トスカーナでも最高峰のワイナリーとしての地位を確立した「トゥア リータ」が、天才エノロゴとして世界的に有名なルカ ダットーマとともに手がけた、ワイナリー初リリースの濃密ボディのフラッグシップ「ジュスト ディ ノートリ」です。2019年はジェームズサックリング、ワインアドヴォケイト共に97点を獲得しています！

トゥアリータで初めて造られたワイン「ジュスト ディ ノートリ」

1992年初リリース、いまやトスカーナ最高峰に数えられるトゥアリータで初めて造られたワインで、世界にその名を知られるきっかけとなったフラッグシップが「ジュスト ディ ノートリ」です。カベルネ ソーヴィニヨン80％、カベルネ フラン12％、メルロー8％。小樽（225Lバリック、新樽60％、1年使用樽40%）で発酵から熟成まで行います。熟成 21ヶ月間です。

ヴィンテージ情報

2019年は今までで最もバランスの取れたワインができた！と言える年でした。寒い冬の後春へと突入、4月後半の寒さと降雨が継続、5月も涼しく開花時期は約10日遅れる。5月末辺りから少しずつ気温も上がり、植物活動が促され成長速度が速まる。その後、降雨が殆どなく逆にブドウの植物活動は速度を落とす。8月中旬、9月の初めのにわか雨をきっかけに再度植物活動が進み理想的なフェノール類の成熟を促す。2019年の収穫は9月1日から10月20日にかけてと長い収穫期間となりました。この期間中は各ブドウの納得のいく成熟ポイントまで天候を考えずに待てるという理想の収穫で、出来上がったワインも理想的なバランスを有することになったヴィンテージでした。

(エージェント林達史氏談)

ワインガイド評価

『ジェームズサックリング』97点（2019ヴィンテージ）

ドライチリとクルミを基調とした甘いベリーとスパイス。スグリも。洗練された風味のある歯ごたえのあるタンニンでコクがある。非常に洗練され、構造化されている。おいしい。カベルネ ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ フラン。少し時間が経つと柔らかくなるだろう。とても美しいヴィンテージ。 2024年以降飲み頃。（2021年10月）

『ワインアドヴォケイト』97点（2019ヴィンテージ）

ある意味このワインはボスコ デイ スゲリに似ているが、ブレンドにもう1つのブドウ品種が追加されている。トゥア リータのジュスト ディ ノートリ 2019は、カベルネ ソーヴィニヨン80％、カベルネ フラン12％、メルロー8％のブレンド。瓶詰めされた直後に私はワインを味わった。 40,000本生産されたので、今すぐ市場に出始めるはずだ。クラシックなヴィンテージらしいストラクチャーとテクスチャーを備えたダークなプライマリーフルーツのニュアンス。ブラックベリー、ブラックプラム、スパイス、タール、キャンプファイヤーの灰。素晴らしい2019年ヴィンテージから、より多くのトスカーナの赤らしさを味わうことを楽しみにしている。飲み頃2023年-2043年。（2021年10月）

1984年、ヴィルジリオとリータ夫妻が当時ワイン産地としてまったく無名のトスカーナ・スヴェレート地区に土地を購入して設立された、家族経営の小さなワイナリー。運命に導かれたのか、購入した土地がワイン造りにおいて尋常ではないポテンシャルを持っていることに気がついたのはその後のこと。

最初は趣味でワインを作っていましたが、天才エノロゴ（醸造責任者）として世界的に有名なルカ・ダットーマとともに手がけた、ワイナリー初リリースの「ジュスト ディ ノートリ 1992」(カベルネ・ソーヴィニヨン50％メルロー50％)により注目され、頭角を現します。 その後メルローが素晴らしい出来であることから、1994年に実験的にバリック2つ分のメルローが瓶詰めされます。これがのちに伝説のスーパートスカンとなる、シンデレラ・メルロー「レディガフィ」の誕生でした。「レディガフィ」は1997ヴィンテージが『ワイン・スペクテイター』で100点、その後、2000ヴィンテージが『ワイン・アドヴォケイト』でも100点を獲得、2015ヴィンテージが『ジェームズサックリング』で100点と、イタリアワイン唯一の3大誌満点という快挙を成し遂げます。こうしてトゥア リータは、トスカーナでも最高峰のワイナリーとしての地位を確立しました。

「自分達は新参者だから、人と同じことをしていては成功しない。良質のワインだけを少量ずつ造るために、カベルネとメルローを選んだのです」夫妻は最初から、最高品質の国際品種で造られたワインを輸出向けに造る、という強い信念を持っていました。

2010年にヴィルジリオ氏は亡くなりましたが、その心は次世代へ引き継がれています。全てはブドウの品質で決まるワイン。トゥア リータのワインは人の愛情で育まれたブドウから作られています。