1962年に購入。モンタルチーノ東部の独立した特別な区画「マナキアーラ」で造られるフラッグシップ

「明るい朝」という意味を持つ独立した特別な区画「マナキアーラ」の畑のブドウで造る贅沢なブルネッロ。「ソフト＆エレガント」がモットーの「シルヴィオ ナルディ」が誇るフラッグシップワイン「ブルネッロ ディ モンタルチーノ マナキアーラ」です。2012年は『ジェームズサックリング』で93点を獲得しています！

『ジェームズサックリング』93点（2012ヴィンテージ）

「鮮やかな果実味の特徴を引き立てる、直線的で軽く控えめなタンニンを持つ歯ごたえのあるブルネッロ。ミディアムボディ、シルキーなタンニンと鮮やかな後味。美しい強度。今が飲み頃。（2017年2月）」

2021年11月にオーナーのエミリアさんにお話を聞きました！

「マナキアーラはモンタルチーノの東に位置するエリアです。リッチで複雑な味わいが特徴で、口中を満たすような柔らかな味わいが広がります。これは、土壌の豊かさがもたらすもので、私もこのワインが大好きなんです。熟成期間が長く、20年経っても美味しいです。良年のみ生産しているので、毎年は造っていません。2012年の次は2015年、その次は2016年です」

2021年11月に「ブルネッロ ディ モンタルチーノ マナキアーラ」2012ヴィンテージを試飲しました。ルビーがかったガーネット色。熟した果実、花、スパイスを感じる非常に複雑でエレガントなアロマ。柔らかい口当たりで、ややミルキーさも感じます。香り同様に複雑で力強さのある味わい。口を優しく覆うタンニンが熟した果実味を引き立て、バランスに優れたエレガントな風味に仕上がっています。

小樽＆大樽熟成

標高300メートル、石灰を多量に含む砂と粘土石灰質土壌で、樹齢40年、コルドン仕立てで栽培されています。10月前半に手摘みで収穫します。マセレーションと発酵は29～32℃で最低20日間、フランス（アリエ）産小樽で12ヵ月、その後、スラヴォニア産大樽で18ヵ月熟成させます。

ワイン造りの哲学は『ソフト＆エレガント』

シルヴィオ ナルディは、1950年にモンタルチーノの自然豊かな美しい土地を購入し、ワイナリーを興し、ワイン造りに情熱を注ぎました。現在の総責任者はシルヴィオの末娘エミリア ナルディで、彼女のワイン造りの哲学は『ソフト＆エレガント』です。

シルヴィオ ナルディは、1950年にモンタルチーノの自然豊かな美しい土地に1,216haの土地を購入、ワイナリーを創めました。彼は父から継いだ、世界中に販路を持った農業用機械の仕事に打ち込むかたわら、ブルネッロのワインに情熱を注ぎました。その先駆者の一人として、1967年に結成された同協会の最初のメンバーにも名を連ねました。

畑は80ha、モンタルチーノの西部と東部の標高140～420ｍの斜面に位置します。畑は大きく３つのエリアに分かれ、西部にはワイナリーの中心であるカサレ デル ボスコ、東部には粘土石灰質土壌の優れた畑マナキアーラとコロンバイオーロがあります。それらを36の畑に分けて、葡萄を栽培醸造しています。

今日のシルヴィオ　ナルディの名声を確立したのは、シルヴィオの末娘エミリア ナルディ。彼女は1990年に代表者となると、兄弟と協力して伝統を大切にしながら様々な分析も行って畑とワイナリーの改革を積極的に行いました。1995年にはマナキアーラの畑でブルネッロを造り、これがやがてシルヴィオ ナルディのシンボル的な存在になりました。