トスカーナ特有のアンフォラ「オルチョ」を使用！創始者ディノ マネッティ氏へのオマージュ！

フォントディがアンフォラで発酵熟成する特別なサンジョヴェーゼ「ディノ」が入荷です！キャンティクラシコの中心パンツァーノ地区を代表する造り手であり、またスーパートスカン「フラッチャネッロ」でも世界的に知られるサンジョヴェーゼの名手フォントディによるアンフォラワインということで非常に注目を集めています。2016年は『アントニオガッローニ』93点、『ワインエンスージアスト』93点を獲得しています。

サンジョヴェーゼを極めたフォントディがアンフォラで造るワイン

サンジョヴェーゼの真髄と呼ばれる「フラッチャネッロ」の造り手フォントディが造るディノ。フォントディは、キャンティの歴史が始まって以来、サンジョヴェーゼだけでキャンティを造ることが許されなかった時代にもサンジョヴェーゼ100％にこだわり続けた造り手です。そして、エノロゴは「ミスターサンジョヴェーゼ」と呼ばれるフランコベルナベイ氏。このディノは、フォントディの創始者であるディノマネッティ氏へのオマージュとして2008年より生産が開始されました。

標高450メートルに広がる畑で造るサンジョヴェーゼを、頭の大きな円錐形の特徴的な形をしたオルチョと呼ばれるテラコッタ製のアンフォラで9ヶ月間自然発酵させた後、そのまま6ヶ月かけて熟成。年間生産量は2000本です。もともと赤土の土壌で瓦などを作っていたマネッティ家は材料が豊富で、その地から取れる土を使ってアンフォラにしています。同じ土壌から造られるブドウを、その土で作ったテラコッタで醸造するという、マネッティ家らしいワインです。

スパイシーなアクセントが効いたチェリーやプラムの癖のないフレッシュな果実味に、口当たり滑らかでハリのあるタンニンが感じられる力強さとエレガンスを兼ね備えた味わい。開くまで時間を要するため、デキャンタージュをお勧めします。

ワインガイド評価

『アントニオ ガッローニ』93点（2016ヴィンテージ）

2016年のディノは、テラコッタで熟成させたサンジョヴェーゼ 100％のワインで、心地よい芳香を持つアロマと鮮やかな酸が前面ある。アンフォラ仕上げのワインに典型的な仄かな還元香がワインに印象深い個性を与え、若々しいサンジョヴェーゼ特有の酸とタンニンを和らげる。ディノは、フォントディの他のワインとは極めて異なるスタイルを持つワインだが、それでも尚、独特の異彩を放つワインだ。飲み頃2021-2031年。（2019年8月）

『ワインエンスージアスト』93点（2016ヴィンテージ）

ディノはサンジョヴェーゼのみで造られる。粘土製のアンフォラで醸造・熟成させた魅力的な赤は、焦げた土、トリュフ、革、焼いたプラムなどのアロマが絶えず広がっていく。フルボディで包み込むような温かく骨格のある味わいは、プルーン、ドライブラックチェリー、胡椒、ミネラルのニュアンスに加え、タイトでビロードのようなタンニンも。中盤からフィニッシュにかけては、アルコールの温かみも感じる。（2020年1月）

フォントディは、キャンティクラシコ地区の中心、パンツァーノ イン キャンティにあり、1968年からマネッティ家が所有。この土地への強い愛着と品質にかける際立つ情熱により、丹念な畑でのブドウ栽培を行い、パンツァーノ地域のサンジョヴェーゼに精通し、その潜在性を引き出しています。パンツァーノは円形劇場の形をしているため「コンカドーロ（黄金の盆地）」と呼ばれています。暖かく乾燥した素晴らしいミクロクリマのお陰で、伝統的な高級ワイン栽培地として何世紀にも渡って名声を馳せてきました。

オーナーのマネッティ家は、昔からサンジョヴェーゼ100％でも美味しいキャンティがつくれるはずと考え、サンジョヴェーゼ100％の卓越したキャンティを密かに生産していましたが、当時これを公表すれば法律違反でキャンティとして認められなくなってしまうため、製法を秘密にしていました。やがて彼らに追随する者が現れ、サンジョヴェーゼ100％のキャンティが公然と出回るようになり、1996年、ついに法律が改正されサンジョヴェーゼ100％のワインもキャンティとして認められるようになりました。「フォントディのつくるワインがイタリア最良のワインであることは明白だ。私はサンジョヴェーゼを信じている。カベルネやメルロは世界中どこでだって造れるが、サンジョヴェーゼは特別なんだ。それはトスカーナのためだけのものだから。」 （ワインスペクテーター1999年11月号 ジョヴァンニ・マネッティ氏）

フォントディの畑はコンカドーロ（黄金の盆地）と呼ばれる場所の一等地にあり、130haにわたってオーガニックの認証を受けています。化学的なものは一切使用せず、土地の潜在力を引き出し、余分なものを外からできるだけ加えない栽培とカンティーナではブドウ自体の自然な統合を最も大切にした醸造を行っています。サンジョヴェーゼ100％キャンティの先駆者と呼ばれるフォントディは、フラッグシップ「フラッチャネッロ」で大成功をおさめました。現在は初代オーナー（ドミジアーノとディノマネッティ兄弟）の親族で従兄弟同士のマルコとジョヴァンニが共同運営し、「ミスターサンジョヴェーゼ」こと、醸造家フランコ ベルナベイ氏とともにトップ生産者としての地位を守り続けています。