「ラ ジェルラ」が1970年にビオンディ サンディが植樹した畑「リ アンジェリ」のサンジョヴェーゼ グロッソだけを使い、例外的な優良年にのみ造る単一畑リゼルヴァです。惚れ惚れするような屈強なストラクチャーと、口当たりは濃厚で凝縮感がありながらベルベットのように滑らか！アタックと熟したチェリーやブラックベリーの香りとのバランスも素晴らしいです。ピュアな果実に包まれたしなやかな余韻と非常に調和の取れたボディも魅力的です。『ジェームズサックリング』で97点、『ワインアドヴォケイト』で95点を獲得しています！（2015Vintage）

非常に複雑な果実と強靭なストラクチャーが現れる畑「リ アンジェリ」

カナリッキオ地区のシンボル的存在である天使の教会の近くにある総面積2haの畑「リ アンジェリ」は非常に好立地にあり痩せた地形、理想的な傾斜を持っています。高樹齢に由来する収量の低さがワインに非常に複雑な果実味と強靭なストラクチャーをもたらします。リゼルヴァは、例外的な良年にだけ造られ類稀なる長期熟成力を秘めています。

モンタルチーノで最も尊敬を受ける生産者のひとつ

「ラ ジェルラ」から真のブルネッロとは何かを学んだ日本を代表する故内藤 和雄ソムリエは、「ビオンディ サンティを受け継ぐ畑を所有する生産者としてレ キューゼや、このラ ジェルラは良く知られている。またバリッチなどと並んでモンタルチーノの生産者やエノテカからは最も尊敬されている生産者のひとつだ。1990年代に凝縮された色の濃いブルネッロが流行った時もそれを許さず、真のブルネッロと伝統を守り抜いて来た。」とラ ジェルラの魅力を語っています。

ワインガイド評価

『ジェームズサックリング』97点（2015ヴィンテージ）

花、オレンジの皮、葉っぱのヒントがある甘いベリーとチェリー。ビャクダンと肉も。洗練された美しい、歯ごたえのあるタンニンを持つフルボディ。素晴らしいフィニッシュ。後味、余韻が非常に印象的である。史上最高かと思うほど。今はとてもゴージャスだが、2、3年後にはさらに印象的なものになるだろう。飲み頃は2022年以降。（2020年12月）

『ワインアドヴォケイト』95点（2015ヴィンテージ）

ラ ジェルラのブルネッロ ディ モンタルチーノ リゼルヴァ2015年は、柔らかくテクスチャーがあり、肉付きの良いワインで、より濃く深い果実味を示す（同時に味わった2016年のブルネッロと比較して）。このワインは、主にその静かなバランスの感覚のおかげで、素晴らしい第一印象を与えている。グラスの中で、ダークチェリーとサマープラムが開き、かなり熟しているヴィンテージであることに気づく。全体として、このリゼルヴァは、リリース時から良いパフォーマンスを発揮し、親しみやすく豊かな表現を提供している。生産量は8,560本。飲み頃2023年-2043年。（2020年12月）

ビオンディサンティが所有する最良の畑を購入したラ ジェルラ

ラ ジェルラはセルジオ ロッシ氏が1976年に元々ビオンディ サンティが所有していた最良の畑コロンバイアの畑を購入し1978年に立ち上げたワイナリーです。

モンタルチーノの中心部に輝く無農薬の小さなクリュ

畑はモンタルチーノの丘がゆるやかに平地に向かう斜面のカナリッキオと、一部サンタンティモに所有しており、標高は270～320m。小さなワイナリーとしてスタートし、現在では化学肥料や農薬を使用しない健全な畑を11.5ヘクタール所有しています。オーナー、セルジオ ロッシ氏がひとつひとつ丁寧に育て上げたモンタルチーノの中心部に輝く小さなクリュです。

エノロゴは「イル カルボナイオーネ」のヴィットリオ フィオーレ氏

十分な広さを持つセラーや最新醸造設備を所有していますが、出来上がるワインは非常に古典的で大樽熟成のおおらかな味わいと美しい纏まりが感じられます。ラ ジェルラのブルネッロを１杯味わえば、野生の力強さを持った葡萄の華やかなブーケとともに、ワイン造りでの気配りや愛情を感じていただけると思います。エノロゴはイタリアワイン界の重鎮で自らも「イル カルボナイオーネ」を手掛ける、ヴィットリオフィオーレ氏が担当しています。