ランゲ丘陵のネイヴェ村にて1968年よりワイン生産を行っている"エリオ フィリッピーノ"のバルバレスコ「サン クリストフォロ」です。ネイヴェ村でも有数の優良クリュとされる"サン クリストフォロ"のブドウを使用。比較的小さな25-30hlのスラヴォニア産大樽で熟成しています。フランボワーズやプルーンの果実香。しっかりとした凝縮感をもった果実味に、滑らかながら豊かな酸味を合わせ持っ伝統的な味わいのクリュ バローロです。2018年は適切な降雨と恵まれた日照で完熟した葡萄を収穫できた良質年。熟成の可能性も期待できる仕上がりです！

比較的小さな25-30hlのスラヴォニア産大樽で24ヶ月熟成

エリオ フィリッピーノはネイヴェ村でも有数の優良クリュとされる"サン クリストフォロ"の中でも頂上に近い標高335mに2.5haを所有。畑は標高335mで南から南西に向いた急勾配の斜面にあります。エリオ フィリッピーノが所有するセッラ カペッリ畑に比して若干鉄分の多いのがこの畑の特徴。その為エリオは伝統的な大樽での熟成を選択しています。天然酵母を使用し26-28度で25日かけて発酵。比較的小さな25-30hlのスラヴォニア産大樽で24ヶ月熟成。ボトリング後12ヶ月の瓶熟成を経て出荷しています。

凝縮感をもった果実味に滑らかながら豊かな酸味が調和

縁にオレンジを帯びた鮮やかなガーネットの色調。しっかりとした粘性があります。フランボワーズやプルーンの果実香が主体。スミレやバラの花の香りや、なめし革やタバコの香りも感じます。しっかりとした凝縮感をもった果実味に滑らかながら豊かな酸味が調和。シルキーで豊かなタンニン分を持ち、長い余韻が口中に残ります。更なる熟成を予感させる仕上がりになっています！

世界遺産の地ランゲ丘陵のタナロ川右岸のネイヴェ村セッラ･カペッリに位置します。1900年代初頭に祖父のエヴァリストが葡萄園を購入し葡萄栽培を始めました。1968年に父ドメニコが自らのワインの生産を開始し、伝統的な手法を尊重した造りを行ってきました。若くして後を継いだ現当主のエリオはその意思と手法を踏襲しながら、これからも継続可能な農法への回帰を図っています。

バルバレスコの優良なクリュとして知られるセッラ･カペッリとサン･クリストフォロに葡萄畑を所有。この地は海洋隆起によってできた泥灰土で石灰質粘土質土壌に一部砂質の素養も加わっています。整枝方法はグィーヨで、栽培にはボルドー液を除き、農薬や除草剤等は使用しません。施肥に関しては一年おきに天然由来のものを使用するなど畑との共生を考え葡萄栽培を行っています。

伝統的な醸造を重視するフィリッピーノでは酵母は天然酵母を使用。大樽を中心とした熟成を行っています。特筆すべきは、同社ではこの地とネッビオーロの真の深さと自分たちのワイン造りの証明としてバルバレスコのリゼルヴァに関して10年、15年とセラーで熟成させたワインもリリースしています。