ブレッサンはフリウリを拠点に構える自然派の造り手。ブドウの樹は“最高レベルのワインの生産のみを常に目指す”という哲学に基づき、生産量は極めて低く抑えられ、特別に品質の高いブドウのみを収穫できるよう栽培されています。ブドウの生育には除草剤、乾燥剤、殺虫剤の完全不使用で、肥料も自然なもので育てています。

伝統品種をブレンドした“フリウリの宝石”ワイン

このワインはフリウラーノ、マルヴァジーア、リボッラ ジャッラという特徴の異なる貴重な品種のブレンドで造られます。これらのブドウはコッリオの砂岩ローム層の丘陵で何世紀もの間繁栄してきた伝統的な品種ばかりです。カーラットは“フリウリの宝石”とも言うべき、他に類を見ないシルキーで複雑な味わいの白ワインです。

12ヶ月毎日バトナージュをしながら熟成

畑は3500万年から5500万年前の土壌を持つ古代からの丘陵地で、砂岩ロームが多く含まれる粘土質土壌。ブドウは1990年に植樹。葉とブドウの房の比率を良くするために、夏にわずかに剪定しています。この畑では施肥は行っていません。手摘みで収穫させたブドウは茎を取り除きソフトプレスして、ゆっくりと果皮浸漬。澱引き後に数度デレスタージュして、フラワー マストのみを抽出。19-21度に温度管理しながら20-25日間発酵。その後225Lと2000Lのオーク樽に入れ約12ヶ月毎日バトナージュをしながら熟成させます。ステンレスタンクで2-3ヶ月の熟成を経て瓶詰しています。

フルーティーな複雑な味わいのオレンジワイン

コッリオの伝統的なセパージュ、リボッラ ジャッラ、フリウラーノ、マルヴァジーアのブレンド。皮ごとの醗酵＆樽熟成を行い、ノンフィルターでボトリング。麦わら色に輝く色合い、繊細な香りに満ち、アプリコット、ピーチ、メロン、ほのかなアーモンドなどの魅惑的な香り。全ての香りが開くと、極めてエレガントなブーケが広がります。小樽および大樽でじっくり寝かせているので、非常にバランスがとれていて、アカシアや上質なハチミツのほのかな風味がゆっくり香ります。フルーティーなテイストで複雑な味わいのオレンジワインです。

ブレッサン家により9世代に渡って営まれるワイナリー。現当主フルヴィオはその歯に衣を着せぬ発言で周囲に誤解を与えやすいが、実際の本人は知的で心優しく信念を曲げない強い覚悟の持ち主です。家業を継ぐ前は小児癌の末期の子供たちのセラピストをしていました。白ワインのラインナップは、単一品種で造られる ものが3種類、リボッラ&フリウラーノ＆マルヴァジーアの伝統的なブレンドで造 られる白の1種類で計4種、栽培が非常に難しいモスカートローザ（果皮が赤みがかっているマスカットで、完熟してないと独特の苦みがあり、完熟するとブド ウの粒が房から外れ落ちてしまうそう)でロゼワイン、赤ワイン用の品種は、伝統品種スキオペッティーノ（リボッラ　ネーラ）とピニョーロ、そして国際的品種としては、メルロー、カベルネ　フラン&カベルネ　ソーヴィニョン、ピノ　ネーロを栽培し、単一品種で出す時もあれば、いろいろブレンドして醸造することもあります。