ローマ時代の文献にも残るマルケ北部の土着品種ビアンケッロへのこだわり

テラクルーダは、マルケ北部の小さな村フラッテ ローザにかまえる家族経営ワイナリーです。フラッテローザは標高400メートルの丘陵地で、ここに20ヘクタールの畑を所有しています。そのうち10ヘクタールがビアンケッロで、樹齢は45年以上。ワイナリー設立当初から植えられていたビアンケッロを大切に守り続けています。

ビアンケッロは、マルケ北部でずっと造られているブドウで2000年以上前のローマ時代の文献にも残る歴史的品種。DNA的にはトレッビアーノのクローンですが、この土地ではずっとビアンケッロと言う名前で呼ばれています。テラクルーダはこのビアンケッロの畑を大切に守り続け、ここから3種類の白ワインを造っています。

ビアンケッロの特徴を一番ストレートに表現したベーシックなボッカリーノ

テラクルーダではビアンケッロから3つの白ワインを造っています。このボッカリーノはベーシックタイプでデイリーに楽しむのにぴったり。9月上旬に手摘みで収穫し、醸造はすべてステンレスタンクで行います。フレッシュ感いっぱいの軽快な味わいのなかに心地よい果実味ときれいなミネラルが感じられ、余韻には旨みが広がります。

爽やかな柑橘系の香りに飲み心地の良い果実味とミネラル。ビアンケッロの特徴を一番ストレートに表現しているワインです。食前酒にも、魚介を使ったさまざまな料理と一緒にお楽しみください。

テラコッタの食器で知られる、美しい山岳風景が広がるマルケ州北部のフラッテ ローザ村のアットホームな新鋭ワイナリー。木製家具メーカーとして長い歴史を持つアヴェナンティ家が2005年に立ち上げ、現在はルカ アヴェナンティ氏が中心となってワイナリーを運営しています。

アドリア海とアペニン山脈の真ん中、ペーザロの標高400mのなだらかな山岳地帯の数箇所に美しい畑を持ちます。醸造家には地元で活躍するジャンカルロ・ソヴェルキア氏を向かえ、インクロッチョ・ブルーニ54を始め、その領域で発掘された土着品種を使ったワイン造りを行っています。ワイナリーを設立する以前より植えられていた土着品種のビアンケッロは2000年前のローマ時代の文献にも出てくるような歴史ある品種で、テラクルーダは収穫時期を変えることでタイプの異なる3つの白ワインを造っています。また、ペルシャ原産とされる黒ブドウ、アレアティコからは珍しい辛口ワインを造ります。ブドウは自然栽培法、半地下に作ったセラー内の最新設備を駆使し、クオリティー重視のエレガントで柔らかいワインを生み出します。

ワインの名はテラコッタの食器から付けられています。またラベルには熟成に従って木が育っていく様子が描かれています。