンサルタントに迎え、より高みを目指していきます。 |
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■初リリースのフランチャコルタ サテンが『ガンベロロッソ2014』でいきなり最終選考に残る2ビッキエリを獲得 | |||||||||
コルテアウラの初リリースは鮮烈。『ガンベロロッソ2014』でサテンがいきなり最終選考に残る2ビッキエリを獲得したのです。「発表されるまで何も知らなかった」とフェデリコは言います。「でもトレビッキエリじゃなくてよかった。」とも。生まれたばかりの小さなワイナリーにとっては負担にもなりかねないオーダーが容易に想像できるからです。
いずれにしても最終選考に残ったということはコルテ アウラの品質の高さが認められた証。 コルテアウラの畑は西側エリアのアドロ、エルブスコ、コルテフランカに所有。いずれも氷堆積で造られたミネラル豊かな土壌の丘陵地にあります。異なる場所に畑を分散して所有することは高い品質を安定して維持できること、そしてワインに複雑味を加えるという意味で重要だと考えています。 コルテアウラのフランチャコルタは現在、ブリュット、サテン、ロゼ、デミセックの4種類。ブリュットとサテン、デミセックはシャルドネ100%、ロゼはシャルドネとピノネーロから造られます。ブリュットは「スパークリングワインとしての好ましさ」と「複雑味と明確さ、かつ心地よさ」を、サテンは「食事と一緒に味わえる繊細さとエレガントさ」を重視。ミネラル豊富な土地で造られるシャルドネがそのスタイルを表現しています。 |
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■ワインの品質をトータルに造りだすことへのこだわり | |||||||||
コルテアウラはワインそのものの品質はもちろん、ボトルやラベルデザインも含め、最高品質のフランチャコルタとしてトータルに造りだすことにこだわっています。
ワイナリーのシンボルマークのカメをモチーフにしたラベル、ワインのタイプごとに色調を変え、よりワインのイメージが伝わりやすくなっています。ブリュットの色はアルマーニがとりいれた「verde chartreusa」。繊細でエレガント、それでいて親しみやすさを感じさせるブリュットにピッタリの色になっています。 このデザインと色を決めるまで、デザイナーからいくつもの案を出してもらったのだそう。それをフェデリコとお母さんのフェデリカさんがあーでもない、こーでもないと言って、最終的に決めたのがこのデザイン。洗練された中にも温かみがあり、オリジナリティがあるとても素敵なデザインだと思います。 私たちが訪問した時、カンティーナは醸造設備があるだけで事務所や貯蔵庫などはまだ工事中でした。カンティーナを訪れる人がゆっくり試飲できる部屋のイメージもお母さんのフェデリカさんにはすでに出来上がっているようで、完成したらまた訪れてみたいと思います。 |
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■「スパークリングワインとしての好ましさ」と「複雑味と明確さ、かつ心地よさ」のブリュット | |||||||||
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■「食事と一緒に味わえる繊細さとエレガントさ」を表現したサテン | |||||||||
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■「ビロードのようになめらかなエレガントな味わい」のロゼ | |||||||||
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■訪問を終えて | |||||||||
偶然の出会いでしたが、ヴィーニタリで飲んでとにかく美味しかったのと、ヴィーニャ デル ラウロのオススメならば間違いないだろうということでワイナリーを訪問。「全てにおいて最高品質のものを造りたい」という、二人のフランチャコルタへの熱い思いがまさに今、実を結びつつある、そんな印象を受けました。
パワフルなお母さんのフェデリカさんは建築業を営み、月の半分はサルデーニャ島で別荘の建設と販売に走り回っているのだそう。その事業が順調に進み、かねてからフェデリコさんとともどもやりたかったワイン造りの夢を実現させたとのこと。これからの発展が本当に期待できる造り手です。 |
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2014年4月10日 コルテ アウラ社訪問
2014/04/10