生産量僅か240本の希少なワイン

スーパートスカン「イルカルボナイオーネ」を手掛ける「ポッジョスカレッテ」で醸造家として活躍するユーリフィオーレ氏が造る、生産本数僅か240本の希少ロゼ「ラモーレ」の最新2019年が入荷です！

ユーリ氏が、ポッジョスカレッテよりも標高の高いラーモレ村に立ちあげた「ユーリフィオーレ」。栽培面積は僅か2ヘクタール。収量もユーリ氏が学んだブルゴーニュのグラン クリュを下回る6hl/haです。ブドウは3つある単一畑のキャンティ クラシコ、「ノンロソ」「プントディヴィスタ」「ポルカッチャミゼリア」を使用。2019年はセニエされたものも使わずに造っています。

サンジョヴェーゼのベストなロゼを造るための試行錯誤

2019ヴィンテージのラモーレは、色合いがこれまでとはかなり異なっていて、色調が薄くなっています。それは、若干早めの収穫によるサンジョヴェーゼを直接圧搾法によって造っているから。昨年は、通常の収穫の1週間前に収穫したブドウを65％（直接圧搾法）使用し、残りは3つの畑のキャンティクラシコからセニエされたものを35％使用していました。2019年は、セニエを一切使っていないため、昨年のようなはっきりとしたロゼ色ではなく、薄い色調になっています。また、やわらかさを出すためにごく僅かですが、マロラクティック発酵を行っています。これは、ユーリ氏がサンジョヴェーゼ種のベストなロゼを目指すための、試行錯誤の結果です。

「ラーモレ」を造る3つの単一畑から生まれるキャンティクラシコの特徴

■「ノンロソ」＝『それはわからない』の意味。標高580mの畑。3つの中では最も口当たりが柔らかいタイプ。

■「プントディヴィスタ」＝『それぞれの人から見た視点』の意味。標高600mの畑。3つの中では最もバランスがとれている。

■「ポルカッチャミゼリア」＝『なんということだ！』の意味。標高645mの畑。3つの中では最も樹齢が高くフローラルでパワフル。

2016年から造り始めた「ラモーレ（アモーレ＝愛）」という名のロゼ

産地である山の名前「ラーモレ」とイタリア語で愛という意味の「アモーレ」を重ねて名付けられました。サンジョヴェーゼ主体で造られる洗練された美しい味わいのロゼワインです。銘醸地グレーヴェ イン キャンティの中でも最も標高が高く、且つ深い森に囲まれた畑で、土壌は石灰質の少ない砂質系土壌で保湿性が高く、標高も高いため繊細なワインが生まれるミクロクリマです。

フレッシュないちごやチェリーのチャーミングなアロマ。フレッシュな酸で骨格はしっかりしていて、こだわり抜いたの品質の高さを感じます。

イタリアワイン界の重鎮として知られるヴィットリオ フィオーレの息子が手掛けるワイナリー

トスカーナの偉大な生産者、ポッジョスカレッテのオーナーでイタリアワイン界の重鎮として知られるヴィットリオ フィオーレ氏の息子、ユーリ フィオーレ氏のワイナリー。

ブルゴーニュでワイン造りを学んだユーリ氏らしい、繊細で奥深いサンジョヴェーゼ

ブルゴーニュのボーヌで醸造を学び、現在はポッジョ スカレッテの醸造を手掛けるユーリ氏がトスカーナで新しいワインブランドに挑戦。ポッジョ スカレッテのあるキャンティ クラシコ地区で山々が連なるグレーヴェ イン キャンティ地区からさらに車で約10km進んだ山林道の奥に広がる森の中、ラモーレ村に位置しています。キャンティ クラシコ地区としては非常に珍しいテラス式の畑が点々と存在しており、ブルゴーニュでワイン造りを学んだユーリ氏らしい、繊細で奥深いサンジョヴェーゼが造られています。2015年に念願の初リリースを迎えました。

「ラーモレに新しい宝石が現れた」

畑は標高600メートル、ラーモレ ディ ラーモレと小さな造り手が数えるほどしかいないエリアで、僅か1.8ヘクタールの小さな畑で2種類の赤とロゼの3種のワインがユーリ フィオーレのブランドとしてリリースされました。現地では「ラーモレに新しい宝石が現れた」とすぐさま話題となり、初リリースが大々的に報じられました。

3つのキャンティクラシコ、「ノンロソ」「プントディヴィスタ」「ポルカッチャミゼリア」

「私たちはずっと、ラーモレも含めたいくつかの畑で考えを深めてきました。そして遂に私と娘のサラとでそれを実現することができました。この新しい経験に大きな興奮を覚えていますが、カンティーナはこの先も小さいままであることをお約束します。」と話しています。

ノンロソは、私にこのワインの名前を聞いてくる人に「（まだ）わからないよ（ノンロソ）」と答えていたのですが、結果、そのままこれがこのワインの名前になりました。プントディヴィスタは「私としてはどう思うか」ということから付けました。2つのワインの違いは畑だけです。ノンロソは1ヘクタール当たり4000株のコルドン仕立て。プントディヴィスタはアルベレッロ仕立てで、より密植度が高くなっています。平均樹齢は15年～40年（プントディヴィスタ）。ポルカッチャミゼリアは、イタリア語に「なんということだ！」という意味のスラングでよく使われる「ポルカミゼリア」という言葉があります。昨年2018年ユーリ氏の母アドリアーナが亡くなり、よく口にしていたことから、ユーリ氏なりに母のことを想い、手向けとして名付けました。畑は0.8ヘクタール。