アブルッツォ注目の自然派トッレ デイ ベアーティが造るモンテプルチアーノ ダブルッツォ。比較的若い樹齢のブドウを使い、フレッシュで口当たりの良い味わいがお楽しみ頂けます。

1972年に植樹されたモンテプルチアーノの畑を1999年に購入後、すぐにビオロジック農法に転換し、2002年に有機栽培の認定を取得。ミネラル豊かな土壌で伝統的なテンドーネという棚仕立てでブドウを栽培しています。ワイナリー設立から20年、自然を徹底的にリスペクトし、自然界の植物の営みを守り続けながら、こつこつと丁寧な仕事を積み重ねてきたトッレ デイ ベアーティは、アブルッツォを代表する造り手として認められています。

手摘みで収穫したモンテプルチアーノをステンレスタンクで発酵。バリック（2年目）と大樽で12ヶ月熟成させます。プラムやアマレーナ、オレンジの皮、リコリスやタバコなどの複雑な香りが広がります。滑らかな口当たりと程よいボディのある味わいです。サラミやサルシッチャ、空豆のパスタ、猪肉のラグーなどとよく合います。

ワイン名の「モンテプルチーノ」のプルチーノは「ひよこ」の意で、モンテプルチアーノと掛けています。比較的若い樹齢のぶどうを使ったフレッシュなワインのため、ひよこという名前が付けられ、ラベルには空に向かって歌うひよこが描かれています。

トッレ デイ ベアーティは、アドリア海から25km、標高250～300mという素晴らしい土地、ペスカーラのロレント・アプルンティーニ村に畑をもつワイナリーです。1999年にアドリアナとファウスト夫妻によって設立されました。1972年に植えられた13haのモンテプルチアーノの畑をその後ビオディナミ農法へと変換し、2002年にICEAより有機栽培の認定を受けました。

2004年には8haのペコリーノの畑を植え、現在21haの畑を所有しています。粘土質、泥炭土の非常にミネラル豊かな土壌です。彼らは「テンドーネ」という伝統的で現在では希少なアブルッツォのペルゴラ式の仕立て法を用いています。これは樹齢の古い樹に適した仕立て法であり、ごく一部の地域や土壌、品種においてのみ適すると言われています。彼らのワイナリーの近隣にあるエドアルド・ヴァレンティーニの畑でもこの仕立て法を採用しています。収率は非常に低く、完璧に熟したぶどうしか収穫しません。

ワイナリーの名前は、畑の近くにあるサンタ・マリア・イン・ピアーノ教会にある「最後の審判」が描かれたフレスコ画の一部の装飾'Torre dei Beati'(至福の塔)からとられています。あの世に葬られた死者の魂が、厳しい試練を乗り越えて目指す最後のゴールを意味するこの画は彼らのワイナリーへの思い、すなわち畑とワイナリーにて数多くの試みを経験しながらこの土地で最良の土着品種を育てる彼らの目標を表しています。

品質に対して一切の妥協をしない真面目なオーナー夫妻の努力により、着実に評価を上げています。『ガンベロロッソ2020』では年間最優秀ロゼワインも受賞。アブルッツォを代表する造り手のひとつとして認められ、さらに飛躍を続けています。