いままでのスタイルの「ミシェト」はこの2020年が最後のヴィンテージ！

ガメイ界に激震を与え続ける、ロワールの新星「レミセデス」が造るムロン ド ブルゴーニュ（ミュスカデ）のキュヴェ「ミシェト」です。2022年に当主のレミ氏が白ブドウ品種の畑を若い生産者に手放した為（ガメイだけに集中したいとの理由）、この「ミシェト」は2021年が最後ヴィンテージとなります。ところが2021ヴィンテージは現在、樽熟成中で今までのスタイルとは全く別物。いままでのスタイルの「ミシェト」はこの2020ヴィンテージが最後となります。皆様どうかお見逃しなく！

樹齢45-65年のビオディナミで育てたブドウを使用

樹齢45-65年のビオディナミで育てたムロン ド ブルゴーニュを使用。畑は花崗岩質とシスト質の土壌。収獲したブドウは、品種ごとにひと房全部のぶどうを、4度に設定した冷却室でダイレクトプレス。その後、グラスファイバー製タンクでブレンドして、マロラクティック発酵。そのまま8-10ヶ月熟成。無清澄、無濾過、SO2無添加でボトリングしています。

古木由来の濃密な果実味、強烈な旨みと奥深さ

ワイン名は、ハンガリーのロマ語で「美味しい、いいね」の意味。ワインを造る前は音楽家として活動していたレミ氏。ハンガリー出身のロマ民族の人たちと一緒に暮らし、音楽を奏でていました。そんなロマ民族の人々を慕って命名されました。完熟の白桃やマンゴーの果実感に、ほんのり感じる塩味がアクセント。高樹齢の古木由来の濃密な果実味、強烈な旨みと奥深さ。ミュスカデの地のポテンシャルを世に知らしめた傑作ムロン ド ブルゴーニュです！

飲み進まずにはいられない味わい！

極上フルーツバスケット！ぶどうとは信じがたい、絞ったばかりのグレープフルーツそのものの香りに満ち満ちている。白桃のような甘いニュアンスも溢れ出て…極上のフルーツバスケットが目の前にあるみたい！少しほろ苦さも、余韻にキレイな酸が残ります。飲み進まずにはいられない味わい！

（インポーターのBMO社コメントより）

レミ セデスは2013年にペイ ナンテの地にドメーヌを設立。同時に初ヴィンテージをリリース。当主のレミは真面目で人懐っこくて、繊細な芸術肌。出身はジュラ地方。元々はプロのアコーディオン奏者でした。子供の頃から自然の中での仕事に憧れを抱いていた彼は、農業大学で栽培を学びました。その時に出会った妻がナント出身だったことから、ロワールへの縁が出来ました。2004年からはボルドー孤高の自然派で400年以上の歴史のある「シャトー ルピュイ」で6年間働き、農協での経験も積んでいきました。そんな彼がのめり込んだのは、ロワールの酸ののった美しいスタイルのワインだったのです。

ペイ ナンテの地はガメイと最も相性が良いとされる花崗岩土壌。岩盤がむき出しとなった土壌から吸い上げた極上のミネラルに、繊細で伸びのある酸を生み出します。ロワールの最高峰の畑に見られる黒い岩盤の火山岩も含まれます。そしてプレ フィロキセラ(フィロキセラ前の自根のぶどう)も多くありました。2022年に当初1.5ha育てていたムロン ド ブルゴーニュ種の畑は全て若手生産者に手渡し、今は2.5haだけのガメイに全エネルギーを注ぎ込んでいます。

栽培に関しては畑に優しく、また自身が腰を痛めたこともあり、畑は2頭の馬で耕しています。馬は土を潰さず、ストレスを与えません。彼は特にガメイの古木は馬でやらねばと考えていました。「命を使って、命を育てる」よう心がけています。また剪定に関しては、自然栽培の最先端ラングロールも同意見で、枝の先端（触覚）は切らないことをモットーにしています。ビオディナミを取り入れ、全て手摘みで収穫。畑で完全に選果を行う為、トリアージュ台（選果台）は使っていません。手間暇をかけ、徹底してぶどうへのダメージを最小限に抑えるようにしています。

ナントのガメイの名手「パネオリ」からは、この地ならではのガメイの本質を得ました。自然派総師ともいえるジャック ネオポールとも深い親交があります。世界中で衝撃が走った、奇跡のワイン「サンプルムース」のデビューに続き、レミ セデスの進化はまだまだ止まりません。