究極にエコロジカルなワイナリー「サルケート」

サルケートは、電気やガスの配線を絶ち、太陽の光を最大限に採光し、建物には緑のカーテンを這わせ、浄化された使用済の水、ソーラーパネル、地下の冷気を活用した天然の空調システムなどを用いる完全なる自給自足ワイナリーです。世界で初めてとなるオフグリッド（エネルギーの供給を一切受け付けない）ワイナリーとなりました。『ガンベロロッソ2014』では、ベスト サステナブルワイナリー賞も受賞しています。もちろん畑ではビオロジックを実践。さらにセラーでのエネルギーの節約、資源の再利用、必要なエネルギーの自給自足など、究極にエコロジカルなワイナリーなのです。

そんなサルケートのフラッグシップ「サルコ」の畑の平均樹齢45年の古木から収穫したブドウのみを使った、年産3,000本の希少ワインです。革新的自然派サルケートが長年の努力のすえ、ついに市場に送り出すことになった、まさにフラッグシップワインです！熟したチェリーとドライのプルーン、甘草やたばこのスパイスのニュアンス。古木由来の凝縮した果実味に、きめの細かいタンニン、きれいな酸味の余韻が長く続きます。『ワインアドヴォケイト』で93点を獲得しています！（2016Vintage）

ノービレの地位向上を図るために立ち上がった6つの生産者が集う同盟プロジェクト「アライアンス ヴィヌム」

ヴィーノ ノービレを造るワイナリーが起ち上げた団体「アライアンス ヴィヌム」。参加しているのは「サルケート」、「ポリツィアーノ」、「ブラチェスカ」、「デイ」、「ボスカレッリ」、「アヴィニョネージ」と著名な生産者ばかり。ノービレの地位向上や世界に広めていくことを目的とし、情熱をもって活動しています。彼らの目指す“ノービレ”とは、高品質で長期熟成のポテンシャルがあり、テロワールを表現する唯一無二のワインです。

「アライアンス ヴィヌム」では、以下の目標の達成に取り組んでいます。

●ヴィーノ ノービレ ディ モンテプルチアーノは、常にトスカーナワインの卓越性を最もよく表しているものの1つであり、アライアンス ヴィヌムはそれを世界のワイン界で注目を集めたいと考えています。

●アライアンス ヴィヌムは、その領域のユニークな特徴を高め、独自性に対する消費者の認識を高めるために、ラベル「Nobile」という単語を強調することを提案しています。

●ノービレは、サンジョヴェーゼのブドウ、正確にはプルニョーロ ジェンティーレと同一視します。我々同盟は、心地よさと優雅さを特徴とし、熟成能力の高い最高品質のワインのみを瓶詰めすることを目指しています。

●アライアンス ヴィヌムは、一般の人々や専門家がノービレワインを認識し、その名前で呼び、領土を高めることを目指しています。

1984年創業。サルケートとはモンテプルチアーノの古い中心の町の近くを流れる小川の名前に由来します。海抜450メートルのブドウ栽培に最も適したエリアに46ヘクタールの農園を有し、そのうち33ヘクタールがワイン用の畑となっています。ワイン年間生産本数は13万本という小規模な造り手です。

1997年、現オーナーのミケーレ マネッリがワイナリーを取得、環境に配慮し、持続可能な、外からのエネルギー供給を受けない自給自足のワイナリー造りに取り掛かります。こうして世界初のオフグリッドシステムワイナリーを実現、さらにワイン1本の生産で排出されるCO2の量（カーボンフットプリント）をヨーロッパではじめて算定することに成功しました。

2014年、ガンベロロッソから「最優秀カンティーナ ソステニービレ賞」を受賞したのを皮切りに数々の環境賞を受賞しています。さらに2015年にはヴィーノノービレの主要な生産者６社が集まってヴィーノノービレのプロモーションのための活動「アライアンス・ヴィヌム」を開始しました。ヴィーノノービレの地位向上を図るため、志を同じくする仲間とタッグを組んで発信しています。

これらの取り組みは、全ては純粋なプルニョーロ ジェンティーレ（サンジョヴェーゼ）を造りだすため。情熱を持ってクオリティの高いワインと自然の共生を目指し、環境循環型ワイナリーを目指して、徹底的に取り組み、今やモンテプルチアーノのカリスマ的存在として注目を集めています。