メドック格付け第一級シャトーを所有するバロン フィリップ ド ロートシルトが、本拠地ボルドーで手掛けるカジュアルワイン「ムートン カデ ルージュ」です。1930年にシャトー ムートン ロートシルトのブドウが不作となり、リリースできなかった年に生まれた誕生秘話を持つ、ムートン直系のワインです。この「ルージュ」はシリーズの中でも最もスタンダードな赤ワイン。フレッシュ感はありつつもアロマと同様に濃密な果実味と、柔らかく熟した緻密なタンニンが溶け合った魅惑的な味わい。リッチながら洗練されたシルクを思わせる滑らかな飲み心地です。

最良な区画で収穫した、選びぬかれたブドウを使用

ムートン カデが貫くただ一つのスタイルは、世界中のお客様と「ワインを飲む感動」を共有することです。そのために高品質なワイン造りを追求し、最新の技術の投入、最良な区画で収穫したブドウをブレンドし、一定の高いクオリティを保ち続けています。ムートン カデに求める厳格な品質基準を満たすために的確なブドウ栽培を行い、それぞれの区画において定期的にブドウをテイスティングし、最適な収穫日を決めます。こうして選びぬかれたブドウだけが、ムートン カデに使用されることが許されます。

シルクを思わせる滑らかな舌触り

ムートン カデ ルージュは、2019年ヴィンテージよりHVE認証（Haut Valeur Environnemental=環境価値重視）を獲得しています。ブドウはメルロ65％、カベルネ ソーヴィニヨン20％、カベルネ フラン15％を使用。外観はやや深みのあるルビーレッドの色調。グラスに注ぐと、熟したカシスやブルーベリー、ブラックチェリーなど黒系果実の甘いアロマが溢れ出します。時間が経つにつれてより果実の甘さが増し、カカオやコーヒークリーム、シナモンなどのスパイス、トーストのような風味が現れ、複雑さが出てくるのも印象的です。口当たりは非常にスムースで、シルクを思わせる滑らかな舌触り。適度なミネラル感と心地よい酸が感じられます。

世界で一番愛されるボルドーワインブランド

ムートン カデは、1930年にメドック格付け第一級シャトー ムートン ロスチャイルドのブドウが不作となり、リリースできなかった年に生まれたという誕生秘話を持つ、ムートン直系のワイン。発売以来、高いクオリティーと時代に合った美味しさを追求し、今日では100ヵ国以上で発売され、世界で一番愛されるボルドーワインブランド（※）として知られています。 (※2018年 IWSR調べ)

フランス、ボルドーのメドック格付け第一級に君臨する、シャトー ムートン ロートシルト。そのシャトーを所有するのが、バロン フィリップ ド ロートシルト社です。ボルドーで培った一流のワイン造りの技術を活かして、カリフォルニアの重鎮ロバート モンダヴィとのジョイント ベンチャーであるオーパス ワンや、チリのコンチャ イ トロとの提携で誕生したアルマヴィーヴァなど、ニューワールドでも次々と銘酒を世に送り出し、高い評価を得ています。

メドック格付け第一級に君臨「シャトー ムートン ロートシルト」

メドックの格付けは1855年にパリ万博に際して制定され、今なお揺るぐことのないボルドーワインの指針として存在しています。160年以上の歴史の中でただ唯一、格付け変更が許されたシャトーが、シャトー ムートン ロートシルトです。フィリップ ド ロートシルト男爵が残した「われ一級になりぬ、かつて2級なりき、されどムートンは昔も今も変わらず」、という名句はあまりにも有名。「最高を目指すためにあらゆる努力を惜しまない」この姿勢こそがシャトー ムートン ロートシルトのスタイルとも言えます。

伝説となったジョイントワイン「オーパス ワン」「アルマヴィーヴァ」

シャトー ムートン ロートシルトを格付けシャトーに押し上げた伝説の人物、フィリップ ド ロートシルト男爵は、その卓越した先見の明によってアメリカ カリフォルニアに進出。カリフォルニアワイン界の重鎮、ロバート モンダヴィ氏とタッグを組んで1978年にワイナリーを設立し、夢のワインを生み出しました。それが「オーパス ワン」です。リリース以来世界の注目と熱狂を集め、世界屈指のプレミアムワインとしての地位を確立しました。続いて1997年に誕生したワインがアルマヴィーヴァ。世界中でも優れた品質のカベルネを生む土地を探してようやく見つけたチリの畑で、チリ最大規模を誇るワイナリー、コンチャ イ トロ社とのジョイントベンチャーにより生まれました。

世界のワイン界の序列を塗り替えるインパクト

こうしたジョイントワインの成功は、世界のワイン界の序列を塗り替えたと言われるほどのインパクトを与えました。ボルドーのみならず世界にまで活躍の場を広げたワインビジネスの展開こそが、シャトー ムートン ロートシルトが、他のボルドーシャトーや、格付け第一級シャトーと一線を画す所以でもあります。