モンタルチーノ北部の良質産地として知られるモントソーリ。この地で伝統的なワイン造りを行うカパンナの「ロッソ ディ モンタルチーノ」です。平均樹齢5-15年の若い樹のブルネッロ100%を使用。20-32hlのスラヴォニアンオークの大樽で6-10ヶ月熟成。カシスやブルーベリー、フランボワーズなどの果実香。豊かな果実味と心地よいタンニン、まろやかな酸味のバランスが抜群。しっかりした骨格を備えたロッソ ディ モンタルチーノです。

ブルネッロ ディ モンタルチーノの伝統的なワイン造りに取り組むカパンナ

カパンナは1958年に創業したブルネッロ ディ モンタルチーノ協会設立に尽力したカンティーナの一つ。畑で使用する施肥は天然無機物と自然堆肥のみ。農薬はボルドー液と必要な時に最小限のみ使用。時代の流れで多くの生産者が熟成期間の短縮や小樽の導入などを行う中、彼は何一つ変えることなく、大樽を使用したブルネッロ ディ モンタルチーノの伝統的なワイン造りに取り組んでいます。

スラヴォニアンオーク樽で6-10ヶ月熟成

ブドウは平均樹齢5-15年の比較的若い樹のブルネッロ100％を使用。収穫したブドウを大樽に移動。果皮浸漬による18-20日のアルコール発酵を実施。続けて自然なマロラクティック発酵を行います。20-32hlのスラヴォニアンオーク樽で6-10ヶ月熟成しています。

豊かな果実味と心地よいタンニン、酸味が調和！

鮮やかで深みのあるルビー色。粘性の強さは中程度。カシスやブルーベリー、フランボワーズなどの果実香が主体。スミレやサクラのような花の香り、ヴァニラやカカオのような香りや黒胡椒などのスパイス香も。豊かな果実味と心地よいタンニン、まろやかな酸味のバランスが抜群。ワインの土台にしっかりした骨格を備えています。最後に持続性のある長い余韻を楽しめます。肉のラグーのパスタ、白や赤身肉のロースト、ハムやパテなどのシャルキュトリと良く合います。

ブルネッロ協会設立に尽力。伝統を守る生産者

1958年に創業したカパンナはブルネッロ ディ モンタルチーノの協会設立に尽力したカンティーナの一つで、モンタルチーノ村北部に位置します。時代の流れで、多くの生産者が熟成期間の短縮や小樽の導入などを行う中、彼は何一つ変えることなくワイン造りに取り組んでいます。大きく揺れた2008年のブルネッロ スキャンダルの後を受け、そのもっとも難しい時期にコンソルツィオの協会長に選任されたのは現当主パトリツィオ・チェンチオーニであった。在任中はトライサビリティの管理システムの構築など早急に対処すべき案件を推進し2010年までその務めもはたした。醸造家はブルネッロを知り尽くしたパオロ・ヴァガッジーニが担っています。

カパンナの現在の当主であるチェンチオーニ家は1957年からこの地でワイン造りを行っています。その大半がイタリア国内で消費されてしまう彼らのワインは、まさに骨太で伝統的なブルネッロ ディ モンタルチーノと言えます。

昔ながらの大樽でゆっくりと熟成させたそのワインは、瓶内熟成の時間を必要としますが、スケールの大きなワインへと変貌をとげて行きます。ブルネッロ ディ モンタルチーノが非常に長い時間を必要とするのに対して、IGTのワインであるロッソ デル チェッロはブルネッロ ディ モンタルチーノに使用しない樹齢の若い葡萄で小樽のみを使用して熟成を行い、比較的若くして楽しめるスタイルを持ち、カパンナの新たな側面を垣間見ることが出来ます。