シチリア・パンテッレリア島のモスカートで造る辛口白

トスカーナのスヴェレートで2002年ワイナリーをスタートさせた「イ マンドルリ」が、シチリアのパンテッレリア島に所有する1ヘクタールの畑で造るモスカートから生まれる辛口白「ジノ」。モスカートの華やかなロマと柑橘系のフレッシュさが心地よい素敵な味わいです。

パンテッレリア島に魅了された先代が畑を購入。保冷車でブドウを運びスヴェレートで醸造

パンテッレリア島はシチリア島の南の地中海に浮かぶ小さな島。真っ黒な火山土壌で「地中海の黒い真珠」と讃えられている美しい島です。著名人の別荘があるヴァカンス地としても有名です。イ マンドルリの先代のマッシモと妻のパオラが、2018年にヴァカンスをこの島で過ごしたことで、パンテッレリアに魅了され、1ヘクタールの畑を購入して、2019 年からワイン造りを始めました。

パンテッレリア島の自社畑で手摘みで収穫したブドウを保冷車でスヴェレートまで運び、イ マンドルリの醸造所で醸造。10日間スキンコンタクトした後、圧搾し、セメントタンクで野生酵母のみで自発的に発酵させる。酵素や培養酵母、酒石酸、濃縮物、矯正剤、安定剤、その他の醸造添加物は一切付け加えずに醸造します。温度管理も一切行いません。その後、アンフォラに移して自発的なマロラクティック発酵と熟成。無清澄・無濾過で瓶詰め。SO2は、ボトリング後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め前に限り必要最小限のみ添加します。

キュヴェ名の ZINO（ジノ）はギリシャ神話のゼウスに由来しています。ワインの瞑想的な味わいが「ゼウスからの贈り物」を感じさせてくれることからインスピレーションを受けて命名されました。

2008年スヴェレートで始めた小さなワイナリー、「イ マンドルリ」

イ マンドルリは2008年ヴィンテージからスヴェレートでワイン造りを始めた小さなワイナリーです。スーパートスカンの元祖的存在「トゥア リータ」を筆頭に村の旧市街の南に広がる斜面に集まっています。「イ マンドルリ」はベルヴェデーレ地区は旧市街のある丘陵よりもさらに高い北側の海抜300mの高い所に位置しています。ワイナリー名の意味はアーモンドです。

2002年お父さんが買った畑からスタート

女性当主マダレーナ　パスクエッティの父であるマッシモが2002年に土地を購入し、サンジョウヴェーゼとカベルネ ソーヴィニヨン、カベルネ フランを植えて、2008年からワイン造りを始めました。栽培面積は4ha、厳格にビオディナミを実践しています。野生酵母で発酵し、醸造添加物は加えず、亜硫酸は最小限にとどめて大樽とセメントタンクで熟成させています。

今まで肥料や農薬で汚染されたことがない畑

「イ マンドルリ」の畑はブドウを植樹する前は地中海灌木が自生していた場所で、今まで全く肥料や農薬で汚染されたことがありませんでした。このため土は全く汚れがなく純粋で数十万年前に地球に存在していた微生物が今も土壌に含まれていると考えられます。設立当初からビオディナミで耕作されていて、冷涼感を備えた驚くほどのエレガントさがワインに反映されているのが大きな特徴です。