ピエモンテの名門中の名門、ピオチェーザレのクリュバローロ「オルナート」。『ガンベロロッソ』2021年版において年間最優秀赤を獲得！（2016Vintage）『ガンベロロッソ2023』で最高賞トレビッキエリ、『ヴィタエ2023』で最高賞4ヴィティ、『ジェームズサックリング』で96点、『ワインアドヴォケイト』で94点を獲得しています！（2018Vintage）

「セッラルンガのエリアが持つ特徴が良く表現されたワイン」

2017年11月、ピオチェーザレ社のピオ ボッファ氏の娘で次期当主フェデリカさんにお話を聞きました。「十分な日照量のある単一畑「オルナート」のバローロです。確りと熟したブドウだけを選んで造っています。凝縮感がありながらも、現時点でも楽しめるバランスの良さがあります。と同時に確りとした力強さがあるので長期熟成にも耐えうるポテンシャルが感じられます。セッラルンガのエリアが持つ特徴が良く表現されたワインだと思います。特に畑仕事も気を配っていて、繁忙期だけ人を集めるようなことはせず、常に12～13人のチームで「オルナート」の畑を管理します。良い品質のブドウを得る為にグリーンハーベストを行います。「品質をいかに保つかを」考えています。特に2017年のように生産量が50%減の年でも、更にブドウを厳選して「オルナート」の質を保つようにしています。醸造法はバローロ、バルバレスコと同じく伝統的大樽と一部旧樽のバリック（15～20％）で醸造します」と話してくれました。

優良年のみ ボトリングされる単独所有畑「オルナート」

ピオ チェザーレが単独所有する単一畑のブドウのみから造られたバローロです。優良年のみ ボトリングされる限定キュヴェとなっています。深いルビー色でブラックベリーの豊かな果実感にスパイスとレザーのニュアンスが綺麗に重なります。飲むと、力強く厚みがある果実感は、緊張感と美しさに満ちていて隙が無くエレガントなスタイルです。タンニンは豊富ですが非常にキメ細やかで、若いうちからも楽しめるバランスの良さがあります。中盤からバニラやスパイスの風味が広がり、タンニンとオークの風味が心地よく溶け合っています。長期熟成で更なる向上が期待できる芯の強さも備えた偉大なバローロです。

ワインガイド評価

『ガンベロロッソ』点（2016ヴィンテージ）

強烈、そして豊かに表現された見事な個性のバローロオルナート2016年。小さい赤い果実、甘草の美味なトーンが口の中で桁外れに長く、そしてハーモニーを持って広がり、厳格さの輝きの広がりがその魅力と重要さを増していく。我々にとってこの素晴らしいオルナートが今年の年間最優秀赤ワインだ。

1881年創業の偉大なカンティーナ

ピオチェーザレは1881年にピオ チェーザレが創業したカンティーナです。バローロやバルバレスコ、バルベーラ、他のピエモンテのワインの偉大なポテンシャルや品質についてかなり早い時点から確信をもっていた人物で、1800年代後半において、テロワールを重んじたり、ワインの品質につて非常な厳しさを持って取り組んだ人物としては本当に先駆けともいう人でした。

バローロエリアの銘醸畑を所有

5代目となるピオチェーザレファミリーは、古いカンティーナで伝統的なピエモンテのワインを造り続けてきた生産者です。カンティーナはローマ帝国時代、紀元前50年にさかのぼることができるカンティーナで、近年膨大な投資をしてこのカンティーナとその設備を新しくしました。

ピオチェーザレが所有する畑のほとんどが評価が高い銘醸畑で、50ヘクタール以上を所有しています。バローロのエリアにはオマットのエステート、セッラルンガダルバにコロンバーロの畑を、グリンザーネ　カブール村にはグスタヴァの畑を、ラモッラ村にはロンカリエの畑を、バローロノとヴェッロの間にラヴェラの畑を所有しています。

長年の取り組みによりピエモンテの生産者として傑出した地位を築く

バルバレスコエリアでは、イルブリッコエステート、トレイゾにサンステファノの畑、ディアノダルバやシニオやトレッゾの村に他にも畑があります。これらの自社畑に加えて、何世代も渡り、様々な観点からブドウ栽培の運営に関わりながら、ブドウ栽培を農家にお願いしています。

ワインは、近代的な醸造技術とこの地の伝統的手法の両輪で醸造、熟成されています。適切な熟成（大樽だったり、バリックだったり）をワインに施した後、瓶熟させリリースされています。このような古くからの取り組みにより、ピエモンテワインの生産者として傑出した地位を築いています。