サンタレティストゥータの恵まれたテロワール

所有する葡萄畑は標高335メートルのモンタルチーノ中でもブドウの完熟が得られる暑い「サンタレスティトゥータ」地区ですが、海から常に風が吹くので温度が上がり過ぎず、酸と果実のバランスが取れた上質のサンジョヴェーゼが産み出されます。畑はサンジョヴェーゼが15.5ヘクタールで、モスカデッロが0.7ヘクタールに、そしてサンタ　アンティモ用としてトレッビアーノとマルヴァジアを0.8ヘクタール植えています。ブルネッロの畑は4つの区画に分けられ、それぞれ仕込みを行いロッソ ディ モンタルチーノ、ブルネッロ、ブルネッロ リゼルヴァの3タイプに仕込まれます。カプリーリではこれら恵まれたテロワールにある葡萄を使用し、スラヴォニア産の大樽を使用し熟成させる伝統的手法を大事にしたワイン造りを行っています。

野生酵母のみで醗酵し伝統的大樽熟成

現在は3代目のジャコモ バルトロンメイ氏が醸造を担当しています。ワイナリー創設の祖父が栽培を担当し、１ヘクタール当たり4000本の高密植栽培でブドウの凝縮度を高めています。素晴らしいブドウによるテロワールを明確に表現したワイン造りが行われています。例年9月半ばに収穫されるブドウは野生酵母のみでステンレスタンクで醗酵を行います。マロラクティック醗酵後、スロヴェニア産のオークの大樽で36ヶ月熟成を行い、少なくとも4ヶ月間以上の瓶内熟成を経てリリースされます。

カーゼバッセの北部に位置し恵まれた条件が揃うカプリーリ

1978年より自社でブルネッロの生産を開始したカプリーリはモンタルチーノ南西部に位置し、カーゼバッセやアンジェロガヤの北部に位置し、優良生産者がひしめき合う恵まれた条件が揃うワイナリーです。17ヘクタールのブドウと畑と3.5ヘクタールのオリーブ畑を所有しています。ブルネッロはモンタルチーノ村の北と南では少し異なる土壌をしています。前者はより硬質な葡萄を、そして後者はより果実味に富んだ葡萄になると言われています。　

しっかりとした構成と凝縮感のある果実味を伝統的に醸造

中でもカプリーリの所有する南西部の畑はブルネッロ標高335mの高地に存在し丘陵の上部に当たり、世界的に人気の高い凝縮した果実味を持ちながら、しっかりした構成をたたえた素晴らしい葡萄が栽培出来る地区とされています。彼らはそこで時代に流されることなく伝統的な大樽使用にこだわり、豊かな果実味を持ちながら、ゆったりとした時間を封じ込めた安心感のある飲み飽きのしないスタイルを堅持しています。