1630年から続くヴァルポリチェッラの老舗ワイナリー、テデスキの単一畑ヴァルポリチェッラ スペリオーレ 「マテルニゴ」です。広がりのある印象的なアロマが特徴の、エレガントな味わいが楽しめます。

素晴らしいストラクチャー、果実と胡椒のアロマを持つクリュ ヴァルポリチェッラ

2024年10月、サブリナ テデスキさんにお話を聞きました。「クリュヴァルポリチェッラのマテルニゴです。素晴らしいストラクチャーがあるのと、フルーティーな果実のアロマと胡椒の香りがするのがこの畑の特徴です。2年間大樽で熟成させています。

傾斜が急な4ヘクタールほどの畑のブドウで造っています。マテルニゴというのは「CASA DELLA MADRE（母の家）」という意味です。ラベルに描かれたこの絵はその家から出発する道がモチーフになっています。」

単一畑マテルニゴ

マテルニゴは、ヴァルポリチェッラ東部にある標高290～480mの急斜面の石灰質土壌の単一畑です。ここに育つコルヴィーナ、コルヴィノーネ、ロンディネッラから造られます。約2年間大樽で熟成させています。

赤スグリやチェリー、プルーンなどの香りと、ミネラル感が複雑に絡み合う香り。白コショウのニュアンスも感じます。しっかりとしたストラクチャー、長期熟成ポテンシャルのあるエレガントなヴァルポリチェッラです。

フラテッリ テデスキ社は、1630年からヴァルポリチェッラのアイデンティティを伝える指折りの老舗ワイナリーです。400年のも間、テデスキ一族により守られてきた会社で、その実力は世界中で認められています。現在は、当主ロレンツォの3人の娘と息子たちがワイナリーを引き継いでおり、46haものブドウ畑を所有。ヴァルポリチェッラの長い歴史、醸造技術、文化を重んじ、伝統的なヴァルポリチェッラ、アマローネを造っています。ヴァルポリチェッラの伝統を重んじながらも、醸造技術のブラッシュアップ、畑の土壌分析、自然治癒力を高める研究などにも取り組み、サステナブルな農業の実現を目標に掲げています。近年、EQUALITAS（イタリアのサステナブル認証団体）やBiodiversity Friend（生物多様性の保全認証）なども取得しています。

モンテ オルミ園は、水はけの良い急勾配の南西向き斜面に、石畳で造られた段々畑。石灰岩を削り取った氷堆石で、赤い粘土質が混じった土壌。誰もが羨むグラン・クリュ（特級畑）。1918年に購入した2.5haの畑は、当時から上質な葡萄を産み出す事で有名で、1964年、現当主のロレンツォは、このモンテ オルミ園のブドウだけで、ワインを造る事を決心します。当時のイタリアでは、単一畑の概念が広がっていない頃で、これは画期的な試みでした。これが、ヴァルポリチェッラ地区で初の単一畑のワインの誕生となりました。