エミリア ロマーニャの自然派ステーファノ ベルティが、サンジョヴェーゼで造るロゼ フリザンテ「ロッセット」です。収穫したブドウを柔らかく潰し果汁のみで発酵。特定の数値に達したら冷却して発酵を停止。瓶詰め後の自然な瓶内二次発酵を促す「アンチェストラーレ方式」にて完成します。開けたてから香り華やかで爽快なテイスト。余韻はほろ苦く、ブドウ感は弱めながらもスルスルと流れるロゼワインです。

まだ糖分が残るワインを瓶詰めしてから、再発酵するアンチェストラーレ方式

このワインは残糖がある状態のワインをボトリング、加糖せずに瓶内で二次醗酵を行うアンチェストラーレ方式にて造られています。アンチェストラーレは「先祖代々の」という意味のイタリア語で、1500年代に始められた醸造方法。ペティアン ナチュレル、メトド アンセストラル、メトド リュラルとも呼ばれています。

ナチュラルな瓶内二次発酵を促したフリッザンテ

畑は標高170mにある6.5ヘクタールのブドウ畑にて育てられたサンジョヴェーゼを使用。9月の上旬に収穫したブドウを柔らかく潰し果汁のみで発酵。1リットル当たりの糖分が10g程度になったところで冷却、一時的に発酵を止めます。約6ヶ月のバトナージュの後、冬から春へと季節が変わる3月にボトリングし、ナチュラルな瓶内二次発酵(暖かくなったことで活発化した酵母が残糖分を食べて生じた二酸化炭素を瓶内に閉じ込める）を促してフリザンテが出来上がります。

開けたてから香りは華やかで、爽やか爽快

「開けたてから香りは華やかで、爽やか爽快です。スルッと喉を通るのでゴクッと飲んでしまい、アンチェストラーレ独特の泡の細かさ、なんか完成度高いぞ！と感じさせます。余韻はほろ苦く、ブドウ感は弱めながらもスルスルと流れていきます。5日経っても10日経っても、泡は抜けても全然ブレないので普通に飲めます。しっかり冷やしてどうぞ！（インポーターのヴィナイオータ社コメントより）」

2020年は例年よりも味わいに拡がりがある気が…是非！

「ステーファノ ベルティがサンジョヴェーゼで造るロゼ フリッザンテ、ロッセット。この2020、なかなか素敵です！これまでは、こざっぱりしているフリッザンテという印象だったのですが、例年よりも味わいに拡がりがある気が…是非！（インポーターのヴィナイオータ社コメントより）」

ボローニャから東南に80km、アドリア海やサンマリノ共和国まであと僅かという街、ラヴァルディーノ インモンテにあるステーファノ ベルティ。1968年に現当主ステーファノの両親がこの地域に12ヘクタールの農場を購入、1986年に2ヘクタールの広さにサンジョヴェーゼを植えたときから家族のワイナリーのストーリーは始まります。当時は果樹栽培農家としての仕事がメインでしたが、徐々にブドウの作付面積を増やし、生産の安定化を図るとともにワインの醸造を行うように。多くのワイナリーを手掛けたエノーロゴ、ミケーレ サッタ、アッティリオ パーリとも親交があり、彼らにも背中を押される形で2000年から自家瓶詰めを始め、正式にワイナリーとしてスタートを切ります。

「ロマーニャの発酵」と呼ばれたこの時代は、それまで圧倒的な生産量を期待されていたこの地域にとっての、大きなターニングポイントとなりました。生産者の代替わりが進むと同時に新しい感覚を持った新たな生産者がボトリングを始め、ロマーニャのワインのイメージを大きく変えるものがいくつも生み出されていきます。

ステーファノはその中で高価格帯のワインを生産する方向に進まず、謙虚さ、透明性、正直さ、ワインというお酒の立ち位置についての自分の考えを大切にしながらワインを造り続けてきました。勤勉家であり、醸造に関して地元の生産者にアドバイスするほどの知識を持っているため、周囲からは親しみを込めて”マエストロ”と呼ばれています。現在は標高170m、6.5ヘクタールのブドウ畑にてサンジョヴェーゼを中心に、カベルネ ソーヴィニョンとメルローを栽培、1.5ヘクタールの畑でオリーブを栽培、年間約3万本のワインを生産しています。