アブルッツォの内陸部、ポポリの国立公園内に存在する唯一のワイナリー「ヴァッレ レアレ」が、高樹齢の畑「サン カリスト」のブドウで良年のみ造る美しい酸が魅力の特別キュヴェです。2015年はワインアドヴォケイト、ジェームズサックリング共に93点を獲得しています！

『ワインアドヴォケイト』93点（2015ヴィンテージ）

「このワインは、1952年からあるエステートの歴史的なブドウ畑からのブドウで造られている。革とスパイスを思い起こさせる煙と香ばしいノートが多いので、これはマリネしたトリチップ(牛肉の部位)とベイクドポテトが合うだろう。 ヴァッレ レアレのサン カリスト モンテプルチアーノ ダブルッツォ 2015は、たっぷりとした柔らかなタンニンを備えた完全なるクラシックなワインだ。 飲み頃は中期的。長すぎず、短すぎず。 ブドウは、棚仕立てまたはパーゴラ(ブドウ棚)を備えたサンカリストのブドウ畑のもの。 ワインは大きなオーク樽で発酵され熟成される。 6,108本のみ生産。飲み頃2020年-2026年。（2020年4月）」

『ジェームズサックリング』93点（2015ヴィンテージ）

「たくさんのスレート、カキの殻、ブランブルベリー、アスファルト、そしてハーブとラベンダーのヒント。 フルボディ、グリップ力のあるタンニン、繊細な酸味、丸みのあるジューシーな後味。 2020年以降飲み頃。（2017年8月）」

2021年8月にオーナーのピッゾーロ氏にお話を聞きました！

2015年がラストヴィンテージの「サン カリスト」！

「サン カリスト モンテプルチアーノ ダブルッツォ」を造った時はすでにブドウの樹齢が80年を超えており、高樹齢の樹が罹りやすい病気を避けるために、全ての樹を抜いてしまいました。そのため、2015年がラストヴィンテージとなりました。「今度造るのは25～30年後ですね」とピッゾーロ氏は話しており、「サン カリスト」は非常に貴重なワインとなりました。かなり古いフレンチオーク樽で熟成しており、「潰れるまで使い古す」というこだわりも見せていました。

2021年8月に「サン カリスト モンテプルチアーノ ダブルッツォ 2015」を試飲しました。ガーネット色に近いルビー色。香りは複雑です。凝縮系果実のアロマが際立ち、カシス、ミネラル、革などのスパイスの香り。力強さ、豊富な赤系果実と黒系果実、美しい酸、タンニン、全てが同じレベルで調和のとれた味わいです。ふくよかで柔らかく、余韻が長く続くエレガントなワイン。

複雑味のある魅惑的な香り

土壌は骨格のある粒子が豊富で、寒暖差があるため美しい酸がワインにもたらされます。長熟のポテンシャルを持っています。複雑味のある魅惑的な香り。ブルーベリーのアロマが、クローヴやリコリスなどのスパイス香と良く混ざり合い、少し湿った印象の土壌由来の味わいも感じられる、力強くふくよかなフルボディ赤ワインです。

オーガニックの認証取得済みのブドウ畑

ヴァッレ レアレは国立公園内の非常にクリーンな環境の中にあるワイナリーです。ブドウ畑はオーガニックの認証取得済みで、現在はビオディナミ農法へ転換中。 2007年からすべてのワインを自生酵母のみでの自然発酵を行っています。

イタリアで最も美しいポポリ国立公園内にある唯一のワイナリー

オーナーのレオナルド ピッゾーロがミラノ大学農学部と共に国際レベルのワイン造りを目的に2000年に設立されたワイナリーです。2015年版『ガンベロ ロッソ』誌、最優秀白ワインに選ばれた今最も注目を浴びる若手生産者です。アブルッツォ州の内陸部にあるイタリアで最も美しいポポリ国立公園内にある唯一のワイナリーで、氷河によって深く刻まれた渓谷、動植物の多種多様な生態系が息づく自然が今も残されています。

『ガンベロ ロッソ』2015最高賞トレビッキエリと2015年最優秀白ワインの栄誉に輝く

ヴァッレ レアレはポポリ国立公園に30ヘクタールとカペストラーノ高原に30ヘクタールの計60ヘクタールを所有しています。白のトップキュヴェである「ヴィーニャ ディ カペストラーノ2012」は『ガンベロ ロッソ』2015で最高賞トレビッキエリと2015年最優秀白ワインの栄誉に輝く等、その高い実力が評価されている人気の生産者です。