クリュ バローロの先駆者として知られるヴィエッティが、セッラルンガ ダルバ村の単一畑「ラッツァリート」で造るバローロ ラッツァリートです。いちじくやプラムなどのアロマとコクのあるなめらかな味わい。柔らかく甘みのあるタンニンがエレガントで、長く続く余韻をお楽しみいただけます。

毎年のような世界から高評価を得るラッツァリート。2019年は『ルカガルディーニ』98+点、『ワインアドヴォケイト』98点、『アントニオガッローニ』97点など、数々の評価誌で絶賛されています！

「ラッツァリートをグランクリュと呼ばないのならば、何をグランクリュと呼ぶのか」

2018年11月、ヴィエッティ社のルカ クッラード ヴィエッティ氏とエレナ ペンナ クッラード女史の来日セミナーでお話を聞きました。

「ラッツァリートは海が隆起して出来た土壌でラモッラ村の土壌よりも古い歴史があります。セッラルンガの特徴はタンニンが厳格で固さを持つ男性的なバローロが産まれます。ミネラルが豊富でスパイシー、茶葉やグリーンティーのニュアンスもあります。力強く厚みがありますが、若い時に飲んでも美味しいです。村こそ違いますが、ラヴェーラと比べると早い段階から楽しめると思います。ラッツァリートは400年以上も前から偉大なワインが造られるといわれている場所です。“ラッツァリートをグランクリュと呼ばないのならば、何をグランクリュと呼ぶのか”と言える畑だと思います。1年間に5000～6000本しか造ることができません」

セッラルンガ ダルバの偉大なクリュ「ラッツァリート」

ラッツァリートはセッラルンガ ダルバ村にある最上のクリュ。標高260～390mの南西向きの畑です。平均樹齢は約42年。ヴィエッティは2ヘクタールほど所有しています。10月上旬に収穫後、ステンレスタンクで約4週間、バローロの伝統製法カッペッロ ソンメルソ（果帽をモスト内に沈める製法）で発酵させます。マロラクティック発酵は樽で行います。その後、オークの大樽と一部バリックで30ヶ月熟成します。

ガーネット色を帯びた強いルビー色。干し草、刈った草、タバコ、白コショウや野生のミントのアロマ。力強くしっかりとした骨格のある味わい。セッラルンガらしい威厳のあるタンニン。心地よく広がる甘さとハリのあるミネラルのフィニッシュへと続いていきます。

ワインガイド評価

『ルカ ガルディーニ』98+点（2019ヴィンテージ）

セッラルンガ ダルバ地区、石灰質粘土質土壌、円形劇場のように配置された素晴らしい畑。濃厚で風味豊かなバローロで、バルサミコ、ユーカリ、赤スグリ、コショウの葉、ナツメグのブーケがある。口に含むと香ばしいタンニンが広がり、果実味とバルサミコ香の戻りによって美しい垂直性が強調される。（2023年9月）

クリュバローロの先駆者として知られるヴィエッティ

その歴史は5世代前にまで遡り、1800年代後半、初代カルロ ヴィエッティがバローロを代表する村のひとつ、クーネオ県カスティリオーネ ファレットでブドウ栽培を始めました。1957年4代目のアルフレード氏が更なる高品質なワイン造りに取り組みました。1961年、この地区で初めて単一畑によるクリュバローロ「バローロ ロッケ」をボトリングし、テロワールによるバローロの新たな表現をいち早く取り入れた生産者でもあります。

アルネイス単一品種で初めてボトリングしたヴィエッティ

また、消滅しかけていた白ブドウ「アルネイス」を見事に復活させ、アルネイス単一品種で初めてボトリングし、今も「アルネイスの父」と称賛されています。現在では5代目ルーカ氏に引き継がれ、「テロワールに結びついたワイン造り」を目指し、ピエモンテに土着する。ネッビオーロ、バルベーラ、ドルチェット、アルネイスを単一品種のみでボトリング、さらに細かく区画毎に収穫、醸造を行い、ランゲ地区のより明確な特徴を表現するワイン造りに注力しています。

『ワインアドヴォケイト』で100点満点を獲得

品質において一切の妥協を許さず、世界各国で高い評価を得るワインを造り、『ガンベロロッソ』や『ビベンダ』などで毎年のように最高評価を得るようになりました。『ワインアドヴォケイト』でバローロ リゼルヴァ ヴィレッロ 2007が100点満点を獲得する等、名実ともにイタリアを代表する生産者となっています。