ピエモンテを代表する自然派「トリンケーロ」のトップキュヴェ「ヴィーニャ デル ノーチェ」の過去の複数年のヴィンテージをブレンドして造る「ロッソ デル ノーチェ」。トレは、複雑で熟成した果実感があり、落ち着きのある味わい。現在、トレとクアットロが販売中ですが、アダルトな雰囲気を味わいたいのならトレ（III）、若さ溢れるわがままボディを堪能したいのならクアットロ（IV）がおすすめです。（ヴィナイオータさんのコメントより）

トップキュヴェの余剰分で造られた複数VTブレンドのワイン

イタリアのワイン法の改定に伴い、DOCの格付け取得申請の際に記載した量よりも、結果的に多く生産してしまったワインが、トップキュヴェ「ヴィーニャ デル ノーチェ」としてリリースできなくなってしまったため、苦肉の策で1997、1998、1999、2001年の余剰分をブレンドしてリリースしたのが「ロッソ デル ノーチェ I」。その後も、2003を中心に、2004と2006をブレンドした「ロッソ デル ノーチェ II」が造られ、この「ロッソ デル ノーチェ III」は第3弾。2007、2008、2010、2011年をブレンドして造られています。

樹齢70年以上のバルベーラを使用した「ヴィーニャ デル ノーチェ」。余剰分とはいえ、そのポテンシャルは「ロッソ デル ノーチェ」も同様です。樹齢の高い樹から厳格な収量制限をし、長いマセレーション期間、一切の温度管理をせず、スロヴェニア産の樫の大樽で2年以上の熟成をさせています。それにより、20年以上の熟成にも耐えうるワインに仕上がります。

アスティ地区、アリアーノ テルメにあるトリンケーロ家は、1925年よりブドウ栽培とワイン生産を開始。そして1952年、この県で最も早く、ブドウ栽培農家による自家瓶詰を行うための登記をした造り手です。バルベーラダスティの最良の生産地のひとつであるこの土地から、あくまでも伝統を堅持したワインを造り、樹齢15年以下のブドウからできるワインは自家瓶詰にせず、桶売りにしてしまうという徹底したこだわりを持っています。

トリンケーロを代表するワインのひとつ「ヴィーニャデルノーチェ」は1929年に植えられた樹齢80年を超えるバルベーラのある、同じ名前の畑のブドウから造るワイン。樹齢の高い樹から厳格な収量制限をし、長いマセレーション期間、一切の温度管理をせず、スロヴェニア産の樫の大樽で2年以上の熟成をさせます。酸化防止剤も醸造時には一切添加せず、ボトリング時に少量使用するのみ。突出して熟成にこだわる造り手で、「ブドウ由来の香りには興味がない。ワインの香りを大事にしたい。つまりそれは熟成の香りなんだ。」という熱い想いをワインに込めた、素晴らしい造り手です。