クエルチェゴッベはクエルチャ（樫の木）が海風によって（ゴッバ）傾いている意味となります。1997年に植えられたカンティーナに最も近い場所に位置するメルロー100％の単一畑から造られるワインです。

ヴィットリオの娘フランチェスカによるトスカーナでの新しいワイン造り

2017年10月にベラヴィスタ社ブランドアンバサダー、ヴェーラ マリサーニさんにお話を聞きました。「ペトラは国立公園内の手つかずの畑から造られます。同じスヴェレートにあるトゥアリータは約8キロ程離れた場所にあります。創業の1997年から自然に配慮したビオディナミ農法が採用されています。クエルチェゴッベは南向きの日照条件の良い単一畑のメルロー100％から成ります。メルローは特にフランチェスカが好むブドウです。ジュゼッペ カヴィオラがコンサルタントを務めています。海風がもたらすミネラル、塩味を持つワインに仕上がります。」と話してくれました。

土壌は粘土質に砂質、わずかに石灰質が入り混じる土壌で、1ヘクタール当たり6000本の密植度でブドウの凝縮度を高めています。ブドウの平均樹齢は15年で、600リットルの新樽で18ヶ月熟成後、瓶内熟成18ヶ月を経てリリースされます。

力強さがありながらもしっとりとした味わい深いエレガントメルロー

非常に濃いルビーの色調で、ドライプルーンの完熟した果実香、甘草にブルーベリー、ラズベリー、サワーチェリーの華やかさ、ハーブ、ミネラルの清々しいタッチが綺麗に寄り添います。飲むと、ソフトでありながら円やかで目の詰まった充実した果実味、穏やかな酸味とシルキーなタッチのタンニンの調和が素晴らしい出来映え。メルローの特徴が見事に引き出されています。中盤から広がる、旨みに満ちた果実の風味と落ち着いた上品な旨みが感じられ、力強さがありながらもしっとりとした味わい深いエレガントメルローとなっています。牛フィレ肉等の柔らかく上質なお肉料理との相性は抜群です。

フランチャコルタ「ベッラヴィスタ」がトスカーナに造ったワイナリー

フランチャコルタの代表格「ベッラヴィスタ」が新しくトスカーナに造ったワイナリーが「ペトラ」となります。ワイナリーはトスカーナのマレンマ地区スヴェレート ヴァル ディ コルニアからコッリーネ メタリフェッレをつなぐ丘に位置します。ミクロクリマ気候の出現を促すティレニア海近郊から吹く涼風はブドウの実の成熟に適し、そこには約300ヘクタールにわたるワイン畑が広がっています。葡萄畑、コルク樫の森、オリーブの木を含む広大な土地では葡萄の成熟にふさわしいミクロクリマ（微気候）を生み出すティレニア海近郊の涼しい風に包まれています。

ヴィットリオ モレッティ氏と娘フランチェスカによる自然と融合した革新的で機能的、美しいワイナリー

ベッラヴィスタオーナーのヴィットリオ モレッティ氏とワイナリーを任された、娘フランチェスカは、 古代ローマの文化が色濃く残り美しい自然が溢れるこの場所に、革新的で機能的、ベッラヴィスタ同様に芸術に限りなくこだわった美しいワイナリーを建築し、魅力的なワインを産み出しました。

ペトラはラテン語で「石」を意味する

ペトラはラテン語でピエトラ（石）の意味。その名の通り、ワイナリーは神聖なこの土地の石を多用し、ワインを造る上重要な役割を機械に頼るのではなく、自然の摂理に融合させた見事な石の建築物となっています。

国際的な名声を得るスヴェレート地区、かつ地中海の特徴を活かしたワインを造る為、ペトラでは各区画毎を入念に区分けしています。1～12まで番号を振られ土壌の構成要素まで細かく分析された各区画には、地質調査にもとづく最適な葡萄が植えられています。

ペトラの哲学は「時空を超え、自然とともに品質を保ち続ける」

ペトラの哲学は“時空を超え、自然とともに品質を保ち続ける”ということ。そんな哲学的なワイン「ペトラ」はラベルも一種独特。12か月を表す12本の輪や月の満ち欠けを示す8つの球体などのアーティスティックなデザインからは、このワインのスケールの大きさが感じられます。