マルケ州で海洋性と山岳性の気候に恵まれた最高のテロワールでワイン造りを行う伯爵家ワイナリー、イルポレンツァの「A.BP メトド クラッシコ ブリュット」です。ワイン名のA.BPは創業者アルド ブラケッティ ペレッティ（Aldo Brachetti Peretti）伯爵から命名されています。ピノ ネロを使用して、2013ヴィンテージは瓶内二次発酵をなんと72ヶ月実施。クリーミーで上質な泡に淡いピンクが輝く色調。ザクロや野イチゴ、シクラメン、トースト香などの複雑な香り。フレッシュで調和が取れた芳醇で魅力的な味わい。エレガントで高貴な長期熟成スパークリング「A.BP」是非お楽しみ下さい。

伝説のエノロゴ、ジャコモタキスと立ち上げたイル ポレンツァ

イルポレンツァは、マルケ州トレンティーノ市の美しい丘陵地にあるワイナリーです。ローマ教皇ピウス9世の末裔であるペレッティ伯爵と彼の友人であった伝説のエノロゴ、ジャコモタキスと二人三脚で2001年に立ち上げました。伯爵の土地を一目見たジャコモタキスがこの地のポテンシャルを見抜き、ボルドー品種でのワイン造りを決意。マルケでしかできないスーパートスカンを超える新たなワインを生み出してきました。巨匠亡きあと名醸造家カルロ フェッリーニが引き継ぎ、そのワイン哲学を守り続け、マルケの素晴らしいポテンシャルを誇る土地で造る洗練された味わいを送り出しています。

36ヶ月→60ヶ月→72ヶ月熟成と年々進化

A.BP.はカルロ フェリーニがイル ポレンツァに着任した直後に始めたスパークリングワイン造りをエレガントに進化させた逸品。カルロ フェリーニは普段から有名メゾンの泡に舌鼓を打っている、シャンパン愛好家の伯爵用にピノのスパークリング造りを提案。翌年伯爵と社内のエノロジストたちは、メトード クラシコ（シャンパーニュ方式）による卓越したワインを造ることを目指しました。こうして社内のエノロジストとカルロ フェッリーニとの技術的なコラボレーションによるA.BP.が2011年に誕生。澱とともに36ヶ月熟成（2011年）、60ヶ月熟成（2012年）、72ヶ月熟成（2013年）と、年々進化を続けたワイン造りを行っています。

フレッシュで調和の取れた芳醇で魅力的な味わい

ブドウはピノ ネロを使用。畑は標高150ｍにある石灰質堆積物に富んだ沖積の土壌。8月の第2週にブドウを手摘みで収穫。ソフトプレスしてフリーランジュースを分離。14度のセメントタンクで発酵。澱とともに最低72ヶ月間瓶内熟成させています。玉ねぎの皮のような淡いピンクが輝く色調。クリーミーで上質な泡に、ザクロや野イチゴ、シクラメン、トースト香などの複雑な香りが広がる。フレッシュで調和の取れた芳醇で魅力的な味わい。魚介や甲殻類、セミハードチーズ、ソフトチーズ、魚のリゾットと良く合います。

ローマ教皇の末裔である貴族ペレッティ伯爵が2001年にマルケで創業

イル ポレンツァは、アドリア海から内陸に約25キロ程入ったマルケ州アンコーナ南部にあるトレンティーノ市の緩やかな美しい丘陵地に位置しています。この地は海洋性と山岳性の気候を併せ持つミクロクリマ（微気候）が存在し、高級ワイン造りには最高のロケーションにあります。、土壌への情熱と最高の栽培技術を追求するために、たゆまぬ努力と研究を日々重ねています。

オーナーは、ローマ教皇ピウス9世の末裔である貴族アルド ブラケッティ ペレッティ伯爵で、約20年以上前にアンティッシ マッティ女王より譲り受けた総面積200ヘクタールの誉れ高き土地でワイナリーを2001年に創業させます。創業時15ヘクタールだったブドウ畑は現在約60ヘクタールにまで広がり、元々植えられていたトレッビアーノ、サンジョヴェーゼなどの他に国際品種のブドウを主としたワイン造りがなされています。

石油エネルギー事業で大成功を収めた伯爵一家

貴族ブラケッティ家の始まりは、ヴェネトから来たマルケ地方の由緒ある家柄で、その起源は1200年まで遡ります。1933年から石油、エネルギー事業を展開し、イタリアエネルギー業界の重鎮として偉大なる発展と成功を遂げていきます。アルド ブラケッティ ペレッティ伯爵は余生をワイナリーに捧げたいと思い20世紀後半に出身のマルケ州でワイナリーの立ち上げに着手、祖父テバルドの家系の伝統を引き継ぐことになりました。

「サッシカイア」の産みの親ジャコモ タキス氏と二人三脚で造り上げたワイナリー

伯爵と共にワイナリーの構想を練っていた友人こそ「サッシカイア」、「ソライア」、「ティニャネロ」を産み出したスーパートスカンの父、他ならぬあの故ジャコモ タキス氏でした。

マルケでしか出来ないスーパートスカンを超える新たなワイン造り

当初、伯爵はワイン造りを趣味程度と考えていましたが、1998年に畑を目にしたジャコモ タキス氏は綿密に土壌やブドウのクローンの分析に奔走、この地の素晴らしいポテンシャル、適応するブドウがボルドー品種である事に辿り着きます。それを聞いた伯爵はここマルケでしか出来ないスーパートスカンを超える新たなワイン造りへの情熱を燃やす事となり、タキス氏と共にワイナリー「イルポレンツァ」として運営していくことを決めます。ボルドーと同じように醸造設備を備えたシャトーを建設、ボルドーと同じ品種で遜色のない最高品質のワインを造る。まさにジャコモ タキス氏と二人三脚で造り上げたワイナリーと言っても過言ではありません。

ファーストヴィンテージで『ドゥエミラヴィーニ』最高評価のチンクエグラッポリの華々しいデビュー

ワイナリーをスタートさせる前の伯爵は「ワインは口に含むだけで飲みこまず、コーヒーは飲まない」という拘りを持っていましたが、それが功を奏し、「伯爵の舌は汚染されていない。美味しいワインを見極める素晴らしい味覚がある」と気難しいジャコモ タキス氏を納得させ、二人で本格的にワイナリーをスタートさせるきっかけとなった興味深いエピソードもあります。

ボルドーの格付けシャトーを思わせるような中世風の美しい趣ある壮大なワイナリー

ワイナリーははまるでボルドーの格付けシャトーを思わせるような中世風の美しい趣ある壮大な造りです。畑ではタキスの考えの下、高密植栽培でブドウの凝縮度を高め、厳しい選果で品質の良いブドウのみを収穫するスタイルが採られ最新の醸造設備でボトリングされます。ファーストヴィンテージ2001年のイルポレンツァがいきなり『ドゥエミラヴィーニ』で最高評価のチンクエグラッポリを獲得し華々しいデビューを飾りました。それ以後もイタリア国内外で常に高い評価を得ています。

2007年からはイタリア最優秀エノロゴなど数多くの功績をもつカルロフェッリーニ氏が後を継いでいます。カルロフェッリーニ氏が着任した2007年には『ガンベロロッソ』最高賞トレビッキエーリを獲得する等、年々その素晴らしい可能性を見事に表現しています。