洗練された香りと上質の飲み心地を持つ珠玉の白

カイアロッサが極少量造る洗練された香りと上質のコクと飲み心地良さを持つ珠玉の白ワインです。若き醸造家ドミニク ジェノー氏によるヴィオニエ65%、シャルドネ35%のブレンドです。畑は「ポデーレ・セッラ・アル・オーリオ」、「ポデーレ・レ・ラーメ」、「ポデーレ・ノコリーノ」の3つのエリアで構成されます。標高150～250メートルの急斜面に位置し、石灰質を含む粘土質土壌と鉄分を多く含む石が混じった砂質の土壌です。2007年がファーストヴィンテージで収穫年の特徴により絶妙にブレンド比率が変わります。

品種の個性を追求した醸造

ビオディナミ農法で栽培されたブドウ樹は1ヘクタールあたり30ヘクトリットルの収量にとどめています。収穫は8月下旬に手摘みで選別しつつ行います。セラーに運ばれたブドウは更に細かな選別がかけられ、質の高いブドウの実を醸造に使います。全房を直接プレスします。

50ヘクトリットルのオークの大樽、トノーとステンレスタンクで自然酵母のみを使い品種ごとに個性をゆっくりと引き出す為に約60日かけて醗酵を行います。収穫年に応じて、3 5ヶ月間、週1 3回、酵母のバトナージュ（攪拌）を行います。フランス産のバリックとトノーでそれぞれを約10カ月間熟成させた後、アッサンブラージュして2ヶ月間セメントタンク内で熟成しリリースされます。

トスカーナの良いレストランでしか使われない数少ないワイン

2016年11月に栽培醸造責任者のドミニク ジェノー氏と試飲しました。「2013年はクラシックな年で果熟も比較的スムーズに進みました。収穫は8月20日前後にスタートしました。バトナージュをする事でシャルドネのふくよかさとミネラル感が際立ちます。生産本数がとても少ないので地元からトスカーナの良いレストランでしか使われていないワインです。」と教えて下さいました。

完熟果実の香りとみずみずしい果実感が広がるエレガントな味わい

輝きのある麦わらのトーンに黄金色のグラデーションが魅力的な色調です。パパイヤやマンゴーのトロピカルフルーツの完熟した印象に菩提樹の蜜と石灰やミネラルの涼しげなニュアンスが美しく寄り添う香りです。飲むと円やかでみずみずしい果実の豊かさ、骨格のしっかりとしたボディを上品に包み込む繊細な樽のニュアンスがあり実に心地よい飲み口です。

中盤から広がる伸びやかなミネラルと酸が、このワインを美しいシェイプに磨きあげています。バランスの取れたエレガントな味わいは平目やオマール海老、帆立のグリル等と素晴らしい相性が楽しめます。トスカーナの限られたレストランで提供される、味わい深いカイアロッサビアンコ。是非一度お試し下さい。

シャトージスクールが所有する自然派トスカーナ

トスカーナ州のティレニア海を見下ろすリパルベッラの丘陵地に位置する、鮮やかな赤色のワイナリー「カイアロッサ」はボルドーメドック地区マルゴー村の名高い格付けシャトー、シャトー ジスクールとシャトー デュ テルトルのオーナーであるエリック アルバイダ イエルヘルスマが2004年から所有しているカンティーナです。

注目の若手醸造家ドミニク ジェノー氏

醸造とワイナリーを管理するフランス人のドミニク ジェノー氏は、ボルドー大学在学中にシャトー ジスクールでの醸造実習と、ブルゴーニュの綺羅星の生産者「エマニエル ルジェ」で醸造学を学びました。大学卒業後、2006年、わずか26歳の若さでカイアロッサの醸造責任者に抜擢された注目の醸造家です。彼の誠実で緻密な技術がワインからは感じられます。

様々な土壌に合わせた11種類のブドウで造る緻密なワイン造り

ビオディナミ農法を取り入れ栽培、醸造を行っています。14haの畑にはトスカーナ、ボルドー、ローヌの地域の異なる11種類のぶどうが栽培され、かつては海であったミネラル豊富なさまざまなバリエーションを持つ地質に適したぶどうがモザイクのように植えられています。クローン毎に栽培、醸造、熟成を行い、緻密な実験が日々繰り返されています。自然でバランスのとれた土地の生態系を目指す、カイアロッサは厳しい規定で知られる自然派ワインの認証団体、「エコセール」や「デメテール」からも認証を得ています。

イタリアにもフランスにもない新しいスタイルの自然派スーパートスカン

イタリアでも注目され始めているカイアロッサは2002年が初ヴィンテージです。オルネライア、イゾレ エ オレーナなど、トスカーナのトップワイナリーを始め、数々のワイナリーでコンサルタントを行っているアンドレア パオレッティ氏を招き、さらなる質の向上が期待されています。自然に基づいた伝統的な思想と現代の思想が融合する、イタリアにもフランスにない全く新しいスタイルで造られるスーパータスカンの「カイアロッサ」は今後の成長がますます期待されます。