天才醸造家コタレッラ兄弟が手掛けるファレスコ社秘蔵の極小シラー100％「オグラ」です。「オグラ」は、『ガンベロロッソ』『ビベンダ』『ヴェロネッリ』の主要イタリアワインガイド3誌において2年連続3冠達成したフラッグシップ「モンティアーノ」にも引けを取らない高評価を得るワイン。2016ヴィンテージは『ワインアドヴォケイト』で96+点、『ジェームズサックリング』で94点を獲得しています！

「オグラ」というワイン名はコタレッラ氏の父方の祖母Maria Graziaに捧げたもので、Nonna Grazia（Graziaおばあちゃん）の愛称「Ogra」と名付けられました。

シラー種に大きな可能性を感じ、適合するテロワールを見つけ出す

シラーによるワイン造りは、7年前にコタレッラ氏がフランスローヌ渓谷を訪ねた際にこの品種に大きな可能性を感じた事から始まります。ローヌの様々なテロワールをつぶさに見て回りました。その後ミラノ大学教授で栽培学の権威アッティリオ シェンツァ氏と研究を重ねシラー種に適合する土壌特性と気候条件を備えた場所として、モンテフィアスコーネから車で30分ほど進んだ内陸部にあるカスティリオーネ イン テヴェリーナの標高200メートルの高台の畑を見つける事に成功しました。

初ヴィンテージは2013で生産量は2100本程でした。畑面積が10ヘクタールもありながら、2100本という厳選したブドウを使った極めて少ない生産量からコッタレラ氏のこのワインにかける情熱、信念というものが伝わってきます。出来上がったワインはコタレッラ氏のこれまでの研究と情熱を確信させる素晴らしい出来映えとなりました。

ファレスコ社の新たな歴史を刻むシラー「オグラ」

収穫は全て手作業で行い、果皮浸漬を行い約3日間のアルコール醗酵後、フレンチオーク樽で18カ月間熟成されます。

凝縮感のある非常に濃密な色調です。完熟した果実にスパイシーな風味が重なります。円やかで芳醇、口中の全てを包み込むかのような目を見張る味わいのインパクト、甘美で非常に長く続く持続性のあるフィニッシュへと続きます。ワインアドヴォケイトが97点をつけたファレスコ社の新たな歴史を刻むシラー「オグラ」。メルロー「モンティアーノ」との飲み比べも一興です。是非特別なひと時に楽しみたいワインです。

ワインガイド評価

『ワインアドヴォケイト』96+点（2016ヴィンテージ）

ラツィオの最高の業績を表す美しくクラシックなワインである。ファレスコのオグラは、世界中のシラー愛好家に強く訴えかけるだろう。これは、2017年の暖かい成長期と2018年のより涼しいヴィンテージに先行する、クールでクラシックなヴィンテージ。ワインは濃厚で層状になっており、ダークチェリー、ブラックベリー、スパイス、タバコが豊富に含まれている。これらのよく表現された芳しい香りのハイライトの後には、シラーのプレイリストから直接出てくるリッチでクリーミーなテクスチャーが続く。私はこのワインが大好きである。飲み頃2021-2032年（2021年4月）

Mr. メルローの異名をとるリッカルド コタレッラと、名門アンティノリのCEO兼醸造責任者で最高級白「チェルヴァロ デッラ サラ」の生みの親レンツォ コタレッラのスーパー醸造家兄弟が1979年に創業し自ら経営するワイナリーです。有名な逸話で知られるラツィオの白「エスト！エスト！！エスト！！！ディ モンテフィアスコーネ」を造りたいと、モンテフィアスコーネに最初のカンティーナを設立しました。

兄リッカルドは1980年代よりイタリア各地のワイナリーで醸造コンサルタントを始め、弟レンツォはアンティノリがウンブリアで展開する「カステッロデッラサラ」に1979年よりエノロゴとして勤務。現在、リッカルドは世界70社でコンサルタントを務め、レンツォはアンティノリのCEO兼醸造責任者となり、2人はイタリアを代表する醸造家として活躍しています。

1993年にメルロー100％で造った「モンティアーノ」がロバートパーカーで高評価を受け、翌年の1994ヴィンテージが『ガンベロロッソ』でラツィオ州唯一のトレビッキエリを獲得するとファレスコの名前はイタリア内外に広まりました。

現在はウンブリア州モンテッキオにワイナリーを移し、さらなる発展を続けています。これまで手掛けていなかったエリアにも進出、。ウンブリアのDOCGサグランティーノディモンテファルコを2009ヴィンテージで初リリース、2017年にはモンタルチーノの農園「レマチョーケ」を入手。遂にブルネッロディモンタルチーノも手がけるようになりました。

さらに、ファレスコの新しいブランドとして「ファミリアコタレッラ」を立ち上げます。生産するワインをデイリーラインの「ファレスコライン」、トップキュヴェの「コタレッラライン」の2つにカテゴライズ。さらにイタリア国外の小さくとも優れた造り手のワインをイタリアへ輸入するインポーター事業「リエゾン」も始めました。さらに、レストラン運営のため学校「イントレッチ」事業にも乗り出します。

現在はリッカルドとレンツォ、そして彼らの3人の娘たちと2世代で「ファミリアコタレッラ」を経営しています。2011年にはイタリアソムリエ協会年間最優秀ワイナリー賞を受賞。名実ともにイタリアを代表するワイナリーとしての地位を確立させ、さらなる高みを目指しています。